フリーというのはイギリスのバンドで、1969年にデビューをしてから6枚のスタジオアルバムとライヴアルバム1枚を残している。
「トンズ・オブ・ソブス」(1969)・・・全英圏外
「フリー」(1969)・・・全英65位
「ファイアー・アンド・ウォーター」(1970)・・・全英2位
「ハイウェイ」(1970)・・・全英41位
「フリー・ライヴ」(1971)・・・全英4位
「フリー・アット・ラスト」(1972)・・・全英9位
「ハートブレイカー」(1973)・・・全英7位
上のディスコグラフィを見ても分かるように、3作目の「ファイアー・アンド・ウォーター」でブレイクした。これについては後に述べることにして、今日はその前作の「フリー」について書いてみたい。
おっと忘れていた。フリーは、ブルースに影響を受けたハードロックバンドという位置づけで認識されている。ヴォーカリストのポール・ロジャースは、ロッド・スチュワートやロバート・プラントと並ぶ人として評価されていたような気がする。最近で言うと(最近ではないか)クイーンに在籍していたこともある。僕は彼の暑苦しい歌い方がどうも馴染まなくて長年敬遠していた。
アルバム「フリー」に話を戻そう。僕は、このアルバムのベストテイクはA面1曲目の「アイル・ビー・クリーピン」だと思っているが、そのことについてはだいぶ前にちらっと記事を書いたことがある。
その時にも書いたが、この曲の(あるいはこのバンドの)肝は、そしてバンドをドライブさせているのはベースではないかというのが今回一番言いたいことである。
ベーシストの名前は、アンディ・フレイザー。デビューした頃は18か19歳だった。その若僧の弾くベースがかっこいいんだよね。
何て言えばいいのだろうか。意識的にかは分からないけれど、跳ねた感じがするベースである。このベースがブルースという定型の中で自由に動き回り、バンドの性格を決めているように思う。ギタリストのポール・コゾフも才能豊かな人で、ハード且つファンキーなギターを弾くんだけれども、アンディの跳ねたベースとポールのファンキーなギターが絡み合う箇所はぞくぞくする。
アルバムタイトルに自身のバンドの名前を付けたのだから、満を持しての作品だったのだろう。しかし結果は全英65位と惨憺たるものだった。
こんなエピソードがある。
ある日のコンサートは観客の反応が最悪だったらしい。そのまま自分たちの足音を聞きながら(つまり観客の拍手が聞こえない状況)、ステージを降りるメンバーたち。そして楽屋で「このままじゃいかん。ロックンナンバーを書かねば」と言い出したアンディが口ずさんだのが次作で大ヒットする「オール・ライト・ナウ」だったという(ホントかどうかは分からない。ウィキに書いてあった)。10分で「オール・ライト・ナウ」は完成したらしい。ここら辺はロックンロール神話っぽくて楽しい。
僕が初めてフリーを聴いたのが、高校生の頃だ。「フリー・ライヴ」が名盤らしいぞと分かって購入したのだが、まず大ヒット曲「オール・ライト・ナウ」の良さが分からなかった。しかし、ベースだけはやたらかっこいいなあというのは小僧の僕でも分かった。
まあその話は置いておいて、とにかく「ファイアー・アンド・ウォーター」でバンドとして「仕上がった」フリーは今も語り継がれるバンドの一つになった。僕は「ファイアー・アンド・ウォーター」の安定ぶりも好きだけど、前作「フリー」のそれこそ自由に何でもやってやるぞ、という姿勢が好きだ。何よりジャケットがそれを物語っているではないか。
よくロックおやじは「どの時期の○○が好き?アルバムで言うと?」という話をするが(僕はする)、フリーも短命ながらそんな話になるバンドである。
昨日はなかなか大変な日だった。朝に保留事項を書き上げてみると、7つあった。車のこと、それに伴う保険のこと、退職後の動向を入力すること、生命保険の見直しについて、タワーレコードへの返品、歯医者の予約、買い物である。
最初の3つは相手があることなので、しゃーない待つか、と思っていたが、一向に連絡がない。痺れを切らせた僕は、外に出て郵便局に行き、買い物を済ませた。
連絡があったのは15時過ぎだった。校長から連絡があり、すったもんだした挙句、やっと退職後の動向についての入力をすることができた。苦手な人と電話でややこしい話をするのはとても疲れる。いやー、冷静さを保つことはできなかったな。
それにしてもなんでスマホでは上手く入力できなかったことをくどくどと「何で?何で?」としつこく訊くのだろう。ログインできなかったんだから仕方ないじゃない、だからパソコンでやるからデータが欲しいと言ってるだけなのに、と思った僕であった。ちょっと悪口になってるかな?今更だけど。
さて、只今午前5時になろうかという時刻である。今日は何かしら進展があるだろうか。
それでは。
只今15時30分。何にも進展はない。困ったものだ。しかし待っているばかりの僕の姿勢にも問題がある。何でもすればいいのだ。しかしこれがなかなか・・・というところである。