〈毎日新聞より引用〉
新型コロナウイルスによる休校の長期化で学習の遅れが深刻化していることを受け、文部科学省は学習指導要領が定めている各学年の学習内容の一部を次の学年に繰り越し、複数年かけて遅れを取り戻すことを特例的に認める方針を固めた。近く全国の教育委員会などに通知する。
小中学校では卒業を控えている小学6年や中学3年については、翌年度への繰り越しが難しいため、優先的に登校させるよう求める。
つまり、3月までに学習を終えるっていうことになる?9月入学はなし?
子ども達を舐めとんのか。
僕は6年の社会(2クラス)を担当しているが、まだ1時間も授業をしていない。6年は週3時間を35週行い、年間105時間学習する。今年の6月から来年の3月までは約40週(夏休みも冬休みも入れて)ある。
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・普通に授業をしても6年の社会は35週105時間では収まらないことが多い。
・6月から分散登校(1クラスを2つに分ける場合)を始めても、1週12時間を6年社会に費やすわけにはいかないし、6年の他の教科の学習もできない。
・僕は4年算数と5年書写も担当しているがそれを行えなくなる。
・となると、6年の社会の学習内容も精選せざるを得ない。
6年社会科だけ考えてもこれだけ大変なんだから、これはもう色々なことが無理である。
他の学年もそうだ。複数年かけて遅れを取り戻す?何寝ぼけたことを言ってるの?そうするのなら何を学習して何を来年度以降に持ち越すか、ちゃんと示してくれ。その代わりこの子達はコロナ世代としてこれからダメージを受けたまま大きくなることになるぞ。
僕は、第2波にも備えつつ、来年の6月くらいまでかけて今年度の学習を終えればいいと思っている。その結果としての9月入学ならそれでいいと思っている(9月入学論者ではない。今年度の子ども達のことを考えた結果としてそうなるのなら9月入学制度になってもいいという意味で)。
新学習指導要領も吹っ飛んだな。詰め込み教育復活だ。