偉い「グレイテスト・ヒッツ」

只今午前1時30分。昨夜は20時30分に寝たので、5時間寝たことになる。こうして記事を書こうとしているのだから頭は比較的スッキリしている。

 

 

昨日は、忌野清志郎の命日だった。今年で16回目だ。僕はいつの間にか(調べてみると2年前)清志郎の年齢を抜いてしまっていた。清志郎が亡くなった年に僕の病気は酷くなり今日に至っている。でも退職したことで事態は好転しつつある。今日は遅ればせながら、RCサクセションの「シングルマン」を聴いて彼を偲ぼうと思う。

 

 

 

 

一昨日の夜は、ジャクソン・ブラウンを聴いていた。彼を聴くと必ずイーグルスを聴きたくなる。そこで昨日僕が選んだのが「グレイテスト・ヒッツ1971-1975」というアルバムであった。



 

イーグルスなら「ホテル・カリフォルニア」は知ってるぞ、当然このグレイテスト・ヒッツにも入ってるんだろうな、と思われる方もいるかもしれない。当時(と言っても2年ほど前だが)は僕もそう思った。しかしこのアルバムには「ホテル・カリフォルニア」は入っていない。そうか・・・と買うのを躊躇ったが、安かったこともあってまあいいかと思い購入した。

 

 

その後、デビューアルバムから「ザ・ロング・ラン」までのアルバムを購入することになったのだが、先ほども書いたようにジャクソン・ブラウンを聴くと自動的にイーグルスまでいくことになる。昨夜の気分は、「『ホテル・カリフォルニア』前のイーグルスのヒット曲を聴きたい」だった。

 

 

イーグルスは一旦解散状態になるまで、8枚のアルバムを発表している(スタジオアルバムは6枚)。

 

 

1972年:イーグルス

1973年:ならず者

1974年:オン・ザ・ボーダー

1975年:呪われた夜

1976年2月:グレイテスト・ヒッツ1971―1975

同年  12月:ホテル・カリフォルニア

1979年:ザ・ロング・ラン

1980年:イーグルス・ライヴ

1982年:解散

(1994年に再結成。2000年以降も時々再結成している)

 

 

僕が「グレイテスト・ヒッツ1971―1975」を偉いと思うのは、年代が入っているからである。一般的にはただの「グレイテスト・ヒッツ」にするか、或いはビートルズみたいに解散後に年代を付けたアルバムタイトルにするはずだ。彼らはこの後も活動を続け、「グレイテスト・ヒッツ1976―1980」みたいなアルバムを作ることになるだろうと予感していたのだろうか。

 

 

そこら辺はちょっと分からない。だってこの頃にはもうメンバー間の中が最悪だったからだ。「グレイテスト・ヒッツ1971―1975」を発表したのは、ギタリストの選考が難航したことがきっかけになっている。まずはデビュー時からカントリー風味を出したりするうえで重要なメンバーであったバーニー・レドンを追い出した。(前になんちゃって妄想記事を書いたことがある)

 

hanami1294.hatenablog.com

 

 

しかし追い出した他のメンバー達は、一向にニューアルバムの制作をしようとしない。新しいギタリストも決まらない。そんな状況に業を煮やしたレコード会社が「グレイテスト・ヒッツ1971―1975」を出そうと画策したのだ。いわばニューアルバムを出すまでの時間つなぎ的なアルバムだった。

 

 

だから「グレイテスト・ヒッツ」というタイトルに年代を付け加えたのは、レコード会社の意向だったかもしれない。でも最終的にOKを出したのはきっとメンバーであるはずだ。

 

 

バンド内はまだまだやれるぜ、というイケイケムードだったのだろう。実際ジョー・ウォルシュを新しいギタリストとして迎えたイーグルスは最高傑作「ホテル・カリフォルニア」を作っちゃうのだ。このアルバムによってイーグルスはロック史にその名を永遠に刻むこととなった。だから仲は相変わらず最悪だが、まさかその後スタジオアルバムを1作しか出せないとは思っていなかっただろう。

 

 

 

ホテル・カリフォルニア」発表後、次作への期待が段々膨らむ中、彼らはニューアルバムを完成させられないでいた。それまで毎年アルバムを発表したのに、「ザ・ロング・ラン」が発表されたのは、「ホテル・カリフォルニア」から3年経ってからのことだった。あの時代の3年間の空白は大きかったと思う。このこともイーグルスの活動に大きく影を落とすことになったと思われる。

 

 

その後イーグルスは「グレイテスト・ヒッツ」を発表している。そこには年代ではなく、「Vol.2」と付け加えられていた。「ホテル・カリフォルニア」と「ザ・ロング・ラン」の2枚で「グレイテスト・ヒッツ」を出すって言われてもねぇ、って思った人は多いはずである。

 

 

 

そう考えると、「グレイテスト・ヒッツ1971-1975」というアルバムは、なかなか決意が漲った偉いアルバムタイトルじゃないかと思った次第である。因みにこの「つなぎ」のアルバムは爆発的に売れた。ここで解散してもきっと彼らはロック史に残るバンドになったであろう。

 

 

 

 

さて、記事を書き始めてから1時間過ぎた。妻も寝室に上がった。これからもう一度イーグルスを聴いてみることにしよう。今日は何とかいい1日にしたい。


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ところで下世話な話になるが、広末涼子は双極性感情障害って診断されたんだって?うーん・・・身につまされる話である。僕も退職したからと言って油断してはならないと思った。

 

 

 

 

それでは。