hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

本当の頭のよさってなんだろう?/齊藤孝著

先週の土曜日に主治医から「これを読みなさい」と言われて渡されたのがタイトルの本である。「子ども用に書かれた本だけど、これは大人も読むべき本よ」という言葉も添えて手渡された僕は早速病院と薬局の待ち時間に読んでみた。

 

構成は

 

第1章:本当の「頭のよさってなんだろう?」

第2章:勉強するのはなんのため?

第3章:学校に行く意味ってなに?    というふうに第8章まである。

 

これは授業に生かしたい。この前の五味太郎のように。

 

ということは、第1章から3章までのことについて自分なりに答えを持っていなければいけない。ただ、これはいつも考え続けていることでもあるのでいつ聞かれてもある程度は答えることができる。

 

ということでどんな風に授業をすればいいか、いや、したいかを考えている。

 

例えばこんなのはどうだろう?

 

・4人で考えます。

・「頭のいい人」を「~ができる人」という風に言い換えて下さい。例えば「自分の考えを他に人にも分かるように説明できる人」とか「困っている人がどうすればいいかを教えることができる人」とか「野球のバッターで次にどんな球が来るか想像できる人」とか。

・ほかのグループが絶対考えないだろうな、という内容にしましょう。

NGワードは「勉強」とという言葉と、学校で勉強している教科の名前(国語とか算数とか図工)です。

・でも国語なら国語で勉強している内容について書くのはOKです。

 

この授業のねらいは、「テストの点数がいい人=頭のいい人という固定観念を崩すこと。頭のいい人に対するイメージを広げること」である。

 

しかし、いきなり「頭のいい人って?」と投げかけるのは当然無理がある。そこでこの齊藤孝の本を使うのだ。第1章から第3章までを教材化して、その最終テストとして上に述べた活動をするんなら、子ども達にもイメージしやすいかもしれない。

 

 

ふぅ。とここで僕はため息を一つつく。俺は一体何をやってるんだ。こういうこと、つまり学期や年度の終わりになると子ども達に何か伝えられることってないかな?って考えることが長年の癖になっている。学期末や年度末はもちろん忙しい。成績処理や事務関係の仕事がわんさかある。それなのについついこういうことを考えてしまう。そして焦って授業して失敗する。これを今まで結構繰り返してきた。

 

 

でも今しなければいけないことは、自分の心の状態をとにかくこれ以上落とさないこと、だ。毎日曲がりなりにも学校に行くことだ。主治医もこんな今の僕にとって困った、というかやる気を出させる本を読みなさいとよく言ったもんだ。メラメラと燃えてきたじゃないか。

 

6年の社会はもうほとんど終わりなので時数に余裕がある。こういうことをやろうと思えばやることができる。

 

悩ましいところである。

 

 

 

とここまで書いたところで月曜日になった。そして社会の時間に思わずやっちゃったよ。「頭がいい」ってどういうこと?例えば・・・・って子ども達に投げかけちゃったよ。ほんとに待ちきれない男だな。俺は。でも子ども達は一人一人よく考えていた。明日(火曜日)はこれを使って授業してみよう。

 

 

大人向けというか僕向けには、主治医は「やり過ごすことも大事」という項を読ませたかったのかな?と思っている。