hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

ボウイとアコギ(のはずだったが)

今日は朝から気分がよいので、グリーン・デイの「アメリカン・イデオット」のイントロ練習に取り組んだ。まあ超カンタンなんだけどね。それにしてもかなりのスローヴァージョンから始めなければならないのがもどかしい。でも朝の早くからギター練習をするのは気持ちいい。何かいいことをした気分だ。この勢いでブログも書いてみよう。

 

昨日は診察日だった。例によってかなり待たされた僕だが、辛抱して待っていると僕の前の患者さんが出てきたところがチラッと見えた。そしたら「hanami先生、こっちこっち」と主治医が手招きする。精神病院で名前を呼ぶなよなーと思いながら入っていくと、僕の現状を聞くのもそこそこに「相談があるんだけど」と主治医は言う。また相談?と思いつつ興味もあるので「何ですか?」と聞くと「学校に入れない人がいるんだけど、どうしたらいいか迷っているの」と言う。「それ、大人(先生)ですか?」と聞くとそうだと答える。「車に乗って学校に向かうことはできるんですか?」「いや、それもできない。部屋から出られない。前から休みがちな先生なの」「それじゃあ、休んだ方がいいですね」と僕が言うと、「1か月にしようか2か月にしようか迷っているんだけど」と言う。僕は「前から休んでいるんだったら2か月ですね。1か月じゃ遅かれ早かれ再発しちゃいます」と即答した。それを聞いた主治医は「分かった。そうする」と言った。おい、患者に聞くのかよ、と思ったのでそのまま言うと「やっぱり本人じゃないと分からないから」と答えた。「まるで僕がDr.みたいですね」と言ってこの話は終わった。

 

全然本題にいかないなぁ。もうひとつ、昨日の診断でのことを書きたいぞ。それは「月曜日は火曜日だと思え!」だ。僕が「日曜日は明日のことを考えてドキドキしてしまいます」と言ったらこう即答されたのだった(聞いたことに対して即答する医者なんだ)。「私は金曜日に『フィーバー』して、土曜日も楽しんで、日曜日は仕事モードに入ってるわよ。そうすれば月曜日に落ち込まなくて済む。今まで(月曜日だと思って)生活していたギアを変える(火曜日だと思うことにする)わけ」と言われ、なるほどと思った僕だが、多分そういう技は身につかないだろうな。

 

ああ、そういえば、(←まだ本題にいかない)昨日のブログの記事にはたくさんのスターがついた。嬉しいことです。読者登録してくれた人もいたよ。そして、もしかしたらいつも読んでくれてるJUNさんもスターに参加してくれたのかな?JUNzさんがJUNさんだとしたらすごい。超合金Zみたいでかっこいい。びっくりです。

 

 

というわけで、今日は「追記寄りのリライト」に挑戦してみよう。

 

テーマは、デヴィッド・ボウイアコースティック・ギターだ。(やっと本題だよ)

 

特にボウイの出世作「ジギー・スターダスト」時代にコンサートでアコースティック・ギターを弾いていたことについて力を込めて書きたい。

 

 

デヴィッド・ボウイは1972年アルバム「ジギー・スターダスト」を発表した。ボウイ自ら「ジギー・スターダスト(屈折する星くず)」という架空のキャラクター(ロックスター)に扮し、「スパイダーズ・フロム・マーズ(火星からの蜘蛛たち)というバックバンドを率いてその上昇から下降(栄枯盛衰?)までを描いたコンセプトアルバムである。

 

前作は「ハンキー・ドリー」。この作品と「ジギー・スターダスト」は同時期に創られたものだという。どういうことだろうか。「世界を売った男」では音はハードロック寄りになり、ジャケットで女装もした。ボウイはこの作品で、ある程度認知度を高めることに成功したわけだ。で、次だ。ここから先は妄想だ。きっと曲がぼんぼん生まれてきた時期なんだろう。そしてアルバム「ハンキー・ドリー」を発表する際には、もうジギーの構想はあったのだろう。

 

ここまで書くと僕はプリンスのことを想起せざるを得ない。プリンスも「パープル・レイン」発表時にはもう次作も録音していたって聞いたぞ、確か。プリンスは先に売れるやつを出して、その後により実験的な作品を発表した(「アラウンド・ワールド・イン・ア・デイ」)。ボウイは逆になるのかな。「ハンキー・ドリー」で地固めをして、「ジギー・スターダスト」で爆発させるっていう作戦だったのだろう。そしてその作戦は大成功する。

 

2作をモノにしたボウイは満を持してツアーにでる。ここからは、前に書いた文章の引用である。

 

「その最終公演が映像で残されている。妖しいメイクをし、何だか宇宙服?みたいな衣装で歌うボウイは恰好良かった。この世のものではない感を漂わせていた。そのステージでボウイは、数曲アコースティック・ギターを弾きながら歌っている。宇宙服とアコギ、全く相容れない二つのものが合体した時、得も言われぬ姿が誕生した。僕はそれを観て強烈な異和感を持った。

 

何故ジギー(ボウイ)はアコギを持ったのだろうか。アウトテイクで「ジギー・スターダスト」のアコギを使ったデモが残されている。同時期に作られた「ハンキー・ドリー」にもアコギの曲が収録されている。当時作曲する時は、アコギを使っていたのだろう。それ以前のステージでもアコギを持って唄う写真もある。資料のようなものは読み込んでいないのでよく分からないが、当時ボウイはアコギを日常的に使っていた。  

 

それにしても、だ。僕にはボウイがジギー・スターダストをやるにあたって、アコギを確信犯的に使っているように思える。地球外から来たジギーが、コンサートをする。奇抜な衣装と妖しいメイクでシアトリカルなステージングを繰り広げればコンサートは成り立つはずだ。しかし地球で使われている楽器を使って演奏もする。そこに強烈な異化作用が生じることを知ってアコギを手にしたのではないだろうか。エレキではなくアコギ。アコギは、地球、あるいは既存の物、もっと言えば古い物の象徴ともなりうると思い、あえて使ったものではないだろうか。異物としての自分と既存の物を掛け合わせることのマジックというか。

 

などという妄想をしてしまうくらい、ジギー時代のボウイのアコギ姿は異様にかっこいい」

 

 

 

何を大げさな、という文章である。「異物としての自分と既存の物を掛け合わせることのマジック」だって。だいぶ力んで書いているな。ちょっとロッキングオンを意識していたかもしれない。今だったら何て言うだろう。「ちょっとスペイシーな服を着て、ジギーに変身!」「今までの流れでアコギを持ってみた」「ジギーでアコギかぁ。どうなんだろう?」「それもいいかも。いや、それがいい!」という「ボウイの野生の勘」とでも言うべきものが働いたのではないだろうか。そのくらいにとどめておいた方がよさそうだ。しかしその後、別のキャラになった時はエレキ・ギターを持っていたけど、全然似合っていなかった。ジギーだからこそのアコギ、は確信犯だった、というのはある程度事実かもしれない。

 

 

 

いやあ、リライトって難しいなあ。今日は前の文章を触ることができなかった。思い切って前に書いた文章を捨てて(忘れて)、テーマだけ同じもので書いた方が書きやすいのかもしれない。今度はそうしよう。