耳を凝らせば見えてくる

「目を凝らす」という言葉は知っているが、「耳を凝らす」と言う言葉はあるのだろうか。そう思って調べたらちゃんとあった。

 

 

耳を凝らす・・・物事に対する意識を集中させること

 

 

まさしく今日言いたいことの全てを表している。よかったよかった、そういう言葉があって。

 

 

 

 

今日はXTCについて書いてみたいと思う。僕にとっては結構な挑戦である。

 

 

先日の音盤祭で彼らの「ザ・ビッグ・エキスプレス」を購入した。それを何となく聴いていたら、例によって「うん?いいんじゃない?」と思ったので、いろいろな作品を聴いてみた。それでタイトルのように思ったのだ。今日は最初から丁寧に書いていこう。

 

 

XTCは1977年にデビューしたイギリスのバンドである。1977年だからパンクが勃興した頃だ。現在までに11枚のアルバムを発表している。英国流のひねくれたポップ・ロックバンド、みたいなことも書かれることが多い。もう少し調べて書くと、

 

 

ザ・ビートルズザ・ビーチ・ボーイズといった英米問わず、オールディーズなポップスやサイケデリック・ロックなどからの幅広い影響をもとに、その活動を通じてポップミュージックのオルタナティヴな可能性を追究した。独特のポップセンスとこだわりに満ちたアレンジを志向しながらポップス・ロックとしてのフォーマットを損なわない大胆なアプローチは、のちのブリット・ポップ・ムーヴメントにも大きな影響を与えた」(ウィキ)

 

 

と書いてある。「独特のポップセンスとこだわりに満ちたアレンジ」、ここに僕がXTCを遠ざけていた原因がある。つまり1回何となく聴いただけではその楽曲の良さがどうも分からないのだ。しかし、昨日僕は分かった。耳を凝らして聴けば彼らの曲の良さが分かってくることを。今まで僕が気づかなかったのは、そういう聴き方をしていなかったからだ。まずは彼らのディスコグラフィを書いておこう。

 

 

・ホワイト・ミュージック(1978)

・ゴー2(1978)

・ドラムス・アンド・ワイアーズ(1979)

ブラック・シー(1980)

・イングリッシュ・セツルメント(1982)

・ママ―(1983)

・ザ・ビッグ・エキスプレス(1984

・スカイラーキング(1986)

・オレンジズ・アンド・レモンズ(1989)

・ノンサッチ(1992)

・アップル・ヴィーナス・ヴォリューム1(1999)

・ワスプ・スター(2000)

 

 

ディスコグラフィを書いてみて驚いた。彼らの(今のところの)ラストアルバムは2000年に発表されていたのか。24年も前じゃないか。僕がコメントできることはごくごく限られている。それくらい彼らを聴いてこなかったのだ。前に一度「勉強会」と称して「オレンジズ・アンド・レモンズ」(←名作として名高い)を聴いたが、それっきりだった。つまり、その時は心に引っかからなかったのだ。

 

 

今日は、ウォーキングを中止して、朝からXTCを聴いていた。

 

 

もう少し思い出を紐解いてみよう。僕が一番聴いていたアルバムは「ブラック・シー」だ。バンドで「レスペクタブル・ストリート」と「タワーズ・オブ・ロンドン」を演奏する前から聴いていた。多分渋谷陽一の「サウンドストリート」で紹介されたのだろう。その後貸しレコード屋に行ってテープに落として聴いていたように思う。

 

 

そう考えると僕でも聴いていたのだから「ブラック・シー」は一番分かりやすいアルバムだと言えるかもしれない。その後は新作のニュースを知るたびに「ふうん」と思うだけだった。もしかしたらバンドのギタリストからレコードを借りて聴いてみたかもしれない。それでも「ワオ!」とは思わなかったんだろう。

 

 

それっきり、昨年「オレンジズ・アンド・レモンズ」をざっと聴くまではXTCをじっくりと聴くことはなかった。しか~し、遂に僕にも彼らの音楽の良さが分かる時が来たのだ。

 

 

最初に書いたように「ザ・ビッグ・エキスプレス」で「うん?」と思った僕は、「イングリッシュ・セツルメント」、「ノンサッチ」、再び「ブラック・シー」、「ママ―」、「オレンジズ・アンド・レモンズ」、「アップル・ヴィーナス・ヴォリューム1」をざっと聴いてみた。

 

 

集中して聴くと、彼らが聴く人にちょっとした分かりやすさを提供していることが分かった。それをとっかかりにして聴き、曲の全貌を知るにつれ、「この曲いいなあ」と思う曲が増えていった。今までの僕はもっとキャッチーなものを求めすぎていて彼らの良さを分かろうとしなかったんだと思う。しかしそうやって一度好感を持つとお調子者の僕は、「もっともっと」となって昨日今日ですっかり彼らの虜になった。

 

 

これからはじっくり聴いてみようと思う。今のところ「イングリッシュ・セツルメント」と「アップル・ヴィーナス・ヴォリューム1」がお気に入りである。どちらも甲乙つけがたいくらいいい。

 

 

ライヴ活動を止めたとか、別の名義でアルバムを出しているとかは何となく知っているがまだまだ彼らについての情報は少ない。取り敢えずは11枚のアルバムを楽しもうと思う。

 

 

これは癖になりそうだな。

 

 

 

 

禁煙3日目は何事もなく終わろうとしている。でも手は未だに無意識に動くことがある。それから「今、吸うとどうなるかなあ」と夢想することもある。とにかくしばらくは昆布に頼るしかないかな。

 

 

 

それでは。