hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

脱出できるだろうか

ボウイの「ライフ・オン・マーズ」のPVを観た。多分初めて観たと思う。いやあ凄いものを観たなあ。とにかく顔面から発するオーラが凄まじい。少しだけ見せてくれる立ち居振る舞いのオーラも凄い。要するに「只事ではない」モノを観せられている。このPVを観て僕は、イングリッド・バーグマンヴィヴィアン・リーグレース・ケリーオードリー・ヘプバーンを思い出した。言うまでもなく往年の偉大なる銀幕のスターだ。一時期ビデオを借りる時には必ず上に書いた誰かの作品を借りていたものだ。その時思ったのは、演技とかを超えて、存在感だけで映像が成り立っていることだ。つまりは顔が全て物語っているのだ。だから上の人たちの顔や振る舞いを観ていると、現代のアクターがちゃっちく見えてしまうので、あんまり観ないようにしているのだけど、ボウイもいよいよその域に入っているのに気づいた。

 

「ライフ・オン・マーズ」を観てからだったら、現代のPV観たって何とも思わないよ。チラッとも心は動かない。こういう風に感じるのは僕がある程度ボウイと共に生きていたからだろうか。今の少年少女に「ライフ・オン・マーズ」を見せても、ピンとこないのだろうか。実験してみたいところではある。「ライフ・オン・マーズ」の歌詞のわけの分からなさも気になる。こういう変てこりんな歌詞で大メジャーな曲はそうないだろう。当時リアルタイムで観た人達はこのPVをどう受け止めたのかも気になるところだ。僕はボウイの「その後」を知っているからこそすんなりと受け取ることができたのだろう。でもこれをいきなり初めて見せられた日には困惑にしても熱狂にしても大変なものだったろう。あれかな、やっぱり当時の少女達が一番熱狂したのかな。そう思うと少女達のアンテナは昔も今も侮れない。

 

 

というわけで、ビートルズの代わりと言っちゃあ何だが、デヴィッド・ボウイである。これくらいの人じゃないと、ビートルズの代わりは務まらない。果たして僕はビートルズから脱出できるだろうか?

 

お勧めのアルバムは・・・何だろう。オリジナル・アルバムは横に置いておいて考えてみよう。夜に聴くといいのは、死後リリースされた「ChangesNowBowie」でどうだろう。1997年1月8日のボウイの誕生日にBBCで放送されたラジオセッションの音源を収めた作品である。セッション自体は1996年11月にニューヨークで録音された。ほぼアコースティックなセットで、ゲイル・アン・ドーシー(ベース)、リーヴス・ガブリエル(ギター)など、当時のバンドメンバーが参加している。選曲は初期の作品が多いかな。「アラディン・セイン」「アンディ・ウォーホル」をやっているのが嬉しい。

 

まさに上昇気流に乗る直前のキラキラボウイを求めるなら「Original John Peel Session: 23rd May 1972」の後半をお勧めするな。現在アップルミュージックでは5曲しか収録されていないが、元々は2枚組だったように思う。前半は、「世界を売った男」までの曲、後半は「ハンキー・ドリー」「ジギー・スターダスト」の曲がこれでもかと収録されていた。調べたら僕はiPhoneに15曲取り込んでいた。「ハンキー・ドリー」から5曲、「ジギー・スターダスト」から8曲、そしてルー・リードというかヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「ウェイティング・フォー・ザ・マン」「ホワイトライト・ホワイトヒート」だ。生前に発表されたライブ盤には収録されていない「Kooks」「Five Years」「Lady Stardust」なんかは貴重だし、素晴らしい出来である。もちろん他のロックンロールナンバーも最高にかっこいい。最後は「Rock’ n’ Roll Suicide」だ。悪いはずがない。アップルミュージックで全曲復活させてほしいものである。

 

あと、曲単位になるのだが、このすぐ後のジギーの最終公演(1973年7月3日)を録音した「Ziggy Stardust and the Spiders from Mars(The Motion Picture)」から是非、という曲は「Wild Eyed Boy from Freecloud~All the Young Dudes~Oh! You Pretty Things」の必殺メドレー、「My Death」というジャック・ブレルのカヴァー、そしてやっぱり「Rock’ n’ Roll Suicide」である。勿論作品全体としても素晴らしい。

 

ああ、ボウイのお気に入りリストを作りたくなってきたな。ジギー以降もボウイは素晴らしいからな。

 

話は微妙に変わるが、昔々「ライブ・エイド」というのがあってね、それはそれは盛り上がったんだよ。それで、その中でだと思うんだけど、ボウイとミック・ジャガーのデュエット曲「ダンシング・イン・ザ・ストリート」が放映されました。それを観た時にはがっかりしたな。だってボウイはミックに負けてるんだもん。ああいう時のミックは、「オレがオレが」モードだから、絶対に譲らない。結果、ボウイのヴォーカルが弱々しく聴こえる。でもクイーンとやった「アンダー・プレッシャー」は良かった。ちゃんとボウイに対するリスペクトもありつつしっかりフレディ・マーキュリーも存在感を出していて、「うん、これは納得」の1曲だったな。

 

 

お気に入りリストを作るとしたら①「デビュー~ピンナップス」②「ダイヤモンドの犬~レッツ・ダンス」③「レッツ・ダンス以降」で作った方がよさそうだ。うーんそれでもかなり乱暴だ。②と③は2枚組になりそうだ。これならオールタイムベストの方がいいかもしれない。考えてみようかな。でも②のリストを作るなら、最初は「レッツ・ダンス」「チャイナ・ガール」「モダン・ラブ」の3連チャンで決まりだな。この3曲はどうやっても盛り上がりますな。

 

今日はこれくらいにしておこう。そういえばストーンズの「タトゥー・ユー」(スーパー・デラックス)が出たな。これは体力勝負になりそうだ。にしても、何でも「スーパー」ってつけないでほしいものである。

 

 

今日の朝食は加島屋の鮭茶漬けにした。激ウマだった。もっとたくさん注文すればよかった。あっという間に食べちゃいそうだ。