ホール&フリップ? フリップ&ホール?

ホールと言えば、ダリル・ホールである。ダリル・ホールと言えば、ホール&オーツだろ?1980年代に活躍したよな。「プライベート・アイズ」(1981)なんか大ヒットしたんだから、そこんところ忘れんなよと言われそうである。

 

 

 

しかし、ホール&フリップ(或いはフリップ&ホール)は実在した。フリップとは誰か?答えはロバート・フリップである。あのプログレ界の暗黒大魔王の集まりキング・クリムゾンのリーダーである。なんでそんな人とポップなダリル・ホールが合体したのだ?

 

 

 

当時、ミュージック・ライフでこのアルバムが紹介された時も、そんな感じ(どう扱っていいのか分からない)だった。僕は当時どちらも知らない初心な中学生だったので、ジャケットがカッコいいなあとしか思わなかった。

 

 

 

そんなこともすぐに忘れて、高校生になった僕はホール&オーツを結構熱心に聴いていた。数十年の時が経って、「あれ?ダリル・ホールってトッド・ラングレンっぽくね?」と思った時には、実際ダリルがトッドを自分のスタジオに招待して一緒にセッションなんかをやっている動画を見たこともあった。

 

 

 

しかし、ある日何気なくハードオフのレコード棚を見ていると、このジャケットが目に入った。そして当時のことを強烈に思い出した。いやー、懐かしいな。ここで出会わなかったら一生思い出さなかったろうな、と思いながら心の中で算段していた。このレコードは今買わないともう出会わないだろうな。

 



そう思った僕は、このレコードを抜き取り、レジカウンターに向かった。やっぱりレコードって出会いだよな、と心に言い聞かせながら。

 

 

 

それから1年。このレコードを聴いたのは1回だけだ。なんちゅう勿体ないことをしているんだ。

 

 

 

昨日は戸川純デイだった。朝から晩までずっと戸川純を聴いていて、流石に疲れたので他のを聴こうと思った時に閃いたのが、このダリル・ホール初のソロ・アルバム「セイクレッド・ソングス」(1980)である。なぜなのだ?僕はなぜこのアルバムを選んだのだ?といつものように思ったが、閃いたのだからしょうがない。寝る前の音楽としてアップルミュージックから検索して聴きながら眠った。

 

 

 

これがなかなかいい。面白いし、想像力を掻き立てられる。まあだからこそこうして記事に書こうと思ったわけである。

 

 

 

ウィキで調べると割と詳しくこのアルバムについて書いてあったので、引用させてもらおう。

 

 

“1977年に制作されたが、ホール&オーツの当時のレーベルだったRCAレコードがホール&オーツの作品とは一線を画すアバンギャルドな作風に難色を示したので、発表が2年半以上も遅れた”

 

 

“フリップは本作、自分がプロデュースしたピーター・ガブリエルの「ピーター・ガブリエルⅡ」(1978)、初のソロ・アルバム「エクスポージャー」(1979)の3作を「MOR・3部作」と称した。彼はホールとの創作活動の継続を望んでいたが、ホールはあくまでもホール&オーツを活動の中心と捉えており、「エクスポージャー」に一部参加したものの、両者の本格的なプロジェクトは本作のみに終わった”

 

 

 

それじゃあ、僕の感想を書こう。

 

 

 

本作は大きく分けて3種類の曲調が感じられる。1つはダリル・ホールが本来持っているポップというかソウルというかそっち方面の曲。2つ目は「おいおいこれじゃあプログレ、いやクリムゾンの方に引っ張ろうとしてない?ロバート・フリップよ」方面の曲。3つ目は、アンビエントというか、フリップがブライアン・イーノとやろうとしていたことなのかなあ路線の曲である。

 

 

 

1つ目の楽曲を聴くと、なんでレーベルがアバンギャルド過ぎて難色を示したんだろう?ロバート・フリップもちゃんとダリル・ホールの方に寄せてまともなギターを弾いてるぞ、と思った。

 


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しか~し、この記事を書きながらA面を聴いていると、突然ダリルのシャウトというか絶叫が聞こえてきた。A面最後の曲である。おいおい、と思ってもう一度A面を聴くと、徐々にロバートが自分の土俵に持ち込もうとしているように聴こえるではないか。そして最後の曲では、もう初めからあからさまにクリムゾンテイストたっぷりだ。ダリル・ホールは遂に罠にかかったのだ。

 


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これを聴くと、確かにレーベルは難色を示すわな、と思わざるを得ない。何しろ「プライベート・アイズ」前夜だ。もう「サラ・スマイル」や「キス・オン・マイ・リスト」等のヒット曲も出している。これからっていう時にこれはちょっとやめてよ、と言うよな。

 

 

 

B面にひっくり返してみると、何となく静謐な音から始まる。これはロバート&イーノ路線になるのかな。でも最後の曲は、ピアノだけでダリルがソウルフルに歌い上げている。この曲はシンプルでとてもいい。

 

 

これが、B面1曲目。アンビエントっぽくない?

 


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これが、B面最後の曲。僕は好きだなあ。

 


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結局そもそもの話だけど、最初にこのプロジェクトを持ちかけたのは、どっちなんだ?という疑問が湧いてくる。ロバート・フリップは、この時期の3部作と言ってるからロバートの方がダリルに目を付けたのかもしれない。ダリルはダリルでソウル一筋ってわけでもなかったのかもしれない。怖いもの見たさでちょっくら作ってみっかって感じだったのかもしれない。出来上がってから発表したがったのは、俺はこっち方面でもイケてるんだぜって言いたかったのかもしれない。

 

 

 

とここまでは妄想なのだが、調べてみると「セイクレッド・ソングス」について言及しているブログが2件あった。そこでは、ロバートが、この後バンドを結成する予定だったこと、その時のヴォーカル候補にダリル・ホールが上がっていたようだと書いてあった。結果的にギターのエイドリアン・ブリューがヴォーカルを取り、第2期キング・クリムゾンが誕生する。

 

 

 

ロバート・フリップは、グレッグ・レイクやジョン・ウェットンといった素晴らしいヴォーカルと組むといい感じになると分かっていたのだろう。だからこそダリルを自分の新バンドに引き入れたかったと思われる。

 

 

 

しかし、それこそ金の成る木になりつつあったホール&オーツをレーベルも手放したくなかっただろうし、ダリル本人も「俺たち、これからだしなあ。悪いなロバート」って感じだったと思われる。

 

 

 

このアルバムは、ホール&オーツやダリル・ホールのファンには敷居が高いかもしれないが、キング・クリムゾンを聴いている人にとっては、結構聴きやすいかもしれない。僕はと言えば、これから10回は聴くとは思う。でも数十回は聴かないと思うアルバムかな。

 

 

 

このジャケットを見て「おうっ、カッコいいじゃん」と思った方には要注意のアルバムかと思われる。悪口じゃないよ。

 

 

 

 

 

 

さて、精神科にも行ったことだし、これから保険のことを調べなきゃいけない。さっき共済組合と市役所に電話して聞いてみた。今は、国民健康保険に切り替えるといくらになるか計算してもらっているところである。

 

 

 

それにしても、源泉徴収票って大切だね。いや、そんなことは分かってるって。でも整頓下手な僕としては必要な書類が全て揃っていたのは奇跡的なことだったと思っている。

 

 

結果が分かった。国民健康保険に切り替えると年98000円だそうだ。学校共済だと年41万である。もうこれは・・・と思い、決心して教委に電話をした。

 

 

「来年度、教育支援員として採用していただきたいんですけど・・・。まだ募集はかけていないんでしょうか」「えーっと、4月から保険を切り替えた方がいいか分からなくって・・・」「教育支援員だとどういった保険形態になるのでしょうか」

 

 

というわけで、支援員になっても採用1年目では、国保だということが分かった。これで道は決まった。今日中に任意継続をしないという連絡票を書き、明日速達で出す。そして月末に市役所に行って、保険切り替えの手続きをする。これでいこう。

 

 

只今14時。こんな時間に大きな物事が決まるなんて素晴らしいじゃないか。

 

 

 

 

 

ふふふふふ。只今14時36分。僕は、さっき書類の必要事項を記入して、分からないところは再び電話して聞き、書類を封筒に入れ、郵便局に行ってきた。これで保険に関する業務は、月末まで何もしなくてもよい。やっぱり善は急げだよね。

 

 

 

 

それでは。