hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

「辞めようと思う」「いつ?」「今」

1月9日木曜日。リンダ登場。ポールはというと、早速ピアノで「アナザー・デイ」の練習をしている。続いて「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」だ。真剣に歌詞を考えている。続けて「ゴールデン・スランバー」だ。どこまで曲が出てくるんだ。リンゴ、マル・エヴァンス、ポールの写真を撮るリンダ。この日の最後、リンダにヨーコが親しげに話しかけている。

 

そうこうしているうちにジョージが来る。ポールは「キャリー・ザット・ウエイト」をリンゴが歌えばどうかなと思ってね、と聴かせている。ジョージは「フォー・ユー・ブルー」をみんなに聴かせる。そしたらジョンが来る。

 

いきなり「ゲット・バック」の歌詞について話し合う場面になる。そしていきなりセッション。セッションをしながら歌詞を探っていくポール。他の曲でセッションは続く。ポールに呼応するジョン。嬉しそうにまた反応するポール。その後、「シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドウ」。ジョンがピアノを演奏する。気楽にセッションをしている時の(今日の)ビートルズは楽しそうである。

 

そして「レット・イット・ビー」のセッションが始まる。バンドの空気が変わる。それだけ、この曲が名曲になるであろうことが分かっているからだろう。しかしジョンはちょっとだけふざける。ちょっとだけだけどね。まあこの曲の深刻さとのバランスをとろうとしていたのだろう。それとも薬からだろうか。ジョンはギターでベース音を探している。

 

さっきも書いたがリンダとヨーコが談笑している場面でこの日は終了。

 

そしてついに1月10日金曜日がやって来る。

 

まずは、大人がビートルズを「食い物」にしようとしている場面から。譜面に起こして云々の話。大人は熱心にポールにどれくらい儲けるかを説く。話半分で聞いているポール。あとは省略。

 

バンドは「ゲット・バック」をモノにしようとしている。ポールは歌いながらいろいろな言葉を当てはめていく。歌いながらパッと言葉が出てくるのってジョンもそうだが、凄いな。そしてカメラはついに冒頭の「ジョジョ」が出てくる瞬間をとらえた。その間ジョージは「ゲット・バック」に相応しい音を探している。

 

次に「トゥ・オブ・アス」をモノにしようと頑張るビートルズ。これは完成までまだ時間がかかりそうだ。しかし、ジョンとポールがスタンドマイクで向かい合わせで歌っているシーンは仲が良さそうで観ている方は嬉しくっちゃう。

 

 

その後突然場面は変わる。何がきっかけだったのかは映されていないが、ジョージがスタッフの誰かに「辞めようと思う。バンドを」と言う・・・。スタッフは「いつ?」と問うとジョージは「今」と言ってスタジオから去っていく。

 

ジョージの日記には「昼までリハ。ビートルズを脱退」と書いてあったようだ。その後はジョージ不在の数分間だ。3人のメンバーを見るのは痛々しい。

 

「アイヴ・ガット・ア・フィーリング」「ドント・レット・ミー・ダウン」を演奏するがやけくそだ。やけくそついでにヨーコが叫ぶ叫ぶ。ポールも気が狂ったようにベースを弾き、アンプに近づけてフィードバック音を出す。

 

ジョージの「イズント・イット・ピティ」が流れ、タイトルバックが映し出される。これで「ゲット・バック」パート1は終了だ。あまりにも悲しい終わり方である。さらに最後の最後に、「日曜日に会合を開いたが上手くいかなかった」と追い打ちをかける終わり方だ。これが1月10日金曜日である。

 

「イズント・イット・ピティ」

♪悲しいと思わないかい? 今、残念じゃないかい?

♪僕らお互いに傷つけ合うなんて お互いの苦痛になるなんて

♪僕らお互いに奪うばかり 何の考えもなく

♪与え合うことなど忘れている

♪悲しいと思わないかい?

                  (ごめんなさい。どこかからの引用です)

 

うーん・・・。実に悲しい終わり方である。僕は多分パート1はもう観ないだろう。

 

一応メンバーについて思ったことを書いておくか。

 

ポールはどんだけ才能を爆発させているんだ。「アビイ・ロード」の曲をもうやっている。次から次へと曲が出来ているみたいだ。それだけにメンバーに対する要求も高くなっている。ポールはポールで不満を爆発させた。それと同じくらい他の3人はポールに対して「何だかな」と思っているようだし、ポールはそれも分かっているようだ。

 

リンゴの顔が暗い。目が怖い。でもリンゴがいなかったらバンドはバラバラになるな。特にジョージはとっくに脱退しているだろう。実際パート1の後、ジョージはバンドに戻るんだろうが、それもリンゴがいたからだろう。

 

そしてジョージ。ジョージは自分にできることを必死でやろうとしている。ポールに「君の言う通りに弾くよ」「いらなかったら弾かないよ」とまで言っている。自分ができることしたいこと、ポールの求めていることを擦り合わせてどんな音にしようか探っている場面は切ない。それにスタッフからも「ベイビージョージ」とか言われてる。可哀そうだ。きっと今に始まったことじゃないんだろうな。

 

最後にジョンだ。ジョンは精神的にはもうビートルズから降りているように見えた。しかし体はそうはいかない。こんなバンド、他にないもの。すごい曲を聴くと思わず反応しちゃう。そんな感じだ。この時ビートルズにいた理由は、それだけじゃないだろうか。「だけ」って言うとちっぽけに聞こえるかもしれないが、相手はビートルズだ。それはそれは巨大な相手だ。そんな相手に「もう止めた」なんてなかなか言えないだろう?

 

 

最後の最後に。よくこんなドキュメンタリー番組を撮るというプロジェクトをビートルズの面々は了承したな。映画の中でポールはブライアン・エプスタインがいなくなったから規則がなくなった、というようなことを言っているが、これはいくら何でも判断ミスだろう。まあ、そのおかげで今僕たちは、ビートルズの姿を見ることができているんだけど。でもこれは今でいうとメイキングものである。50年も前に最初にメイキングものを作ろうとしたのはビートルズだったんだ。

 

 

雪は思ったほど積もらなかった。今朝は車の雪を少し落とすだけで運転することができた。これでおさまったらいいんだけどな。

 

 

以上、学校の職員室からhanamiがお届けしました。家に帰ったらパート2が待っている。

 

 

 

パート2の半分を観た。明日もこんな感じで僕は書くのだろうか?それはそれで読む人も困りますよね?