hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

あの名フレーズを弾いていたのか

ジェシエドデイビスで記事を1000字書くのはキツイ。情報量が少ない。しかし、好きなものは好きなんだから挑戦してみよう。

 

僕が初めてジェシの姿を見たのは、ストーンズの「ロックンロール・サーカス」でタジ・マハールのギタリストとして参加しているシーンだった。必要最小限の演奏でタジを支えていた。ギターソロになると勿論前面に出るが、それでも渋いソロだった。決して派手ではないがバンドにいると最強のギタリスト、というイメージを持った。さらによく見ると手や指にはほとんど力が入っていない。カッティングにしてもソロにしてもまるでエアギターを弾いているみたいに軽やかに弾いているのがかっこよかった。

 

その後、ソロ2作目の「ウルル」を購入したが、当時の僕にはイマイチだった。今聴くとまた印象が変わると思うんだけど、と思い検索するとあったよ、「ウルル」。ファーストアルバムも聴いてみた。スライドやコードカッティングがかっこいい曲はある。あるにはあるが・・・まだ今の僕には早いのかもしれない。結構スワンプロックの名作として語られているんだけどな。

 

そして何と言っても大きいのはジョン・レノンの「ウォール・アンド・ブリッジズ」と「ロックンロール」に参加していることが分かったことだった。そうか、そうだったのか。ちゃんとみんなから評価されていたんだ。

 

僕はまず、「ジョン・レノン・アンソロジー」(ザ・ロスト・ウィークエンド)に収録されている曲からジェシを探してみることにした。「真夜中を突っ走れ」はこのアンソロジーヴァージョンも大好きなのだが、このギターはジェシか?「ビ・バップ・ア・ルーラ」のギターもジェシなのかな。ギターソロが有名だがあれがジェシだったのか。バッキングもばっちりだ。

 

これは、スタジオアルバムを聴かねば、と思い「ウォール・アンド・ブリッジズ」を聴くとあるよある、名フレーズがあちこちに。これみんなジェシが弾いてるの?「枯れた道」のスライドも、「ブレス・ユー」や「♯9Dream」のイントロも大名曲の「ノーボディ・ラブズ・ユー」も?あの間奏はジェシだったのか?最高じゃないか?もう1枚の「ロックンロール」では前述した「ビ・バップ・ア・ルーラ」、そしてあの「スタンド・バイ・ミー」のソロもジェシということになるのだろうか。だとしたらすごい才能だな。もちろんジョンからのサジェスチョンもあったと思うけれど、そのジョンのイメージを見事に生み出していることになる。僕は改めて「ウォール・アンド・ブリッジズ」を一聴して今までマークしていなかった「Scared」のギターが気に入った。

 

このアルバムを録音した時の主要メンバーは、ベース:クラウス・フォアマン、リード・ギター、スライドギター:ジェシエドデイビス、ドラムス:ジム・ケルトナー、ピアノ:ニッキー・ホプキンスだ。これはもはや「バンド」でつくられた音である。このメンバーでツアーをやり、アルバムをまた出せばよかったのに。

 

 

ジェシはその後、オーバードーズで亡くなる。享年43歳だった。早すぎるよね。