hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

初めて拳を挙げて叫んだコンサート

 それはブルー・ハーツの「STICK OUT」ツアーでのことだった。前作の出来が今いちだったのであまり期待はしていなかったのだが、新作「STICK OUT」は素晴らしい内容だった。これはコンサートに行かねばと思い、妻と一緒に県外まで観に行った。1993年4月の平日だった(先生にとってはとても忙しい時期)。ことである。セットリストの前半は、ニューアルバムからの曲を立て続けにやり、後半は今までの必殺ナンバーを連発するという構成だという情報は入っていた。

 

 「すてごま」から始まり、怒涛の如く「STICK OUT」に収録されているナンバーを演奏する彼らは、それだけでもうお腹いっぱいになるほどのテンションの高さだった。そして後半のヒットメドレーである。「人にやさしく」「終わらない歌」「情熱の薔薇」「ハンマー」「TRAIN-TRAIN」「未来は僕等の手の中」「リンダリンダ」…客席は大変なことになっている。気がついたら僕も妻も手を挙げて叫んでいた。一緒に歌ったり「イエー!」って言ったりするんじゃなくて、ただ叫んでいたことをよく覚えている。誤解を恐れずに言えば、ある種宗教的な肯定的感覚がもたらされたものから来るアクションだったように記憶している。「これでいいんだ。」という確信に満ちて拳を挙げていた。後にも先にもこんなことをしたのはこの時だけである。