hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「フラカンが好きだ」と言う時はそっと囁こう

ハリーや岡村ちゃん、ボウイ、ポール、プリンスと忙しい僕だが、もうひとつ好きなバンドがある。フラワーカンパニーズである。 フラワーカンパニーズの曲には、ダメ男ソングがままある。それは、「負け犬」→「夢」や「希望」→「絶望」→「やっぱり希望を持ち…

ちょっと休憩~ポール(・マッカートニー)はやっぱりすごいな~

何がすごいって彼の仕事量である。 40歳からの彼の仕事ぶりを見ると、40代で9作品、50代で6作品、60代で5作品、70代で3作品(現在進行形)である(ざっと見て)。その間ライブツアーもしている。ビートルズ、ウイングスから数えると膨大な量の仕事をしてい…

400-過去最後

「仕事に対する考え方の上であなたは孤立していたのね。そして周りの先生達に欺瞞を感じながら仕事をしていた。当時のあなたはどんな授業をしていたの?」 「まだまだ力不足でろくな授業はしてこなかったよ。研究授業の後の授業整理会では、いつも他の先生に…

400-過去②

「学校にはそんなことがいっぱいあった。もう一つ例を挙げると、学級会でする多数決だ。ろくに話し合いもしないで、すぐ多数決を採る。結局声の大きい子の望んだものに決まるんだ。もしその子の意に沿わないものに決まったら、必ずごねてもう1回多数決をす…

400-過去①

「じゃあチアイ、質問があったら、口をはさんでもいいからね。喋ってみるよ。」チアイは黙って私の目を見て頷いた。 「まず、教員になる前の話から始めるね。俺は、ロックミュージックと本とプロレス・格闘技観戦から物の見方や考え方を学んできた。具体的に…

400-チアイとの会話Ⅰ-最後

「あなたが授業で気をつけていることって何?」 「まず声だな。声質というかトーンというか。それと話す時の間。俺は、声と間で子ども達を制圧しているんだ。」「制圧。」「うん。制圧って言うと、何だか威圧的に聞こえるけれど、この人の言うことは聞かなけ…

400-チアイとの会話Ⅰ-③

「だから子ども達の間に何の関係もない状態で、授業なんてできないな、俺には。すごい先生はよく、地方へ行って初めて会う子ども達と授業するけど、あんな事はできない。そういう先生はコミュニケーション能力が高いから、あっという間に子どもとの関係性を…

400ーチアイとの会話Ⅰ―②

「それにしても何か一日目ってとても大事な日みたいね。そして二日目は『授業開き』なのね。ねぇ、さっきの授業開きで指を組んだりボールを投げたりしたのもあなたのアイディアなの?」 「いや、違うよ。ボールのやりとりを通してどんな授業を目指すのかを子…

400ーチアイとの会話Ⅰ―①

「お疲れ様。」チアイが私に向かって話しかけた。私はテーブルに肘をついて椅子に座り、チアイはテーブルの上に立った。ちょうど目が合う高さだ。横にちょこんと靴がおいてある。靴の下にはちゃんと小さなタオルが敷かれている。 「うん、疲れたよ。けど楽し…

400-授業Ⅰ-最後

私は、少し間を置いて言った。「それは『聞く』ということです。だって、『合う』ためには、そして2つ目の図を目指すなら話を聞かなきゃだめでしょ?」 私は黒板に「聞く」とゆっくり書いた。「聞く力を鍛えれば、どんどんみんなと先生が目指す授業に近づく…

400-授業Ⅰ-⑥

今黒板には、「自己決定」「合う」「勉強」「創る」の4つの言葉が書かれている。「これで4つの言葉が出てきたね。もう2つ言葉を書くぞ。まず問題です。先生は最初みんなにある魚の名前のついた言葉を言いました。それは何でしょう。」 子ども達はぽかんと…

400 授業Ⅰ-⑤

私は、黒板に「創る」と書いた。「これは、『つくる』と読みます。先生は、授業は『創る』ものだと思っています。「つくる」って他にも漢字があるよね。この『創る』は、どういう意味を持っていると思う?分からない人はすぐ漢字辞典を出す!」みんなは急い…

400 授業Ⅰ-④

他の子がうんうんと頷いたので、私は、「今、タケルさんは何て言ったの?」と聞いた。「俺から言うね、と言いました。」とハジメが言う。「そうだね。先生が何も言わなくてもタケルさんは自分から言ったんだ。これがさっき言った自己決定だ。ハジメさんもそ…

400-授業Ⅰ-③

子ども同士でやり取りすることを何回か繰り返してから私は、「2つ目の図でボール投げをした時にシンヤさんが困っていたら、ハジメさんが『誰でもいいんだよ』って言ってたの、素晴らしかったなぁ。マナさんとレンさんにも声をかけていたね。」「スズカさん…

400-授業Ⅰ-②

私の手の中にソフトバレーボールが現れた。 私は、「はいっ」と言っていきなりスズカにボールを投げた。スズカは、びっくりした様子だったが、上手くボールを取ることができた。「はいっ」と私はスズカの方に手を出してボールを返して、というポーズをとった…

400-授業Ⅰ-①

「それじゃあ、先生と同じ『タ』のつくタケルさんに号令を頼もうかな。」「えー、面倒くさいなぁ。」とタケルが言ったので、「これは、ここで1回しかしない授業です。君達とは1回しか授業はしない。先生は面倒くさい、って思ってはしない。もう2度と君達…

400-始まり②

400

山奥にいる森の中のキツツキがドアをつついているような現実離れした音だった。しかし確かにノックの音だ。私はしばらく待ってみたが、再びノックの音はしなかった。ドアを開けるか迷ったが、結局好奇心に負けて玄関に向かった。 ドアを開けるとそこには妖精…

「400」のリライト

400

今「400」を読み返してみると、かなり恥ずかしい。しかも今のこの状況に合っていない。当時(まだ昨年の秋のことだ)は一生懸命書いていたけれど加筆修正できるところはしていこうと思い立ちました。でももう「400」に書いてあるような授業はできないかもし…

やってられねーな

〈毎日新聞より引用〉新型コロナウイルスによる休校の長期化で学習の遅れが深刻化していることを受け、文部科学省は学習指導要領が定めている各学年の学習内容の一部を次の学年に繰り越し、複数年かけて遅れを取り戻すことを特例的に認める方針を固めた。近…

リモート飲み会をした

前々回に大学時代のことを書いたら、バンドのリーダーだった人にこのブログを読んでもらいたくなってメッセージを入れてみた。 そうしたら返信が来て、リモート飲み会をやりませんか?と誘われた。パソコン機器技能ローテク1級の僕としては、やりたいけれど…

「ジム・モリソンになりたがった男」(仮)

再びお話を書いてみたいと最近思うようになった。「400」はただ自分のことを書いただけのものだけれど、今度はもう少し「お話」っぽくしたい。あれこれ考えて思いついたのが題して「ジム・モリソンになりたがった男」というお話である。 音声学を専攻してい…

大学時代、バンドでドラムを担当していた

大学2年の夏休みのある日の夜、僕は軽音楽部のドアの前にいた。 バンド募集の紙を見て、これは!と思い、今練習しているバンドに入りたいと思ったからだ。こんな性格なのでなかなか踏ん切りがつかなかったが、思い切ってドアを開けた。そして、バンドに入り…

ミチロウの遺書

昨年の4月25日に、遠藤ミチロウは亡くなった。 久しぶりにホームページに訪れると、ミチロウの遺書が公開されていた。以下全文を引用させていただく。 お世話になった皆様へ 遠藤ミチロウがここまで歌ってこれたのも、みんなの支援と優しさのおかげです。…

狼煙(BASS DAB)&狼煙LIVE~ハリーは真っ直ぐに一人で立って歌っていた~

狼煙(BASS DAB)は、2009年11月に発売された「狼煙」の発売10周年を記念してその音源にベースを加えた作品である。「狼煙」はミニアルバムを入れれば6枚目のハリーのソロ作品になるが、発売された当時はかなりの衝撃作だったらしい。 それは今も変わらなか…

HSP②

ネットで自分をチェックしたところ、HSP度「中」であった。 「HSPであると思われます。一般的な人々よりも非常に繊細な心を持っています。傷つきやすいかもしれませんが敏感であることは過ちではありません。それどころかあなたの人格を豊かにしてくれます。…

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)

先日、知人に「私、HSPの傾向が強い(かも)」と言われた。HSPって何だ?調べてみると(知人に対するジャッジはさておいて)、これは自分に当てはまることも多いかも、と思った。 新宿ストレスクリニックのホームページの文章を少し引用させてもらう。 人の…

Jimmy Somervilleはもっと評価されていいのでは?

Jimmy Somerville(以下ジミー・ソマーヴィル)は、ブロンスキ・ビートというバンドでデビューした。僕は、MTV(←懐かしい)で彼らの曲を聴き、速攻でレコード屋さん(←懐かしい)へ走った。僕が観た曲は「スモールタウン・ボーイ」という曲だった。当時の僕…

もう今までのような授業はできない

臨時休業が解除されて、学校に児童が来る。そして教室に入り、授業を受ける。このように今まで当たり前に行われていたことはもうできないのではないか。まず考えなくても分かることは、思いっきり「3密」じゃないか、ということだ。これが解決されない限り…

初めて曲を聴いて立ち尽くしたコンサート

スターリンが「Fish Inn」をリリースした後に行ったコンサートに行った時、僕は「無理矢理のる」ことをやめた。僕が大学生だった頃、スターリンやストリート・スライダーズの活動が活発になり始めた。彼らのライブに行った時は、ただもうむやみやたらに前に…

初めて拳を挙げて叫んだコンサート

それはブルー・ハーツの「STICK OUT」ツアーでのことだった。前作の出来が今いちだったのであまり期待はしていなかったのだが、新作「STICK OUT」は素晴らしい内容だった。これはコンサートに行かねばと思い、妻と一緒に県外まで観に行った。1993年4月の平日…