hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

冬眠日記その37 ~ポールもやっていたんだ、の巻~

ここ数日「人生の最終期 黄金だ ワワワ」または「余生は黄金だ ワワワ」という言葉が頭から離れない。これは僕のブログを読んでくれているsycoさんの言葉(訳詞?)だ。彼女がデヴィッド・ボウイの誕生日に選んだ曲(sycoさんは自分が気に入った曲を翻訳しちゃうすごい人なのだ)は「ゴールデン・イヤーズ」だった。「人生の最終期 黄金だ ワワワ」は、この曲の最初の一節を訳したものである。頭の中でこれを口ずさみ、時々(ワワワのところで)こらえきれなくてクスっと笑ってしまう。上手く言えないが、「ゴールデン・イヤーズ」を聴いたことのある方なら僕の気持ちはお分かりいただけるだろうか?バカにして言ってるんじゃあないよ。それにしてもボウイはこの曲を創った当時、まだ30代だろう?まいったね。

 

 

 

タイトルの話にいこう。ポールはもちろんポール・マッカートニーのことである。そんでポールも何をやっていたか?それは「アンプラグド」である。「アンプラグド」の説明はした方がいいのかな?えっと、「アンプラグド」とは一言で表すと、生楽器だけで演奏することである。プラグを通さない(電気を使わない)のでこう呼ばれている。MTVの1コーナーで、有名アーテスト(特に1992年のエリック・クラプトン)が出したアルバムで火がつき、ブームになった。既存の曲のアレンジを少し変えて違う雰囲気が楽しめるのが魅力だったのだろう。でもニール・ヤングとかボブ・ディランとか(そんな必要あるのか?という人)も「アンプラグド」出してるな。

  

それで、ポール・マッカートニーも「アンプラグド」アルバムを出していたことを恥ずかしながら昨日知った。これがいいんですよ、旦那。ポールはクラプトンより早い1991年に発表しているよ。いやー30年前か。新鮮だなあ。このアルバムには、ビートルズの楽曲が6曲、その他ロックンロールやスタンダード・ナンバー、自身のソロから11曲が収録されている。

 

1曲目の「ビー・バップ・ア・ルーラ」からもう素晴らしい。ジョンもカヴァーしたこの曲をポールもポール流にやっている。なんかねー、地元の有名バンドがばっちりキメて演奏しているように聴こえるんだよね。そして3曲目になるとビートルズの「ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア」が来るんだけど、これがまた素晴らしいんだよ。俺、どちらかというとこの手のポールの曲は敬遠していたんだけど、このヴァージョンはいい。それとも僕の耳が変わったのかな?多分どちらもだろう。

 

こんな風に時に地元の有名バンド、時にビートルズのポールが登場、という具合に曲が散りばめられているから楽しい。例えて言うと、「レット・イット・ビー」でオリジナル曲を演奏する合間にあるセッションがあったじゃないですか?あれの本気版とビートルズの曲が混在している感じですよ。すごく楽しい気分になるよ。繰り返すけどポールがカントリー&ウェスタンやロカビリーの歌手になったり、ビートルポールになったりするんだよ。楽しくないわけがない。

 

選曲されたビートルズナンバーは、「ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア」「恋を抱きしめよう」「夢の人」「シーズ・ア・ウーマン」「アンド・アイ・ラヴ・ハー」「ブラックバード」である。まあ、アンプラグド用に選曲されたであろう曲である。

 

一番アンプラグドにそぐわないと思われるのは「シーズ・ア・ウーマン」だろうか。でもこのアンプラグドヴァージョン、かっこいいぞ。それにしても「シーズ・ア・ウーマン」を聴いたのなんて何年ぶりだろうか。逆にまったりとし過ぎているのが「アンド・アイ・ラヴ・ハー」だ。この曲はクールなところが売りだと思っていたんだけどなあ。少しもったいぶって演奏している分、曲が湿っている。まあ、いい曲なんだけどさ。「恋を抱きしめよう」「夢の人」は、みんなが望むような形での演奏だろうと思われる。つまりは最高な出来だ。何百回でも聴いていたい。「ブラックバード」はもう少しで「アンド・アイ・ラヴ・ハー」になりそうなところを踏みとどまっているので、よしとしよう。

 

今まで未発表だったポールの処女作「アイ・ロスト・マイ・リトル・ガール」は可愛い出来だし、プレスリー等が歌った「ブルー・ムーン・オブ・ケンタッキー」は映画「レット・イット・ビー」での一幕を思い出しちゃう。こういうのはすぐに歌えちゃうんだろうな。後半プレスリーっぽくなるところもかっこいいし、客も盛り上がっている。それにしても「グッド・ロッキン・トゥナイト」の歌いっぷりには痺れるぜ。こういう初期のロックンロールというかロカビリーっぽいのを歌わせたらポールの右に出る人はいないのではないだろうか。

 

最後は「ジャンク」のインスト版でさびしく終わる。何故だ?まあいいか。

 

ああ、それからこのアルバムの前にやったツアーで遂にビートルズの楽曲を大々的に解禁したのはこのアルバムの選曲にも影響を与えたのだろうな。合ってる?

 

とにかくこの「公式海賊版」と名付けられたポール・マッカートニーの「アンプラグド」でしばらく楽しむことができる。いや、他にもポールのライヴ盤があるし、それも聴いてはみたんだけど、ボリュームがありすぎてラーメンで言うと「こってり、背脂、にんにくトッピングで」みたいな感じなんだよな。少しずつ聴くんならいいけど。そんなところにこのアルバムの存在を知ったというわけだ。

 

ジョージのライヴ・イン・ジャパンとともに今週の1枚になりそうである。

 

 

 

 

多分昨年末からだと思うが、推敲が甘くなっている。いつもは何回も文章をチェックしてから記事をアップして、それからまたアップされた記事をチェックしていたが、もうそんなことはしなくなった。その分、読み返すのが怖い。まあ、いつかまとめて読んで推敲する日が来るかもしれない。

 

 

あとひとつの問題は字数だ。さりげなく3000字くらい書くようになって久しい。これはどう考えても躁状態であると言わざるを得ない。少しずつ字数を少なくしていかねば。明日からちゃんと働かなきゃいけないことだし、ちょっと休むのもいいかもしれないな、と言いつつ嘘ばっかり(休んでもすぐに再開してしまう)言っている僕であった。