hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

しつこく考えてみた

「俺の授業力が落ちている?」問題についてしつこく考えてみた。

 

これはコロナの影響が少なからずある、というのが一つの結論である。

 

僕は、「聞く力」を徹底して鍛えることから4月の授業を始めている。「400」にも書いたが、①体で聞く ②聞いたことを再現できる ③一生懸命に聴くと話したくなる ④聞いたことを自分のフィルターを通して話すことができる この4つを育てていきたいと思っているが、4月5月で①②を徹底させるために僕は「誰が話そうとしているの?」「誰に話すつもり?」「今〇〇さんは何て言った?」といった言葉かけを死ぬほど行い、6月下旬ごろからは自分たちで発言を繋げながら学習を進めていけるような授業を創ってきた。

 

ところが、6月に授業を始めるにあたりまずしたことは、座席を離して座るための机の配置を考えることだった。1教室を2クラスで使うので、児童用の机椅子を決めてしまい、違う児童が使わなくてもよいようにした。これで密もある程度軽減される。

 

そして、発言は必ず僕の方を向いてするように指示した。その結果さっき書いたような声かけはしなくなり、授業は1問1答のような形態に近いものなってしまった。そうなると僕の授業スタイルのリズムが狂うし、こちらの説明も多くなる。学力低位の児童にとっては、理解するのに苦労したと思う(僕の説明を聞く必要感を持つことができないから)。

 

それから1学期がいつまであるか分かると、僕はそれまでに1学期の学習が終わるかどうか調べてみた。そしてギリギリで終わらせる予定を組むことが出来ることが分かった。しかしそれはその日中にこちらが計画したことを終わらせることを意味する。結果、詰め込み教育にならざるを得なかった。

 

また僕は、授業をしながら学習する姿勢も育てたいと思っているので、その都度タイミングを見て「チャンスの神様」の話をしたり、「こんなときはどうすればいい?」と児童に投げかけたりして「勉強ってこんな風にやるんだ」ということを伝えてきた。しかし、そんな時間もなかった。

 

こんな風に授業していたらどうなるか?テストの「知識・技能」面は何とかかんとか7~8割の点数を取ることは出来たが、「思考・判断・表現力」面は全滅状態だ。それに知らず知らずのうちに僕の話し方にもイラつきが混じることにもなった。自分でもそのことは分かるから、授業をしても徒労感の方が大きい。加えて担当する学年は全体的にかなり学力が低い。

 

2学期からの学習をどうするか、これから3週間の間に考えなければいけない。

 

僕は授業力が落ちているというより、自分を見失っていたのである。どこにいるのか探さなきゃいけない。