今日の僕の文章からは、汗の匂いがするはずだ。きっと。
運動会が終わった。昨日今日と社会の授業をしないで肉体労働ばかりしていた僕は、今くたくただ。エアコンをガンガンかけてやっと一息つくことができた。なんもする気が起こらない。というわけでよろよろと自分の教室で文章を書いているというわけだ。しかしながら学校行事に参加していると、少し孤独感が薄れる。よいことだ。さあ、書くぞ。
昨日アップルミュージックの「今すぐ聴く」を見たら、ルー・リードのライブ、リンゴ・スターのEPが紹介されていた。その他「渚のベートーベンズ」「The Weeklings」という知らないバンドの紹介がされていた。一番に聴かなければいけないのはやはりルー・リード(1942―2013)だ。もう彼がこの世からいなくなって8年にもなるのか。
ルー・リードにもこんなブツが出回るようになったんだ、と思いながら一応ディスコグラフィを見てみると、何だ、彼の死後結構ライブアルバムが出ているじゃないか。このアルバムは「Live at Alice Tully Hall (January 27,1973-2nd Show)」というタイトルである。同じ時期のライブアルバム「Live at Le Bataclan Paris Jan.29,1972」という作品が2014年に発表されている。このアルバムは、ジョン・ケイルとニコの3人でやっている。それから1年後のライブが本作品というわけになる。
セットリストも1年前と結構変わっている。
White Light/White Heat(vu)
Wagon Wheel(T)
I’m Waiting for the Man(vu)
Walk and Take It(1st)
Sweet Jane(vu)
New Age(vu)
Vicious(T)
I Can’t Stand It(vu、1st)
Satellite of Love(T)
Heroin(vu)
I’m So Free(T)
Walk On the Wild Side(T)
Rock and Roll(vu)
Sister Ray(vu)
(vu)はヴェルヴェット・アンダーグラウンド時代の曲、(1st)はファースト・ソロ・アルバム「ルー・リード」からの、(T)はセカンドの「トランスフォーマー」からの曲である。だからセカンドアルバム発表直後のライブになるのかな。「トランスフォーマー」からの曲が5曲もあって嬉しい。でも「パーフェクト・デイ」は何とかして入れてほしかったな。
以上14曲1時間21分だ。こんなショウを一日に2回やっていたのか。かなりハードじゃないかな。しかしルーの声はこの日2回目なのに元気一杯である。元気一杯というか、あの「ルー声」で元気一杯に歌っている。クスリでもやっていたのかな。問題は演奏と歌がかみ合っているかである。
まあ、大雑把に言うと、ドラムの人、君はちょこちょこと叩きすぎだよ。隙間隙間にいちいちフィルインを入れなくてもいいよ。少しはチャーリー・ワッツを見習ってほしいものだな。特に1曲目「White Light/White Heat」は問題だよ。まあ、それでもルーは我関せずで、歌うことに集中していて、歌と演奏が合ってない感じが面白かったけど。3曲目の「I’m Waiting for the Man」は、「おっ」と思ったよ。原曲の性急さが苦手だったので、こういうまったりとしたヴァージョンは大歓迎だ。しかしエンディングがいただけない。ギターの人、君だよ。チャラチャラ弾き過ぎなんだよ。「混沌として」という言い方もあるがこれはそうじゃない。「ガチャガチャとした」終わり方だ。ドラムの君も同様だ。繰り返して言うが叩き過ぎだと思うぞ。もったいない。でも本編ラストの「Rock and Roll」はなかなかいいぞ。みんな弾き過ぎていない。これだよ。こういう風に最初からやってくれたら、かなりいい出来になったんじゃないか、と思ったんだけどな。
僕は「Heroin」と「Sister Ray」が未だ苦手なのでとばして聴いているが、ルー・リードのライブアルバムとしたら今作品は、かなりいいかもしれない。さっきまでの悪口は、ルーの出来がいいからこその苦言だったんだよ。気を悪くしないでくれ。
とか書いたら「Sister Ray」が流れてきてしまった。うん?なかなかロックな感じでいいじゃないか。これ10分じゃなくてもっと短かったら最高なんだけどな、と言うとファンに怒られそうだ。
いけない。こんなことしてたらタイトルに偽りあり、になってしまう。僕は今日ほんとはThe Weeklingsについて熱く語るはずだったのに。ああ、どうしよう。明日にするか。僕の元にご丁寧にも紹介してくれたアップルミュージックには感謝しなければいけない。届けてくれたのは「In Their Own Write」という彼らのライブアルバムだ。1曲目の「Little Tease」のイントロを聴いて10秒で「ワオ!」となった。正確には「ワオ!ビートルズか?」である。しかも「ワクワク感たっぷり」である。何だか昨年のThe Kafersを思い出したよ。The Kafers についてはJUNさんが、1曲の中にアイディアがたっぷり詰め込まれていると表現していたけれど、The Weeklingsの「Little Tease」もまさにそうだ。こんなバンドいたんだ。ようし、明日はもうThe Weeklingsデイにしよう。
昨日「忘れることは悪いことではない」と書いたばかりの僕だが、今朝大変な忘れ物をしてしまった。眼鏡である。朝、学校へ行こうとしたら眼鏡がない。どこを探してもない。かなりショックを受けつつも、「学校に置いてきたのか?だったらかなりまずいな」と思いつつ学校に行き、いろいろ探すがやはりない。家に電話をかけると、妻が「あったよ~」と言うではないか。それも普段置くはずのない場所に置いてあったそうだ。ここで僕は前言を撤回したい。「忘れないに越したことはない」と。