hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

10㏄よ ごめんなさい ジャパンが好きなんだ

日曜日から始まった「僕にはちょっと敷居が高いかな?でも挑戦してみよう」シリーズも今日で最後である。取り上げるアーティストは10㏄。昨日記事をアップしてから僕は彼らの「びっくり電話」(1976)を聴き始めた。

 

しかし、どうも上手く頭の中に入らない。どうやら頭の中が今まで聴いてこなかった音楽でパンパンに膨らんでいるようである。これはいかん。このままだと10㏄に失礼である。しかし既に眠剤で頭が朦朧としていた僕は寝床に入るなりジャパンのプレイリストを探していた。それを聴きながら眠ろうとしたらあまりにも今の自分にしっくりし過ぎて1曲目で眠ってしまった。

 

というわけで今日はジャパンについて書こうと思っているが、そういえば今日まで取り上げたアーティストについての基本情報はほとんど書いていなかったな。一応簡単に書いておこう。

 

日曜日:レッド・ツェッペリン・・・言わずと知れた1970年代ハードロック界の帝王

月曜日:エルヴィス・コステロ・・・英国には随一のポップ職人が多いが、彼もその一人

火曜日:ザ・キュアー・・・ちょっとよく分からんが、とにかくモンスターバンドになったのかな?

水曜日:モリッシー・・・ザ・スミスの頃から皮肉屋さんで知られるシンガー

木曜日:XTC・・・出た!英国随一のポップ職人がここにもいた

 

 

じゃあ、そろそろジャパンについて書いてみよう。と言っても僕は過去に1回書いている。ざっと彼らの活動を俯瞰して書いたと記憶しているので、今回は1枚目2枚目のアルバムを中心に書ければ、と思っている。

 

ジャパンは、イギリスのニュー・ウェイヴ・バンドでデヴィッド・シルヴィアンを中心に1974年結成し、1982年に解散している。5枚のスタジオ・アルバム、1枚のライヴ・アルバムを残している。デビューアルバム「果てしなき反抗(Adolescent Sex)」もセカンドアルバム「苦悩の旋律(Obscure Alternatives)」も1978年に発表している。3枚目は1979年、4枚目は1980年、ラストアルバムは1981年発表だ。レコードデビューから5年間を全速力で駆け抜けていったバンドともいえる。

 

デビュー当時、本国イギリスでは全く人気がなかったが、日本では若いお姉ちゃんたちを中心にそれはもう爆発的な人気を誇っていた(音楽誌「ミュージック・ライフ」が仕掛けたんだろうけどね)。初来日で日本武道館でライヴをやってたんだからそりゃあもう凄かった。調べてみると我が町北陸でもライヴを行っていた。もったいないことをしたものだ。

 

僕のiPhoneに取り込んである曲を確認した。

 

ファーストアルバム

「Transmission」・・・「♪ア~ア~ダバダバダ~」という非常に古典的なコーラスから始まるこの曲でジャパンのキャリアは幕を開ける。デヴィッド・シルヴィアンのヴォーカルはまだデヴィッド・ボウイでいくか黒人シンガーでいくか決めかねているようだ。同時にサウンドの方もヨーロッパでいくかブラック路線でいくか迷っている。


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「The Unconventional」・・・2曲目のこの曲では「イントロはちょっとファンキーにやってみっか。ロブ(ギター)、頼むよ」ってみんなで話してるところが目に浮かぶ。ベースとドラムはこの頃から鉄壁だったんだな。シンセが目立つのが最初と最後だけって悲しくない?

 

「Wish You Were Black」・・・ミック(ベース)とロブが「ゴリゴリのブラックミュージックをやろうぜ」と話しているようだ。そして「だから、デヴィッド、お前も黒っぽく歌えよ」と言われていそうだ。「OK、まかせとけ」とデヴィッド。でもいかんせんこの声だ。この頃はまだ彼も若かったのだ。


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「Adolescent Sex」・・・「おい、これって俺たちの中で結構名曲じゃない?」って盛り上がっているのを感じる。ヴォーカルはヨーロッパ路線でいこう!と決意したかのようだ。しかし惜しいかなAメロが最高なのに、次の展開があまりにも普通過ぎて聴いているこちらも恥ずかしくなっちゃうくらいだ。(もしかしたら前に書いたかもしれない。既視感がある)何はともあれ非常に勿体ない曲である。

 

 

セカンドアルバム

「Rhodesia」・・・セカンドアルバムの2曲目。レゲエのリズムを彼らなりに消化して作ったナンバーだと思われる。このアルバムではメンバーでのどかに話し合っている図は思い浮かばない。この曲はそういう隙を与えない素晴らしい曲である。やはりドラムとベースがかっこいい。他の楽器も有機的な繋がりを感じさせる。(←ちょっとかっこつけて言ってみた)6分以上あるが長さを感じさせないところに彼らの成長を感じる。


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「Obscure Alternatives」・・・アルバム5曲目(もしかしたらレコードではB面1曲目だったのかもしれない)。僕はこの曲に関しては取り込んであるとはいえノーマークだった。でも昨夜聴いた時に心に沁みたんだよな。この曲も長いが気持ちいい。各パート最小限の音で曲の空気を作り出し、あとはいい意味でヴォーカルに任せている。デヴィッド・シルヴィアンも余計なことは考えずに伸びやかに歌っているように聴こえる。少しずつ盛り上がってはいくが基本的には淡々と演奏している。

 

「Suburban Berlin」・・・7曲目。邦題は「郊外ベルリン」。このイントロを聴いて胸がドキドキしない人とは仲良くなれないかもしれない。こういう下世話な感じのイントロは大好きだ。このまま上手く進めてくれよ、と願いながら(その後の展開はちゃんと知ってるのにね)聴いていると、突然パァッと前が広がるようなメロディが僕の耳を襲う。しかしすぐにまたAメロに戻る。早くパァッが来ないかな、と心待ちにしていると来た来た。ああ気持ちいい。曲の最終局面ではミックのベースがブイブイいってるよ。最後にまたパァッが来た。うん、いい終わり方だ。


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やはりお馴染みさんの音を聴くと心が安らぐ。今週はちょっと頑張っていろいろな音楽を聴き過ぎたからな。こんな日もあってもいいか。

 

でも10㏄については一言くらいは書いておかなきゃ。えーっとですね、一瞬クイーンか?と思っちゃったよ。一瞬だけどね。

 

 

 

仕事面でも今日、勝負しようと思う学級があったんだけど、予想に反して静かに課題に取り組んでいた。まあ、近いうちにまた何か起こるだろうから、その時に対応できるよう心の準備をしておこう。

 

 

それでは、よい週末を!今日は赤ワインを3杯ほど頂くぜ。