hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

小林克也は「ベストヒットUSA」を自身の表現の場にしていた

ベストヒットUSA」といえば、僕ら世代が心躍らせた番組である。まだ放送しているのは知っていたが、「プリンス特集2020」ということなら観なければいけない(7月31日放送)。結果から先に言うと素晴らしい番組だった。

 

番組は「スター・オブ・ザ・ウィーク」「カウントダウンUSA」「タイムマシーン」の3部構成だった。そういえばこんなコーナーあったな。懐かしい。

 

「スター・オブ・ザ・ウィーク」では、プリンスの1980年代のシングル「ラズベリー・ベレー」「サイン・オブ・ザ・タイムス」を当時の世界状況やそれに対してプリンスが考えていたこと、歌詞のことを詳しく語りまくった後にPVを流す、という内容だった。PVには歌詞がテロップで流れていて分かりやすかった。特に小林克也の語り口とその内容がよかった。

 

「カウントダウンUSA」はトップ20をテンポよく流していた。しかしどれも同じように聴こえたな。今、こんなのが流行っているのか。

 

特筆すべきは、最後のコーナー「タイムマシーン」である。これは、突然歌詞の朗読から始まった。薄くBGMが流れる中で朗読するのは小林克也自身である。これがまたグッとくる朗読であった。その後にイーグルスの「デスペラード」がフルで流された。PVはアニメーションで番組オリジナルのものである。

 

このような形で朗読するのはいつから始めたのか分からないが、もうDJの域を超えていると思った。ポエトリーリーディングという名の一つの作品になっていた。そういえば昔アルバムを出していたっけ。

 

年のせいか途中言いよどむ場面もあったが、小林克也は今も現役バリバリだ。そして番組を進化させている。風貌はかなりおじいちゃんになっていたけど。いやぁ、いいものを観た。