hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

勝負事にはてんで弱かった

昨日の夕方「1Q84」を読了した。読んでいる間はとても気持ちのいい時間を過ごすことができた。カレーを作った時から読み始めたから、かれこれ2週間「1Q84」の世界に浸っていたことになる。今回は最後は読むスピードが加速したが、前半はチマチマ読んでいたからこれだけの日数がかかった。本を読みたい、ドラマを観たい、ギター練習したい、ブログを書きたい、と「たい」ばかりの日々だったがここで一つ減ることになる。しばらく村上春樹の小説は読まない。あれだけ、比喩の奔流を浴びたんだもの、もうお腹一杯である。

 

というわけで、読書という「たい」を一つ外した僕が今最優先すること、それはエレキギターの練習である。読者からありがたいアドバイスも貰ったことだし、土日は今までになく長い時間練習に取り組むことができた。

 

次はブログの記事を書くことだ。2月も終わろうとしている。「毎日ブログを書く」という躁状態は去り、今は1週間に4記事くらいか。まあまあ落ち着いているのではないかと考えている。昨日は久しぶりに音楽に関する記事を書いた。今日は最近よく書いている「過去モノ」である。タイトルは「勝負事にはてんで弱かった」。何のことだと思います?スポーツものですよ。

 

僕は小学校時代に剣道を習っていた。やりたいと言った覚えはないのだが、気がついたら日曜日に行われている剣道教室に通うことになっていた。その頃僕が毎日遊んでいた友人が剣道を習っていたからというのもある。そして親同士で画策したのだろう。特に運動することは好きではなかった僕に剣道を習わせたのだった。

 

それまで僕はそろばん教室に通っていたし、剣道を習っている時にもそろばん塾には通っていた。習い事なんて当時1つで十分だったのだ。それなのに・・・と思いながらも剣道教室に通い続けることができたのは、小学校の友だちが大勢いたからとも言える。この頃はまだ僕も明るい少年だったのだ。友達と交わることができたのだ。

 

そんなこんなで剣道を続けていたが、多分小学校6年の夏休みだったと思う。何を思ったのか僕はほぼ毎日教室に通い続けた(夏休みは毎日剣道教室が行われていた)。少しずつ強くなっているのでは?と思いもしたし、「hanami、頑張ってるな」と先生に言われもした。そしてある日、金沢市で大会が行われることを告げられた。みんなの前でメンバーの名前を呼ぶ先生。僕は最後に呼ばれた。つまりチームの大将というわけだ。

 

どうです?だんだんタイトルに近づいてきたでしょう?

 

大会当日は親が子どもを連れてこなければいけなかったので、父と一緒に金沢に行った。体育館でのひとコマは今でもよく覚えている。

 

大将同士が戦うことになった。多分勝ち抜き戦ではなかったはずだ。そんな緊張感はなかった。しかし、チームとしての勝敗はもう決していたように思う(こっちの負けだったと思う。1試合しかしなかったのだから)。僕と向こうの大将は向かい合い、試合開始の合図を待っている。試合が始まった。しばらく睨み合う2人。最初の一撃をどちらからともなく打ち合う。旗が上がった。面あり。僕は1本取られた。再び構える2人。始め!お互い振りかぶって面を狙う。旗が上がる。またしても僕は1本取られた。以上だ。試合終了である。こんなに短い時間だったのだから覚えていて当然だ。

 

何と僕は金沢まで行って、2回竹刀を振っただけで負けて帰ってきたのだ。こんな情けない負け方はあるだろうか。全然疲れていないのが悲しかった。父は何も言わなかった。僕も何も言わなかった。僕の剣道熱が冷めていったのは言うまでもない。

 

時は経ち、僕は高校2年生になっていた。体育の授業で剣道をすることになった。しかも近日中に剣道大会と柔道大会が同じ日に行われ、高2の男子は全員どちらかに出場しなければいけないという。僕は迷わず剣道を選んだ。別に勝ちたいとかは思わなかったが練習には励んだ。そしたら残念なことに左手の親指を痛めてしまった。爪の下が内出血し、痺れて感覚がない。しかし出場はしなければいけない。相手は小学校時代一緒に剣道教室に通っていた友だちだった。(仲良しの友だちの方ではないです。普通に付き合いのあった友だちです)小学校時代から強かった。僕は負けるにしても無様に負けたくはないな、と密かに思って試合に臨んだ。

 

 

この試合の1本目も早かった。何と僕が取ったのだ。しかも相手が面を狙いに来たところに小手だ。かっこいい。しかも相手は相当動揺しているのが分かった。hanamiごときに、と思ったのだろう。どうしよう。このまま攻めていこうか、守ってみるか。こんなことを考えながら試合をしていたらいかん。どちらかに決めねば。攻めだ。攻めていこう、と思って前に出て面と思わせつつ「胴!」作戦に出たら、あっさり相手に面を取られた。相手はもう動揺していなかった。

 

この時点で僕の親指は悲鳴を上げていた。しかし気持ちは萎えていなかった。こうなったらさっきのように攻めの姿勢でいくしかない、と思いまたしても前に出て面と思わせつつ「胴!」作戦に出た。もらった!と思った僕は審判を見た。旗を上げている。しかし相手方に上げている。僕は1-2で負けたのであった。

 

こんな風にスポーツ関係では勝った記憶がない。バスケットボール(中学の部活動)でもラグビー(高校の部活動。このままでは殺されると思い、辞めた)でもだ。もし、勝負事に勝っていたら、僕の人生も変わってきたのだろうか?と思うことはないではない。

 

 

やっと3回目の接種券が届いた。しかし日程を見ると近々の予約は全部埋まっているじゃないか。結局3月21日朝9時からワクチン接種をすることにした。それまで大丈夫かな?