昨日(3月20日)は妻と「ピェンロー」を食べた。これは中国の家庭ではよく作られているらしい。ピェンローを知ったのは、作家の妹尾河童が何かの本で書いていたからだ。もうその本はないから、今作っているのは完全にHamani流ピェンローになっている。作り方を書こう。
まず白菜(2人分なら半分かな)、干し椎茸、緑豆春雨、鳥モモ肉、豚ロース肉を用意する。調味料は、ごま油、塩、一味だ。白菜が美味しいのは冬なので、食べるのはやはり冬がいい。
まず、土鍋で湯を沸かす。そして白菜をザクザク切る。鍋が沸騰したら白菜の固い方を先に入れ、とにかくクタクタになるまで煮る。干し椎茸はお湯で戻す。柔らかくなったら石づきを取り除き、椎茸も鍋に投入する。戻しただし汁も入れちゃおう。ここまでで小1時間かける。
あとは、先に書いた食材を投入すればよい。僕は鶏肉を先に入れ、火が通った頃に豚肉を入れる。そして白菜の柔らかいところを入れて、最後に緑豆春雨だ。じゃんじゃん入れてからごま油の登場だ。ちょっと入れ過ぎ?というくらい入れる。そしてぐつぐつ煮る。いよいよ食べるぞ、となった時に、もう一度ごま油を入れる。さあ、食べ頃だ。
食べる前にスープを作らなきゃ。と言っても簡単だ。鍋からだし汁を掬い、そこに塩と一味を自分の好みで入れる。それで終了だ。このスープにつけて食べると美味いんだよなあ、これが。これをひたすら2人で食べるとちょうどお腹が一杯になる。ここが勝負の分かれ目だが、締めに雑炊を食べたくなる。しかし、今まで雑炊までいってもうこれ以上食べられないよ状態になったことが何度もあったので、最近は次の日の朝食に食べることにしている。
ピェンローの作り方は何となく雑だが、雑炊には厳格な掟がある。それは、余計なものを入れないことだ。ついつい葱を刻んで、とか、明太子入れちゃおうか、かつおぶしもいいかもとか考えがちだが、そこはグッと我慢して残っただし汁を少し水で薄めて煮る。そこにご飯を投入する。調味料は醤油、ごま油、一味、塩ほんの少々を入れる。するとあら不思議、極上の雑炊の出来上がりだ。これは何杯でもいけますぜ、奥さん。べったら漬けなんかあったら最高だね。
以上が我が家で冬によく食べる中国の家庭料理「ピェンロー」である。これが正しい食べ方なのかどうかは分からないが、かれこれ20年近く食べ続けていることになるのかな。食べる時は、大体が僕から言い出すパターンが多い。
というわけで、今日は雑炊を食べた後、朝9時に3回目のワクチン接種を受けに行ってきた。ファイザー、ファイザー、モデルナである。いろいろ聞いてみると、次の日に悪寒がするそうである。取り敢えず熱さましの薬は妻からもらってある。後はどうなるか、神のみぞ知る、だ。
話は変わるが、この前「キンクス」をアップルミュージックで検索をした時に、ふと「キング・クリムゾン」の検索もしてみたらあったよ。と言ってもライブ盤(「U.S.A」「アースバウンド」と最近のライブ)のみだけどね。ついに、彼らもサブスク解禁か。
と、ここでつい魔が差して「ピェンロー」を検索してしまった。こんな紹介文があったので引用させていただく。
~ピェンローを一言で表すと白菜鍋です。白菜が主役の、白菜を食べる鍋なのです。舞台芸術家の妹尾河童さんが著書「河童のスケッチブック」で紹介し、一躍有名になった鍋です。近頃色々な料理店でこのピェンローが各メディアに紹介されているのを見かけますが、火付け役はやっぱり河童さんになります。作り方だけ聞いていても、実際に作って食べてみるまでは「うーんなんだかピンとこない・・・」という人が大半ではありますが、一度作って食べてみて、それ以来ずーっと病み付きになり、我が家の定番鍋になったという人物を何人も知っています。できれば白菜がグッと美味しくなる冬に作ってみてください~
「一度作って食べてみて、それ以来ずーっと病み付きになり、我が家の定番鍋になったという人物」って僕達夫婦のことじゃないか。そうか。そんなにたくさんのファンがいるのか。よかったらお試しあれ。
現在19時。左腕が痛いのみである。副反応、出るかな。チャオ!