hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

レコードを買いに街に出よう

只今朝の7時。妻はまだ寝ている。今日は10時過ぎに家を出て、レコードを買いに行くと決めている。こんなことするのはいつ以来だろう。ワクワクするなあ。僕の欲しいレコードはあるだろうか。もしかしたら大人買いししちゃうのかな。しちゃうだろうな。

 

レコードを聴くようになってからまだ2日しか経っていないというのに、僕はもうレコードの虜だ。この音無くして残りの人生を送るわけにはいかない。

 

音質がどうとか周波数がどうとかは分からんと書いたが、今も分からない。とにかく聴く音聴く音に驚きと感動を覚える。ポール・マッカートニーの「タッグ・オブ・ウォ―」の2曲目(「テイク・イット・アウェイ」だっけ?)なんて捨て曲だったからもう何十年も聴いていなかったが、レコードで聴いてあまりの音の躍動ぶりにびっくりした。

 

上手く言えないが、レコードは立体的に聴こえる。音に遠近がある。奥行きがある。いろんな音で僕の周りを包んでくれる。これはスピーカーだけの問題だけじゃないはずだ(と思いたい)。それにビートルズを聴くと、今まで聴こえてこなかった音が聴こえる。ストーンズにしてもそうだ。これにはかなり感動した。デジタルの方はそうはいかない。デジタルの方は無理矢理言葉にすると平べったく聴こえるんだよな、何だか。映画で例えると3Dと通常スクリーンの違い、ということになるのだろうか。

 

だから買いたいレコードは初めて聴く音源ではなくて、今までレコード以外で聴いてきたものを買うことになろうかと思う。改めてどう聴こえるか確かめてみたいのだ。一応買いたいものリストを書いておくか。

 

グレン・グールド「ゴルドベルク変奏曲」

ギドン・クレーメルのバッハ作品

アルヴォ・ペルトタブラ・ラサ

ビートルズ「マジカル・ミステリー・ツアー」か「ラバー・ソウル

ローリング・ストーンズ「ブラック・アンド・ブルー」

ブライアン・フェリー「タクシー」

ポール・ウェラーのオーケストラとやった作品

デヴィッド・ボウイ「ジギー・スターダスト」

 

いかん、もう8枚になっている。店に行ったら確実にもっと増えそうだ。レコードの大人買いって一体いくら用意すればいいのだろうか。今頃になって気づいたがレコードってお金がかかるんだ。これは大変だな。一旦今日で熱を冷ましておかないと家計が大変なことになってしまう。

 

 

あとはそうだなあ、レコードはご存じのように手間がかかる。A面にウットリしているとすぐに終わってしまう。僕は立って寝室に行きレコードをうらっ返しにしてさっきの場所に戻り再び聴き入る。思いのほかヴォリュームが大きかったらまた立って修正しに行かなければいけない。しかし今のところは苦にならない。それに今回買ったプレーヤーはフルオートである。僕は初めてフルオートのプレーヤーを使うのでもうそれだけで感動である。これこそが僕の求めていた「質量のある生活」である。

 

 

さあ、レコードの話題は無事入手してから書くことにして、昨夜のことを書いてみよう。

 

僕は記事をアップした後、石狩鍋の用意を始めた。まあ具材を切るだけであるから楽ちんだ。昆布とカツオでだしを作りつつ、いろいろな野菜を切っていく。鮭もたくさん用意した(切り身とかアラとか)。

 

鍋に合わせ味噌を入れ、出汁で溶かす。そこに白菜を投入、鮭も投入だ。おっと大根を忘れていた。ここまでで、鍋がいっぱいになった。しばらくグツグツと煮てから白菜と鮭のアラを食べる。そして野菜が入るスペースが出来たらジャンジャン入れて蓋をする。妻は20時を過ぎても帰ってこない。僕は構わずせっせと鍋の具材を食べていた。まだ野菜は有り余るほどある。

 

20時30分になった。僕はテレビドラマ「リバーサルオーケストラ」の名場面を見ようと思ってスイッチを入れた。その瞬間妻が帰ってくるドアの音が聞こえた。「なんとまあ、タイミングの悪い」と思ったが、見たいものは見たいのでそのまま見ていた。「ただいまぁ」と妻がリビングに入る。僕は否定的な雰囲気は出さずにテレビを見ていた(「おかえり」はいつも言わない。照れ臭いもん)。妻は鍋を見て「うわぁ」と言った。

 

手を洗い席に戻ると妻は昨日のロールキャベツもどきを食べようとした。僕は「それは俺が食べるから鍋食べようよ」と言った。「うん」と言った妻が鍋の蓋を開けるとまた「うわぁ、美味しそう」と言った。僕は「鮭は下の方にあるから。どんどん食べて。俺はもう食べたから」と言う。素直に妻は鮭を探して自分の皿に入れる。「美味しい!」と言う。

 

これで仲直り終了だ。「昨日はごめんね」「いやいやこちらこそ」などとは言わない。昨日はもう終わったことなのだ。そして2人で名場面を見ながらパクパク石狩鍋を食べた。名場面が終わってからは妻のお喋りタイムだ。今日あったことを次々と喋る。僕は時々口を挟むだけだ。

 

 

我が家で起こった喧嘩は大体こんな感じで終わる。しかし昨夜の妻はちょっとだけ違った。食べ終わったらいそいそと片付けを始め、ちゃちゃっと食洗器に食器や鍋等を入れてくれた。これは昨日はすまんかったね、というメッセージだと僕は受け取った。

 

やれやれ、これで明日は仲直りしたと記事に書けると思った僕であった。

 

 

あと、これも書き記しておかねば。いつも僕のブログを読んでくれている達兄ぃが19時頃にコメントを書いてくれていた。「あれ、いつもと違う時間帯だなあ」と思い、読んでみると「夫婦にとって夫婦喧嘩は世界の一大事ですよ・・・・仲直りの報告待っています」とある。ありがたいなあ、と思い、更にこれは是非とも仲直りせねば、と強く思ったのであった。どうもありがとうございました。

 

 

 

じゃあここからは今日のことを少しだけ書いてみよう。

 

予定通り10時過ぎに金沢の中古レコード屋さん「レコードジャングル」目指してフィアットを発進させた。金沢のメインストリートを車で走らせるなんて何十年ぶりだろう。結構人が出歩いていて驚いた。11時過ぎに店に着いた。さあ、探すぞ!

 

気がついたら昔の手つきで僕はレコードを探していた。そのことに自分で気づき「習慣って怖ろしいな」と嬉しく思った。大体小1時間で探索活動は終わった。1枚1枚検盤をして購入した。さて、何を買ったのか。そして一体いくらだったのか。何を買ったのかだけ書いておこう。

 

ザ・ビートルズ

ジョン・レノン

ジョージ・ハリスン

ボブ・ディラン

ブライアン・フェリー

プリンス

ポール・ウェラー

オーティス・レディングジミ・ヘンドリックス

トッド・ラングレン

ザ・ローリング・ストーンズ

 

アーティスト(あるいはグループ)が10あるということは、最低10枚買ったことになる。値段は平均すると2000円弱かな。やはりこれは大人買いですな。残念ながらクラシックコーナーは充実していなかった。本当はもっともっと欲しいレコードはあったんだけどね。スライ&ザ・ファミリーストーンとかザ・テンプテーションズとかポール・マッカートニーとかマーヴィン・ゲイとかね。

 

今はレコードを聴きながら記事を書いているが、こんな幸せがあるかっていうくらい心が満ち足りている。それにレコードを聴いている時はトイレに行ったり料理をしたりすることができない、したくない。ここがベストっていう場所で聴くに限る。

 

今はとにかく買ったレコードをとっかえひっかえ聴いているが、初期のビートルズが素晴らしい。心が躍る。後期ではポール作品がキラキラに聴こえる。でも考えてみれば昔はもっといいオーディオ機器で聴いていて、それが普通だったんだよな。その時は分からなかったよ。何て言えばいいのだろうか。小さい頃から当たり前のようにして食べていた魚が実は他の地方では当たり前ではなかった(地元の魚は激ウマで他のところは激マズ)ということに大人になってから気づく、というか。うーん、いい例えが思い浮かばない。

 

 

ビートルズタイムが終わった。それにしてもA面(あるいはB面)が終わるのが早いね。せわしなく立ったり座ったりを繰り返しているよ。次はローリング・ストーンズの「ブラック&ブルー」である。1曲目の「ホット・スタッフ」でもう既にクラクラするほど気持ちが良い。

 

 

僕の1カ月のお小遣いに「レコード代」というものが復活することになったようだ。そうだよね。月額1000円ほどで聴き放題って、そりゃあないよね。