久しぶりに興奮した

外に出ると、風が冷たかった。もうすっかり秋である。この風はあれだ、文化祭とか学園祭の終わりに吹いていた風だ。つまり、切なくなるということだ。この風を味わえる期間は短い。今のうちに精一杯味わっておこう。

 

 

 

早速タイトルの話にいこう。何に興奮したのかというと、「テロリストのパラソル」である。昨夜、寝る前にも読もうと思ったが、睡魔に負けて読めなかった。いやー、次どうなるかが気になって仕方なかったな。

 



そんで今日の大半は読書に費やした。ギタ練もしなかった。でもホントに久しぶりに気持ちが高揚したよ。

 

 

 

昨日から読み始めて、数十ページで心を掴まれた。何て言うのかなあ、いきなり事件が起こり、どんどん物語が進んでいくんで止められないんだよね。

 

 

それから、登場人物のキャラが立っている。読み進めるうちにどんどんその人が魅力的になっていくんだよね。出てくる人出てくる人みんなだよ。誰一人、印象の薄い人がいないって凄いと思うな。あと、そのキャラを立たせるための会話が素敵だった。

 

 

物語が進む、キャラがどんどん立っていく、こうなると次どうなるんだ?状態になるよね?

 

 

例えると、いきなり飛行機が急上昇して、ワオ!って思っていても、飛行機は下降するどころかどんどん上昇していく。そんな感じの本だった。だから最後の最後までドキドキしながら読むことができたよ。そりゃあ、乱歩賞と直木賞をダブル受賞するわな。

 

 

この本を読むきっかけを作ってくれた達兄ぃと妻に感謝である。僕は、人に紹介されるのが好きな方(本にしても音楽にしても)だが、うん、いいブツを紹介してもらったよ。

 

 

 

今日一番書きたかったことはこれである。

 

 

 

僕はその後、藤原伊織の他の本を読むか、星新一の本に手を出すかで迷っていた。Amazonで検索もしてみた。でもよく考えてみたら、書店に行けばいいのだ。そしたら今日のうちに彼の本を読むことができる。

 

 

コーヒー屋に行った帰りに、書店に行った。ところが探せど探せど、藤原伊織の本がない。おいおいどうなってるんだい?三浦綾子の「氷点」は置いてあっても藤原伊織の本はないのかい?

 

 

そんでやっと見つけたのが「ダナエ」という作品だ。取り敢えずその本と高村薫の本を買って家に帰った。どうだろう?面白いかな?

 

 

 

まだ夕食も作っていない。今日こそ「チャンカレ」にしたいと妻にLINEしてしまった(この前は休みだったのだ)。もし妻がLINEを見ていなかったなら、冷やしたぬきうどんで我慢してもらおう。

 

 

 

 

 

 

昨夜も勿論、中途覚醒した。でもこれまでのように上手く眠れない。そこで何でだか知らないが僕は、アップルミュージックで「レイ・デイヴィス」と検索していた。朦朧としながら画面を見ると、見たことのないアルバムがある。うん?と思って見ると、他の人がキンクスのカヴァーをした作品だった。そう言えば前にもそういう作品があったな、と思いながら聴くと、これが良かったんだよね。

 

 

 

タイトルは「This is Where I Belong」:The Songs of Ray Davis & the Kinks である。いろいろなミュージシャンがキンクスの歌を歌い、最後は、レイ・デイヴィスとブラーのデーモン・アルバーンが「ウォータールー・サンセット」を歌っている。

 

 

1曲目は「Better Things」。ファウンテンズ・オブ・ウェインが演奏している(とか言いながら彼らのことはよく知らない)これが素晴らしい。いや、超素晴らしい。あとは、スティーヴ・フォーバート、ジョナサン・リッチマン(この2人は知っている)とか、マシュー・スウィートロン・セクスミスとかかな。

 


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以前発表した「シー・マイ・フレンズ」っていう企画モノは、レイもガッツリ入って歌っていたのだけど、このアルバムはもうおまかせって感じである。毛色の変わったところでは、ベベウ・ジルベルトという人が歌っていることだ。「~ジルベルト」って言えば、ボサノバである。キンクスの曲をボサノバ調にして歌っているのが面白かった。

 

 

調べてみたら、2002年に発表されていた。こんないい作品を聴き逃していたのか。でも、見つけることができてよかった。

 

 

今日は、「テロリストのパラソル」とキンクスのコンピレーションアルバムを聴くことができた日だった。素晴らしいじゃないか。そしてすぐに記事にしている僕もエライよ。

 

 

 

 

それでは。

 

 


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