僕はウォーキングする時には、「イントロを聴いたら盛り上がる曲」のプレイリストをシャッフルして聴いている。しかしながらウォーキングなので基本的にはアップテンポな曲を選ぶようになった(ドアーズの「ジ・エンド」は確かに盛り上がるが、あれは家で聴くものだろう)。そうやってセレクトしていくのだが、だんだん飽きてくる曲もある。飽きてくると、容赦なく削除だ。そして別の曲をいれる。ソースをつぎ足してく串カツ屋みたいに僕のウォーキングプレイリストはいつも大体同じ曲数だ。ずっと残っている曲もある。しかしその曲は、シャッフル機能をもってしてもなかなか出てこないんだよなー。シャッフル機能にも傾向というものがあるのかもしれない。iPhoneにはiPhoneの都合があるのかもしれない。
一昨日の「ベストヒットUSA」でビートルズのドキュメンタリー「ゲット・バック」の紹介をしていた。11月に配信されるそうだ。2時間2時間2時間の3本。いやあ楽しみだ。
番組では3分ほどの紹介ビデオが映された。「ゲット・バック」のリハーサルらしい。イントロを弾き始めたら、外から「続けて」と言う声が聞こえる(あれは誰なんだ?)。それに反応するポール。「何だって?」「『続けて』と言っただけだ」と返す誰か。「レコーディングを邪魔するな」と返すポールはかすかにイラついている。「スターだぞ」と言うジョン。「口を挟むんじゃない」とポール。このやり取りは、何となく予定調和な感じもする。
気を取り直して演奏を始めるメンバー。しかし、歌い始めたらすぐにポールが「少し速めに」と指示するのがちょっと鬱陶しい。
という風に何となく不穏なムードから曲は始まったが、ドラムが入ったところからが本番だ。そこから空気が変わる。演奏する場面だけでなくいろいろなシーンが映し出される。スライドはジョンが弾いていたのか、とかヨーコはこの時期が一番可愛かったな(特に笑顔)、とかリンダは顔がツルツルピカピカで美しいな、とかジョンのテンションはこれはどうなんだろう?とかジョージ・マーティンがビリー・プレストンを連れてきてみんなに紹介してるっぽいところでビリーが初々しいところとか。いろいろと見どころがある。
僕が一番印象に残ったのはルーフトップでの演奏のひとコマだ。みんなノッてるけど、特にジョンがノッてるなあ。そして映像後半でチラリと見せるポールへの視線。ポールも同じようにジョンを見ている。2人はこの時期でも固い絆で結ばれていたんだなあ、と思って涙してしまう。ルーフトップでの演奏をフルで見たいな。カットも何も入れていないやつを見たい。
新作ドキュメンタリー「ザ・ビートルズ:Get Back」は11月25日(木)・26日(金)・27日(土)にディズニープラスにて3話連続独占見放題で配信するということだ。2時間かける3だよ。すごいな。でもよく6時間にまとめたものだ、とも言えるのかな。
というわけで、先週分のトホホ日記だ。5行くらいで終わりそうだ。今僕はロックの名曲イントロにハマっている。先週はヴェルヴェット・アンダーグラウンド「スゥィート・ジェーン」、T.レックス「20センチュリー・ボーイ」、ジョーン・ジェット「アイ・ラブ・ロックンロール」の3曲だった。先々週のキンクス「ユー・リアリー・ガット・ミー」「オール・デイ・アンド・オール・オブ・ザ・ナイト」も含めると5曲だ。どれも簡単じゃないか、と言われそうだが、なかなか格好良くは弾けない。
あとはいつものメニューだ。こちらの方はさすがにだんだんこなれてきてはいるので楽しい。どっちも楽しいんだけどね。新しいことをやるのもいつものをやるのも。
そうこうしているうちに、キンクスブームが突然やって来た。おそらく「ユー・リアリー・ガット・ミー」「オール・デイ・アンド・オール・オブ・ザ・ナイト」の練習をしているからだろう。ほんとに分かりやすいやつだな、俺は。いろいろな時期のキンクスを取り込んで聴く日々が続いているが、「Schoolboys in Disgrace」の曲は全部取り込んだ。アルバムでいうとこれが一番のお気に入りだな。このアルバムはシャッフルしないで1曲目から聴きたい。
それにしても「ウォーク・ディス・ウェイ」も練習しているのにエアロスミスブームはやって来ない。不思議だ。
伊坂幸太郎「AX」読了。彼の作品を読み終えた後に抱く清涼感は変わらなかった。次は「ホワイトラビット」だ。