hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

僕でも対応できた

今日は2限目から5限目まで授業があった。月曜日なので僕も子どもも調子は今ひとつに決まっている。だからそうっと授業をすることに決定だ。午前中は自分の思った通りにそうっとやったつもりだ。2年生の書写と6年生のグループ学習だったのでちょっとは楽できるかなと思ったが、やはり言うべき場面があったので結構精神的に疲れた。

 

午前の授業が終わってやれやれ、あと1時間だぜと思っていたら教頭が僕のところにやって来て「お願いがあるの」と言う。6限目に陸上競技場に行ってテントを張る手伝いをするか、気になる児童についてくれないか、と言ってきた。僕は気になる児童につきますと即答した。テント張り、結構苦手なんだよね。それに気になる児童のことは僕も密かに気になっていたし。

 

というわけで、5限目が終わってから、力を振り絞って3年教室に行った。気になる児童は何か友だちとトラブルを起こしたようで、担任から謝るように指導されていた。それが一通り終わると児童はすぐに教室を出ようとしたので、僕は通せんぼをした。

 

「〇〇さん、もう授業は始まっているんだから、君の行くところは教室か〇〇教室だよ」と言うと「〇〇教室は〇〇先生の教室だから(行けない)」(〇〇ばかりで申し訳ない)と返してきた。そこで僕は、「〇〇先生には許可を取ってあるよ」と言った。結局〇〇さんは〇〇教室に行くことを選んだ。

 

廊下で「何するん?」と聞いてきたので、「最初はこれです」と言ってマジックペンを出した。「これをゆっくり動かすから目ん玉だけ動かしてみて」と言い、要領をつかませた。いや、そうしようとしたらしゃしゃり出てきたよ、校長が。「私やりたい!」と手を挙げて僕に言うので仕方なく校長に眼球トレーニング(目ん玉だけを動かすトレーニング)をした。「まず、これをやります」「次は少し数字のトレーニングをして、最後にこのカードでいろいろ話すことにするよ」と言った。

 

児童は「〇〇先生の時は遊ばせてくれたよ」と言ったので、「それは〇〇先生の時。hanami先生の時はしません」ときっぱりと言った。

 

完全には納得しなかったようだが、それでも僕と一緒に〇〇教室に向かった。教室に入った途端、「先生、これ、僕が散らかしたんだよ」と言ってさっさとボールを片付け始めた。それを黙って見届けて、この教室で何をして遊んでいるのかも聞いてから眼球トレーニングに取り組んだ。

 

縦と横の動きに対して、それに遠近に対しては対応できていたが、マジックペンを近づけて寄り目をしなければいけない時は苦労してた。配慮を必要とする児童にはありがちなことだ。なるほど、と思った僕は次に「数字のトレーニングをするよ」といって紙と鉛筆を渡した。

 

「今から数字を言うからこのマスの中に書き込んでいってね」

 

最初はゆっくり、そして少しずつスピードを上げる。なかなか苦労している。こちらも「なるほど」だ。よくあることである。

 

「次はちょっと難しいぞ。先生が言う数字に1を足した数字を書いてね。例えば先生が『1』って言ったら頭の中で1+1をして『2』って書くんだよ」

 

これも最初は簡単な数字から初めたが、最初の聴写より当然時間がかかる。僕は無理をしないで一桁の数字だけを言った。最後に「0」と言うと、児童は少し考えて「1」と書いた。

 

「OK、数字のトレーニングはこれでお終い。次は言葉の練習だよ。反対語をここに書いてね。例えば『上』と言ったら『下』って書くんだよ」

 

僕は「古い」と言ったら、児童は考え込んでしまった。僕は少しずつヒントを出していった(「そうか、『あたらしい』っていう言葉は出てこないんだ」と思った)。第3ヒントに「あ」と書いたら「あたらしい」と答えることができた。その後はもっと簡単な言葉にしたら自分で正解を言い当てることができた。

 

「じゃあ、この紙に書くのはこれが最後です。先生が『あたらしい』って言ったら、『いあたらし』って書くんだ。分かる?」と言うと「最後の言葉を最初に書けばいいんだ」と答えたので「そうそう」と言い、3問練習した。紙に書くトレーニングはこれで終わりである。

 

最後は「カードトーキング」だ。カードにはいろいろなことが書いてある。「好きな料理は?」とか「無人島に持っていくとしたら何を持っていく?」とかね。そのカードをジャンケンをしながらめくってお互いに喋り合った。これで大体35分くらいかな。授業もあと5分で終わる。

 

〇〇教室で号令をして3年教室に戻った。何とかミッションはこなしたぞ。僕は帰りの会が終わるまで教室にいて「さようなら」とともに自分の教室に戻った。しばらくヨガマットに蹲って休息をとり、その後職員室に行くと校長から「大丈夫だった?何をしてたの?」と聞かれたので、したことをそのまま話した。「よかった。今日一番落ち着いて学習できたみたいね」と言われた。僕は最初の眼球トレーニングの段階でムカついていたのでさっさと話を切り上げた。

 

その後、日直の仕事をして、5年担任と社会科のことを少し話して、終業時刻になったらすぐに帰った。

 

まあ、こんな僕でも少しは役に立ったかな?と思うことができたのでよしとしよう。でもこのトレーニングは継続すればするだけ効果的なんだけどなあ。どうしよう、明日〇〇先生に話してみるか。

 

 

今日はこれでお終い。お腹すいちゃったよ。UB40の「サイニング・オフ」を聴きながら記事を書いていたら、高校時代に初めて聴いた時のことが鮮明に蘇って来て困っちゃたよ。

 

 

バイバイ。