文章
僕は思い切って言った。 「ヒガ君、ヒガ君は何で俺にこんな話をするの?」 ヒガ君はしばらく俯いて黙っていたが、やがて顔を上げて言った。 「僕はハナミさんに僕のことをプロデュースして欲しいんです」 プロデュース。何だそれ。黙ってヒガ君の顔を見つめ…
ヒガ君は得意そうに言った。 「広島大学に音声学の研究者がいたんですよ。その人は歴史上のいろいろな人の声の分析をしているそうなんです。その人のところに突撃していって、ジム・モリソンの曲を聴いてもらったんですよ。そしたら興味を持ってくれたんです…
ヒガ君と初めて会ってから2週間が過ぎていた。初めて会った夜には来週会いたいと言っていたのに、未だに連絡がない。僕からはあえて連絡せずにいた。ノゾミの店にも行っていないようだった(あの夜からノゾミとはちょくちょく連絡を取り合っている)。 そん…
昨夜、彼の死を知ってからは冷静ではいられなかった。今も勿論落ち着かない。でも、というか、だからこそ彼のことを書きたいと思い、パソコンを開いている。 昨日、このブログ内で「松村雄策」と検索したら結構な数の記事がヒットした。彼メインの記事じゃな…
「1Q84」読了後、村上春樹の小説を読む気持ちにはなれなかったが、彼の文章は読みたかったので「村上さんのところ」(「村上春樹が読者からの質問に答えます!」)という本を斜め読みしていたら、こんな文章に出会った。 読者からの「村上さんはレディオヘッ…
ボーナスが出た日に自分へのご褒美としてスピーカーを買った。BOSEだよ、BOSE。しかし、すぐにBluetoothに繋がると思ったがそう簡単にはいかなかった。BOSEミュージックアプリとやらを購入し、Wi-Fi環境を整えなければいけなかった。「おい、どうすればいい…