僕がチャボのコンサートに行ったのはソロ1回、麗蘭1回だけだ。ソロの時、一番前のテーブルをゲットできた僕は、食い入るようにチャボがギターを弾いている姿を見ていた。やがてチャボは客席へ降り、ギターを弾きまくる。すると僕の座っているテーブルの方からステージに戻ろうとするではないか。僕は急いで椅子を引き、チャボが通りやすいようにした。すると通り際にチャボは「ごめんね。ありがとう。」というような表情で僕に微笑みかけた。もちろんギターを弾きながら。かっこよかったなぁ。
ミチロウが地元にやって来るというので手伝いを少しさせてもらった僕は、リハーサル後スタッフが談笑している中にもいさせてもらった。するとミチロウが、「リクエストある？」と聞いてきた。とっさに僕は「やはり（ここは温泉地なので）『音泉ファック』で決まりでしょう。」と断言した。100点満点の答えだったと思う。それ以来毎年のようにライブに来たが、必ず「音泉ファック」はセットリストの中に入っていた。
また、違うライブハウスではライブが終わった後、すぐに僕の隣の席に座り、「煙草ちょうだい」と言ってきたときの優越感といったらなかったな。あのスターリンのミチロウだぜ。その人がライブ終わってばかりで俺の隣に座ったんだ。頭がクラクラする。
その後もいろいろな場所でいろいろな話をさせてもらった。最後に話した時は、音頭の話を指でリズムをとりながら熱心に話してくれたなあ。
チャボもミチロウもほうれい線と目尻の皺が素敵だ。こんな歳のとり方をしたいものだ。
