去年の11月29日から57日連続記事をアップしている。我ながら呆れるが、不思議と「何書こうかな?」と思うことはなかった。「これ書こう」とか「これ書きたい」とか思ったから続いたわけであるが、今日は久しぶりに困っている。書きたいことはある。
トム・ヴァ―レインと鮎川誠のことを書きたい。2人ともつい先日亡くなった。僕にとっては大きな出来事だ。
自分の体のことも書きたい。死というものがリアリティをもって僕に迫っている。急に怖くなってきた。
でも、頭が回らないんだよね。
亡くなってしまった人のことや突然死ぬかもしれない僕(大げさかな)。これについて書くにはもう少し時間が必要なのかもしれない。
それに困ったんなら今日は何も書かなくてもいい、という選択肢もある。全然違うことを書くという手もある。
まあ、せっかく書き続けているんだから今日も何か書きたい。だから全然違うことを書いてみるか。
月曜日に久しぶりに他の先生(3年生)の授業を見た。いつ以来だろうか。ICT担当の先生の授業だ。先日も記事にしたように来年度から僕の地域では大きく教育方針が変わる。それで少しじたばたしてみようと思い、今、どんな授業が最先端なんだろうと思ったわけだ。
突然思いついたので(6年の授業前だった)、6年生に理由を話して用意してあったプリントで自習してくれない?と頼んだ。分かったと言ってくれたのでありがたく授業を参観しに行った(30分弱)。
教室に入ると、子ども達がタブレットを持って自由に動き回っていた。見ると、自分の手のサイズ(「あた」と「つか」)の写真を撮り合いっこしていた。そして測った数値を書き込み、先生のところにデータを送っている。次々と先生のところに子ども達の情報が届いているのが分かる。
僕が見た時間の中でタブレットを使ったのはその場面だけだった。なるほど。こうやって使うのか。これを見て思ったのは、タブレットを使う良さのひとつは「全員が一瞬で情報を共有できる」ことだと思った。もうひとつは、「焦点化できる」ことになるのかな。でも一点言うとしたら、手の写真をわざわざ撮る必要があったのか?だ。これはタブレットに慣れさせようとする意図があったのかもしれない。授業後せっかく授業者と話をする機会があったのに、聞き忘れた。
まあ、それは置いておいて僕が身につけないといけないスキルは、何だろう。そこら辺を今度聞きたいと思った。もう少し知りたいことを具体化し、ICTのNO.2の先生に教えてもらおう、と思った(NO.1には聞きにくい)。
それにしても、「今日、公開授業します」と言ってるのに見に来ていたのは管理職だけだった。3学期だから自習態勢にして、ちょこっとでも見に来ればいいのに。と偉そうに思った僕だった。
授業自体は今までのスタイルを踏襲していた。つまりは一斉授業であり、流れはいつものパターンだった。それだと僕にも口を挟む余地がある。この時間はちょうど僕が拘っている「倍の学習」だったから尚更だ。流れというのは、導入(先生の体験を写真で見せる→自分の手の写真を撮ってから測る)があって、課題を書いて、問題を書いて、自分で考えてみる、といういつものパターンのことだ。
何にせよ「倍の学習」の肝は、「1」という数字をいかに意識するかだと僕は思っている。「〇は5㎝です。□は〇の5倍です。〇をもとにすると□は何㎝でしょう」という問題の中に「1」という数字はない。「〇をもとにする」ということは、「〇を1とみることだ」ということが理解できていなければ、倍という概念は分からない。
など、教材の根本のところの理解が授業者にないと学習は深まらない。それで、僕だったら子どもの発言の中から「1」という数字が出てほしいと思うので、そのためにはどんな授業にすればいいか、どんな発問をすればいいか、ここが考えどころになる。
だから、もしかしたらまだ俺にも少しは使い道があるんじゃないか?と思ったのと同時にICTの可能性に感心もした、そんな授業参観だった。
せっかくだからICT担当のNO.2に何を聞けばいいのか考えてみようっと。
・課題の作り方
・課題を子どもに提示する方法(子どもがそれぞれ自分のタブレットでそれを見る)
・子どもが調べたことや自分の考えを書き込む方法
・それを集約して全員に見せる方法
最低これだけは習わなきゃいけないのかな。後は担当が「こんなことも出来ますよ」とか言ってくれるのを自分なりに咀嚼(取捨選択)することかな。
ああ、そうそう。授業を見てから6年教室に戻ると「先生、おそ~い」と(肯定的に)言われたのには驚いた。普通6年ってそんなこと言わないよな。このクラスはいつ授業をしてもあったかい雰囲気だ。担任が上手くやっているのだろうが、3年生の時から付き合っている僕としては感慨深い。決していつもあたたかい雰囲気だったわけじゃあなかったからね。
というわけで、ICTの授業を見てよかったという話である。俺も少し勉強してみようと思ったのはやはり実際に授業を見たからだ。
月曜日からYouTubeは一切見ていない。こういう時(トム・ヴァ―レインやら鮎川誠の番組が氾濫しているだろうなって時)情報を遮断するのは至難の業である。
今日家に帰ったら、人間ドックの担当の人から電話がかかってきた。月に一度の様子見の電話だ。少し痩せたことを話すと褒めてくれた。僕は今の状況を事細かく話しておいた。
少しは頭は回ったかな。