包丁の調子がすこぶるいい。やはりプロに研いでもらった包丁は切れ味が違うね。そんなに力も入れずにサクッと下ろすと、もう切れてる。これが当たり前なんだろうけど、僕は下におろして、手前に引く癖がついてしまったので、慣れるまでに少し時間がかかりそうだ。それにしてもこれで料理をするのが確実に楽しくなる。今日なんてもうほとんど作っちゃったよ。只今15時15分である。
今はジョン・レノンの「メンローヴ・アヴェニュー」のB面を聴いている。そして思った。「もっとやってくれ。20分54秒じゃ足りない」と。それくらい僕好みのヴァージョンがB面には収められている。アルバム「ウォール・アンド・ブリッジズ」のリハーサルテイクなんだけど、それにこれは生前にジョンが許可した作品ではないけれど、こういう風に聴くことができるのはファンとしてはありがたい。
収録曲は5曲。「スティール・アンド・グラス」「スケアード」「オールド・ダート・ロード」「ノーボディ・ラヴズ・ユー」「ブレス・ユー」である。
メンバーは、ジョン(ギター/ピアノ)、ジム・ケルトナー(ドラムス)、ジェシ・エド・デイヴィス(ギター)、クラウス・フォアマン(ベース)である。「ジョンの魂」時のセッションメンバー(←よく分かってないけど。ジョージとリンゴとクラウスだっけ?)に勝るとも劣らない最強の布陣である。
ストリング等の装飾を一切省いた、正真正銘のバンドサウンドをここで聴くことができる。血と骨だけで出来たテイクだ。リハだからだろうか、ドラムはリムショットが多いような気もする。他のメンバーも必要最小限、いやそれ以下だ。ジョンのバックに徹しているところが好感を持てる。もちろん聴きどころはジョンのヴォーカルである。それとアコギとピアノ。
1曲目の「スティール・アンド・グラス」なんか、スタジオ盤と全然緊張感が違う。と思っていたら「スケアード」ではもっとすごいことになっている。もうイントロのピアノの音と音の間が緊張感ありありでヒリヒリする。怖いくらいだ。もしかしたら5曲のうち一番出来のいいテイクかもしれない。
惜しむらくは、どの曲もフェイドアウトで終わっていることだ。最後まで聴きたかった。そしてこの時演奏したであろう他の曲も聴きたかった。何にせよ、アップルミュージックにはないこのアルバムをレコードで聴くことができて良かった。ジョンの声って今さら言うのもなんだけど、素晴らしいね。
というわけで、もっともっとこの「ウォール・アンド・ブリッジズ」セッションの記録を聴きたいと思ったのであった。
さて、まだ1,000字しか書いていないが、この辺で終わろう。僕は今ちょっと忙しいのだ。