hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

やっと分かった

働きながら、家事育児をする人の大変さがようやく分かった。2学期に入って休んでいる時と同じように夕食準備と洗濯をしているが、数日しか経っていないのにもう疲れたぞ。これをずうっと続けて、しかも子どもを育てるんだから一大事業だ。恥ずかしながら結婚して20年以上も経ってやっと分かったというわけだ。我ながら情けない。全ての家事育児をしている人に尊敬の念を抱かざるを得ない。

 

月、火曜日は帰ったらすぐにシャワーとはいかなくて、煙草を連続して吸いながらふぅ、と一息ついて、いかんいかんと思いシャワー、洗濯、夕食作りを19時までに済ませるようにしていた。それから眠剤を飲んでゆっくりご飯を食べる。そうこうしているうちに眠くなる。ブログなんか書いている暇はない。今日は3時に目覚めたのでこうしてパソコンに向かっている。せめて23時頃まで起きていられたら少しは家のこと、自分のことができるんだけど、そうもいかない。でも頑張って続けていこうと思う。そうだなあ、あと20年はこんな感じで続けていきたい。

 

今はアップルミュージックで紹介されたヴェルヴェット・アンダーグラウンドのライヴを何となく聴いている。1969年に行われたライヴの模様を収録した作品で、場所はどこか分からない。確か大学時代に買ったが、あんまり聴かなかったアルバムだ。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドは1964年頃から1973年頃まで活動していた(実質的には1965年から1970年まで。その後ご多分に漏れず再結成もしている)。1964年のある日に中心メンバーのルー・リードジョン・ケイル(途中で脱退)が出会い、意気投合してバンドの結成を目論む。1970年にはルー・リードはヘロヘロになりながらもラストアルバム(4枚目)を発表する(アルバム制作途中でルーは失踪→脱退)。

 

1969年はバンド活動が比較的落ち着いていた年だと思われる。このアルバムはファーストからラストアルバムまでの有名どころの曲はもれなく収録されている。全体的にゆるいテンポで、朝の早い時間や深夜に聴くのに適している。大体ヴェルヴェット・アンダーグラウンドを昼日中から聴いているというのがおかしいのかもしれない。大学時代は普通に日中聴いていた僕だが、ちょっとおかしかったのかもしれない。

 

このバンドの逸話の一つを紹介しておこう。デビューアルバムはアンディ・ウォーホル、女優のニコと組んで作ったが、当時3万枚しか売れなかったらしい。「しかし、その3万人は後に全員バンドを作った」とブライアン・イーノは言っている。それぐらいある種の人にとってはインパクトのあるアルバムだったことは確かである。

 

こういう発言もあってか、1970年代のロックカタログ本ではファーストアルバム(アンディ・ウォーホル制作のバナナのジャケットが有名だったのもあって)が「これこそ隠れた名盤だ!」みたいに神格化されて紹介されていたものだから、レコード屋で見つけた時はドキドキして買ったものである。しかし実際に聴いてみると「うん?うーん・・・」と思ってしまった。ルー・リードの声は確かに非常に魅力的ではあったが、繰り返しは聴かなかったアルバムだったな。

 

その後再評価され、ヴェルヴェッツチルドレンみたいな扱いをされるバンドも多く出てきた。そこら辺のバンドのことは僕なんかよりよく知っている人がたくさんいる。ルー・リードアンディ・ウォーホルの死をきっかけにして喧嘩別れしたジョン・ケイルと再び組んじゃったりしてたな。来日してコンサートもしたな。確か僕も観に行った。あのコンサートはJUNさんやワカバヤシといった大学時代にバンドをしていた人達と行ったような気がする。

 

さて、こんなことを書いているうちにアルバムの最終曲「ヘロイン」が始まった。この曲はファーストアルバムに収録されている曲で、ファーストアルバムはつまりそんなアルバムだった。同性愛やSM、ドラッグを扱った歌詞がさっきも書いた「これこそ隠れた名盤だ!」の一部である。でも「ヘロイン」は俺にとってはあんまり魅力的な曲じゃないんだよな。後年ルー・リードはライヴで必ずと言っていいほどこの曲を演奏していたんだけど、僕はとばして聴いていた。

 

 

話は最初に戻るが、帰宅して家事や育児をする。子供と一緒にうたた寝から本気寝をしてしまい、朝早くに起きる。そこから1,2時間自分の時間を過ごす、という生活をしている人が世の中には結構いそうだ。僕もこのサイクルでいけるのなら主夫活動ができそうである。

 

 

というわけで、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドというかルー・リードの名曲「スウィート・ジェーン」で締めることにします。このライヴアルバムの「スウィート・ジェーン」は「スウィート・ジェーン」史上最もゆったりまったりなヴァージョンと言っていいだろう。元気がいいヴァージョンもあるので興味があったら探してみてね。ルー・リードが初の人はその声にウットリしてください。