ブログの記事をアップした日は、決まって中途覚醒する。ということは、最近毎日中途覚醒していることになる。きっと頭が回転し過ぎたせいだろう。それにしてもこれくらいの頭の回転具合で脳みそが緊張するなんて、ちょっと情けない。
僕は、テレビのニュースは見ないし、新聞も読まない。政局を知るのはもっぱらYouTube動画からだ。そういうのもどうかと思って昨日は「報道特集」という番組を見てみた。公明党が連立を解消して地方はどれだけ迷惑しているかがメインのニュースだった。
企業・団体献金のことなどを創価学会員が話したり、県連の偉い人が連立解消は大迷惑だと話したりしていた。まあ、これはいい。僕が腹が立ったのは、そのあとのスタジオでの話っぷりだった。ただの1キャスターが、力を込めて、また吐き捨てるように自民党の批判をしている姿だった。別に自民党がどう思われていようがこっちはどうでもいいが、なんか上から目線で喋っているあなた達は何様なんだと思ってしまった。
公明党を擁護しつつ自分たちの正当性を主張してるつもりかもしれないが、公明党だって悪いこといっぱいしてるじゃないか(←僕の勝手な決めつけ)。SNSでは、オールドメディアと言われ、偏向報道だと言われ、散々なテレビや新聞だが、確かに見ていて気持ちのいいものではなかった。だからと言ってSNSが素晴らしいとは思ってないけど。
さて、毒を吐くのはこれくらいにして、チープ・トリックの話をしよう。彼らのファーストとセカンドとサードアルバムを粗々っと聴いてみた。僕が一番気に入ったのは、ファーストアルバムである。なんか、自分たちのやりたいことを全部ぶっ込んでいるように聴こえた。音はセカンド、サードより荒々しい。しかし、チャートの結果は全然ダメだった。
一応ディスコグラフィを書いておかなきゃ分かりにくいな。
1枚目「チープ・トリック」(1977年2月)
2枚目「蒼ざめたハイウェイ」(1977年9月)
3枚目「天国の罠」(1978年)
4枚目「チープ・トリックat武道館」(1978年10月)
1枚目のプロデューサーは、ジャック・ダグラスである(エアロスミスとかプロデュースしていた人)。だからハードエッジなギターサウンドが印象に残るが、チープ・トリックの魅力はそれだけではない。みんなが親しむことができるポップなナンバーを作る能力もある。
このアルバムでは、両サイドの1曲目である「エロ・キディーズ」と「ホット・ラブ」がそうじゃないかなーと個人的には思う。でもさっきも書いたが全然売れなかったんで、すぐにアルバムを作り、9月に発表している。それが「蒼ざめたハイウェイ」だ。
彼らは、プロデューサーが変わって軽い音になったことに不満を感じていたという。しかし、僕は先ほど書いたポップな曲がちゃんと含まれているので、いいんじゃないかなって思った。「ハロー・ゼア」と「甘い罠」と「カモン・カモン」である。軽い音に不満を感じたとしても、売れなきゃ話にならないので、(売れるために)ジャケットもルックスのいいロビン・ザンダー(Vo)とトム・ピーターソン(Ba)が表ジャケットに、個性的なリック・ニールセン(G)とバーニー・E・カルロス(Dr)が裏ジャケットに配置されることになったと思う(1枚目は4人全員が表ジャケットに載っていた)。
ここら辺から、日本で人気が高まってきた(のかな?)ミュージック・ライフ誌が中心となってガンガンチープ・トリック推しをしたもんだから、日本人女子ミーハーたちに注目され、見事に合格したんだと思う。僕は、第1にルックス、第2にポップな楽曲(特に「甘い罠」)が彼女たちにハートを射止めたのだと思う。
3枚目の「天国の罠」でもそのポップセンスが発揮された曲をものにした。「サレンダー」である。また、ジャケットはセカンドと同じ作戦で、表がルックスのいい2人が配置されていた。
そして、自分たちの人気が沸騰している(←彼らは何でかは分かってなかったと思う)日本でのコンサートが実現した。1978年4月のことである。実際にファンの熱狂ぶりに驚くメンバー。そして日本のレコード会社からはライブレコーディングをしようと提案される。
「チープ・トリックat武道館」である。「at武道館」なのだが、実際は大阪で録音されたものを使った(武道館のは音質が悪かった)。ボブ・ディランの武道館ライブ盤がヒットしていたので、at武道館にしたらしい。また、コンサートのセトリで外されていた「甘い罠」をセトリに入れてくれないかと日本側から言われたらしい。
先ほど書いた「ハロー・ゼア」「甘い罠」「カモン・カモン」「サレンダー」はこのアルバムに収録されている。「エロ・キディーズ」は収録されなかったが、コンサートでは演奏された。
ロビン・ザンダーによれば、意識的に日本人が好きな曲を選んだそうだ。彼はそれに関して「チープ・トリックのポップ・サイド」と表現している(こちらはウィキで調べた)。
そんなこんなで、日本でこのアルバムは売れ、その評判を聞きつけたアメリカサイドが「じゃあ、こっちでも売ってみっか」と考え発表したところ、全米4位になり、チープ・トリックは本国でもブレイクしたのだった。
何だか妄想というより、ただの説明になってしまったな。今日僕が言いたかったことは、チープ・トリックが成功したのは、彼らのポップセンスが素晴らしかったからだということだ。うーん、それだと物足りないなー。彼らは本来はもっとハードエッジな音を目指していたと思う。でも隠し切れないポップセンスがあった。そしてそのポップセンスを隠さずに曲に仕上げることが出来た。それが成功に繋がったんじゃないかな、って思っている。前の記事では、「エヴァーグリーン」だから、と書いたが、まあ似たようなもんか。
まあ、今日はこれくらいで許してちょうだい。あんまり深く考えると寝れなくなっちゃうんで。
それでは。