秋眠日記7~今日は月曜日、のつもりで~

今日は前に主治医に言われた「金曜は土曜、土曜は日曜、日曜は月曜のつもりで動け」を実践しようと思う。早速、頭を仕事モードに切り替えてみる(只今朝の5時)。ノートを広げ、明日の計画訪問に備えての板書計画を書いてみた。何となく授業のイメージが湧いてくる。どこで子ども達がつまずきそうなのかも何となく分かってきた。

 

この授業(6年社会歴史)は単元の1時間目で、その単元で何を学習していくかの学習計画を立てることを目的とする授業である。この「学習計画を立てる」授業というのが新しい教科書に導入されてから設定されているが、僕は苦戦しっぱなしである。1学期はこちら主導で「こんなことを勉強していくよ」で済ませていた。しかし「主体的な学び」を謳う以上、この時間は欠かせないのだろう。まあ、僕もそうだとは思う。だからこそ挑戦の意味でこの時間を計画訪問の授業に当てたというわけである。

 

どの時代を学習するかというと、「江戸時代末期~明治時代初期」である。つまり「明治維新」の学習ということになる。教科書では、江戸時代の町の様子を左ページに、明治時代初期の町の様子を右ページに配置し、様子の違いを見比べ、変化に着目することで学習問題をつくる流れになっている。

 

これは今までの教科書でも使われていた手法で、僕にとっては目に馴染んだものである。しかし、1枚の絵に詰まっている情報量が多すぎる。大概の場合、左ページには〇〇がある、右ページには〇〇がある、という話だけで1時間終わってしまっていた。そこで、教育書の力を借りることにした。

 

まず、江戸時代に対するイメージを児童に聞く。「長く続いた」「キリスト教を禁止した」「徳川家光が偉そう、威張っている」「武士の時代」「鎖国をしていた」「(浮世絵、歌舞伎などの)町人文化が栄えた」「百姓一揆や打ちこわしが起こった」などが出てくれば、今までの学習が定着していることになる。しかし、現状は厳しいだろう。ここまでいろいろな言葉が出てくるとは考えにくい。ここで江戸時代、ひいては武士の時代についてのイメージを豊かに持つことが第一のポイントだ。多分本時の胆となるだろう。最初でつまずくと、その後の学習の推進力は生まれない。現状を考えると僕(と特定の児童)がある程度引っ張るしかなさそうだ。

 

そして前述のように江戸時代を概観したら、次の段階だ。教科書の町の様子の絵図は使わずに、こちらで用意したものを提示する。それは江戸時代と明治時代それぞれの「衣」「食」「住」の絵図だ。江戸の「衣食住」は「はかま、ちょんまげ、一汁二菜、木造建築」を見せる。明治の「衣食住」は「洋装、トンカツ、レンガ造りの建物」である。これを「衣」の変化、「食」の変化、「住」の変化とひとつずつ見せていくことでいろいろな面での変化の大きさを児童には感じてほしい。

 

変化を見せたら、次も重要だ。一体この大きな変化はどれくらいの期間で起きたのかを知らせる。知らせる前にもう一度江戸の「衣食住」が長きにわたって続いていたことを確認し、何年で変わったのか、聞いてみる(←ここはサラっと)。そして30年という短期間で変わったことに驚きを覚えるように持っていきたい。帯グラフのようなものを書いて視覚的に訴えるのがいいかもしれない。ここまでの時間が自分の思い描く姿に近づけば近づくほど後は児童に任せられる時間が長くなるし、児童がどう反応しても対応できそうだ。

 

上手くいけばすぐに児童の方から「なぜ、30年(という短期間)でこんなに変わったの?」という本時の課題が出されるだろう。しかしこれも期待し過ぎてはいけない。ここは、意図的に児童を指名して課題に持っていかざるを得ないだろう、と思っておいた方がよさそうだ。

 

これで約20分はかかるだろう。指導案ではもっと短く設定してあるが、授業が始まったらこっちのものだ。好きなようにやらせてもらおう。あとで指導主事に「課題までの時間が長い」とか何とか言われてもいいや。

 

前半の最初、それから課題を見い出すところが児童がつまずきそうなところだと僕は思う。さっきから書いているように児童に過大な期待を持つことはやめてかからねばいけない。つまずいたらどうしようか。最初の「江戸時代ってどんな時代だった?」という問いかけに対する挙手が少なかった場合は、20秒間ノートを見返すことにしよう。そしてもう一度挙手させることにしよう。そして課題がスッと出てこない場合は、「先生だったら『どうして』から始めるな」と少しリードして、学力高位の児童を指名することにしよう。とにかく普段でも低調な授業なんだから、先生が誘導してるなんて言われてもこれくらいしないとムードが沈滞する。それは避けたいものだ。

 

大分仕事をした気分になったぞ。というわけで、ドライブに行こう。

 

 

 

今日は山の方をドライブしてきた。結構車が通ってるな、と思ったら紅葉を見に来てるんだ、みんな。年輩の方も多い。元気一杯だね。羨ましい。バイクの人も多い。今週はこれから雨が続くみたいだから、今日みたいな晴天はこの地方に住む者にとっては貴重だ。これからますます貴重になる。

 

もうひとつチャレンジをしてきた。それはマニュアルモードでの走行である。フィアットのデュアロジックはギアを前後に動かしてシフトアップとダウンをする(どの外車もそうなのかな?)。最初は戸惑ったけれど、車があまり走っていないところで練習を始めたので気分的には余裕を持って練習することができた。そして気づいたのが、スピードが落ちると自然とギアが下がるということだ。これでいいんだろうか。よく分からん。分からんがやはり、自分のペースでギアを変えるという行為は「運転しているぞ」という気持ちが強くなるもので、楽しい。平日の出勤時はオートマチックモードにして、帰る時にマニュアルモードで帰ろうと思った。

 

 

さあ、授業の後半だ。どうする?今考えてしまうか?

 

 

だめだ。もう疲れた。後は明日の1限目に考えようっと。

 

 

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