今日はギター教室の日だ。僕は今年に入ってからギターに触っていない。何の練習もしていないし、行くかどうかも迷った。妻からは「絶対行った方がいい」と言われたのもあって行くだけ行くか、と決心したのが10時30分。ギター教室は11時からだ。
先生と年始の挨拶もそこそこに、「どうでしたか?」とお互いの情報交換が始まった。先生の親戚は能登地方にいて大変なことになっているらしい。(でもレッスン中に親戚から連絡が入った。「会えたようです」と話す先生の顔は安堵に包まれていた)
僕は忘年会が新年会になって、それが明日だったということを話した。「すみません、テレヴィジョンの『ヴィーナス』は、先輩が落ち着いてからまた練習します」「というわけで・・・」と僕はギターケースから楽譜を取り出した。デヴィッド・ボウイの「ジギー・スターダスト」の楽譜だ。
「ほぅ、デヴィッド・ボウイですか。どの曲ですか」と先生。僕は73ページですと言って、iPhoneで「君の意志のままに(ハング・オン・トゥ・ユアセルフ)」を鳴らした。先生は楽譜を見ながら弾き始める。
「僕でも大丈夫ですかね?」「大丈夫大丈夫」と先生。今日はアンプに繋ぐ気持ちにならなかったので、生で少し弾いてみる。最初のD→Cはオープンコードか。アコギのパートの方をやるとかっこいいんじゃないか、ということで先生と意見が一致した。先生は楽譜を写真に撮っている。なるほど、そう使えばいいんだな。
こういう事情で「ヴィーナス」の方はあともう少し、というところで一旦保留することにした。
そしたらJUNさんからメッセージが届いていた。明日(の新年会)は延期させてほしいと書いてある。勿論です勿論です絶対無理はしないでほしいです。とても忙しくなりそうなことも分かった。でも最後に27日(仮)ということでどうだろうか、と書いてあった。いやいや無理は禁物ですって。僕はいつまででも待ってますから自分優先で考えて下さいと返しておいた。明日の新年会がなくなったのは残念だが、そんなこと言ってる場合じゃない。
さてと。昨日はハードオフに行ったとだけ書いたっけ。入って驚いたのは入り口にB&Wのスピーカーがどんっと置かれていることだった。おいおい、こんな店先に高価なスピーカーを置かないでくれよな、と思いながらもじいっと見る。かっこいいなあ。音はよく分からなかった。なんかマリオのゲームに繋げて音を出していたが、分からん。多分いい音だろうとは思う。もうしばらくしてからやっと気づいた。これは今まで置いてあったB&Wの805ではない。
うん?と思い、スピーカーが置いてあるところに行ってみたが、805はなかった。売れたんだな、きっと。ああ、僕の人生最後のスピーカーが売れちゃった。と思いながらも入り口に戻って新しいB&Wのスピーカーの型番を確かめる。703と書いてあった。そして今更ながらにトールスピーカーだということに気づいた。15万円かぁ。俺、今なら買えそうだな・・・いやいやいかんいかん、何考えてんだよ、俺は、と思いながら気を取り直してレコードが置いてあるところに向かった。
久しぶりだからAから最後までじっくり見てやろうじゃないの、と思い1枚1枚見てたらAのところで早くもブツを見つけた。アル・スチュワートの「オレンジ」である。「20世紀ロック」のダイラさんが「これはいいよ、ボウイの『ハンキー・ドリー』の影響下にある作品でかっこいいよ」と言っていたアルバムである。これは買いですな。
今、「オレンジ」を聴いているがいいアルバムである。でもボウイの「ハンキー・ドリー」の影響があるか、と問われれば「うーん、そうかなぁ」と思う。僕はそれよりもかすかにスコット・ウォーカーの香りがすると思ったな。違ってたらごめん。ここは自信がない。
アル・スチュワートについて調べようと思ったが頼みのウィキが全然充実してない。他の誰かがブログで書いてないかなと思って探してみたけれど、名作「イヤー・オブ・ザ・キャット」についての文章は少しあるだけで「オレンジ」にはかすりもしない。かろうじて1972年に作られたアルバムだということは分かった。
まあ、情報はなくても音を楽しむことができればそれでOKだ。キャット・スティーヴンスと同時代だと思われるが、この時代のシンガー・ソング・ライターはいい味出してるね。もしかしたら他にも素敵な人がいるかもしれない。このアルバムも昨日書いた「いきなりレコード」シリーズである。
僕の愛器CM5はどんなアルバムにも的確に対応してくれて、音を聴いて失望することがない。昨日はフラフラと別のスピーカーに気持ちを持っていかれてしまった。CM5よ、すまん。もう少し(と言わず何年でも)僕の家にいて僕を楽しませておくれ。
今日は朝、20世紀ロックをYouTubeで久しぶりにリアルタイムで観た。相変わらずのダイラさんがそこにいた。彼の声を聞いて僕は少し安心した。
おっと僕がこれから練習する曲はこれです。
それでは。