6月に入ってトホホ日記を書くのは初めてである。
2日の木曜日は、計画訪問だった。だから前の週のギター教室で６月の日程を決める時に「来週は厳しいです」と言って、２日はお休みすることを確認したはずだった。だから計画訪問が終わってさっさと家に帰ってきた僕はすぐに祝杯のワインを飲んでいた。17時50分頃のことである。そうすると18時過ぎに楽器屋さんから電話がかかってきた。「今日のレッスンはどうしましょうか？」と言うではないか。
「えっ、今日は休みじゃなかったんですか？」「いえ、来週休みたいとhanamiさん仰いましたよね？もし今からでもよければ時間空いてますよ」と言うではないか。僕は恥を忍んで「もうお酒飲んじゃってるんです」と言い、改めて来週の9日にお願いしますと言った。僕の方が勘違いしていたのだろうか。言い方が曖昧だったのだろうか。
それから1週間、「I’m tore down」のバッキングの練習に励んだ。先生の「ブルースはフィーリングが一番大事なので弦を正確に弾くというよりノリを大切にしましょう」という言葉を信じて、シャッフルビートになることを第一に考えて練習した。
９日に教室に行って「先週はすみませんでした」と言うと、「いえいえ、大丈夫ですよ。それにしても随分早い時間にお酒、飲んでたんですね」と言われてしまった。チューニングをしている間にささっと言い訳をして、「I’m tore down」のバッキングを弾き始めた。すると先生は「違う音の弦も弾いてるのでもう少し１弦だけ弾くよう心がけましょう」というではないか。「えっ？前と違うこと言ってるぞ」と思った。思ったが、ご承知の通り僕は気が弱い人間なので、黙って先生の指示に従った。その後、エンディングの弾き方、イントロの入り方を一気に詰め込まされた。僕は真面目に頑張った。家ではイントロの練習だけ頑張った。
16日は「イントロだけ練習しました」と言ったが、その出来具合は先生は確認せず、「エンディングの練習をしましょう」と言った。僕は頑張ってついていった。その後イントロの確認をしたら「おっ、できてますね」と言って2，3回やって次の新しいパートを教え込まれた。僕はもっとイントロの確認をしたかった。けれど新しいパート練習にも頑張ってついていった。頭がパンパンになった。
それ以来家でギターにあまり触っていない。月曜火曜と何となく思っていたが今日はっきり思った。僕はこの曲をもう練習したくない。少なくともこのペースでやりたくはない。それにもっと簡単に弾ける曲があるはずだ。どう考えても今の僕にはハードルが高すぎる。
というわけで決心した。明日のギター教室にはギターは持っていかない。僕の弾きたい曲が入っているCDを持っていく。もう一度先生にこんなのを弾きたいんだ、と強く主張するつもりだ。もしかしたら先生には「えっ？お前はブルースを弾きたいって言ってたじゃないか」と言われるかもしれない。しかしそんなことは構わない。明日はとことん先生と話してみよう。じゃないとお金を払ってギター教室に行く意味がないよ。と今更ながらに思った次第である。
