11月30日月曜日に計画訪問があった。6限目に算数という考えられない日程だったが授業は普通にできた。この「普通」というのが、ぼくにとっては「普通じゃない」ことで、こんなことは初めてなんじゃないかな?というくらい素のままに授業をすることができた。教委にとっては僕をチェックする際はフツーに授業できているか?だっただろうが、そんな目で見られていたとしても何も意識することはなく授業はできたというわけだ。
僕は、自意識過剰で研究授業では意識しすぎて子ども達がどう動いていいかよく分からなくなる場面が起きることが多々あった。でも「400」で書いたように路上ライブをするようになってからはそんなに緊張することはなくなった。
本時のねらいは、「図や単位分数を基にして、仮分数を帯分数に直す方法を考え、説明することができる」だった。例によって(結構研究授業の前はそうだった)直前になって導入を考え直し、その結果その後の時間が短くなってしまった。丁寧に導入をやるより、パッと問題を出し「どうすればいい?」と投げかければよかったのだ。ああもったいない。問題は「9/4mと2と2/4mはどちらが長いですか」である。解決のための見通しの場面では、児童の発言を止めてしまうこともしてしまった(もう具体的にどうすればいいかを話し始めたため止めた)。あれはまずかった。しかし「図をかけばいい」「9/4の中に4/4がいくつあるか数えればいい」という児童から出てきてほしかった発言が出たので何とか授業を進めることができた。
でも結局学力中位くらいの児童向けの授業になってしまったと反省している。学力上位の集団の中でも全員が理解できているわけではないのがつらいところだ。それに、高位の児童は自分が話したくてうずうずしている。そこに友だちに伝えようという意識は薄い。この辺りの問題が浮き彫りになった授業だった。
その後、指導主事からの指導助言があったが、僕にとっては不満の残るものであった。最初は指導案の書き方について、新学習指導要領に基づくとこんな書き方になるから、まずしっかり新学習指導要領を読んでから指導案を立ててくれ、という話だった。その後、2つに分かれたので授業について具体的な話がされるのかと思っていたが、ここでも本時のねらいの観点は「知識・技能」だったのではないか、と言われた。それは分かったが、僕としては授業についてもっと突っ込んだ話を聞きたかった。「分数とは何ぞや?」「量分数として扱ったことは妥当だったのか?」「教科書の数直線を使わなかったのはなぜか?」等の話を聞きたかった。指導主事が授業について話したことは、「子どもの思考に沿って授業を進めていましたね」という一言だけだった。なんか虚しかったな。要は形式的な話ばかりで不満が残ったというわけだ。
しかし、月曜日から授業公開するのは疲れる。日程上仕方がないのは分かるが火曜日以降の授業は低調だった・・・。