深夜に目覚めてその日の夕食の一品を作ることがこれまで何度かあった。あるいは冷蔵庫のチェックをして、何が作れるか調べてメモすることがある。これは夕食の準備を省けるという点ではよろしいが、睡眠にとっては大変よろしくない。料理をすればパッチリ目が覚める。睡眠時間は十分ではないのにもかかわらず更に眠れなくなる。これじゃあその日の仕事に支障が出る。
日曜日に妻は近くの道の駅に行って大量に野菜を買ってきた。ここの野菜はとても質が良いので早く調理したい。今日は小松菜を何とかしたい。というわけで検索活動を開始し、（眠ることを）諦めてコーヒーを淹れ、小松菜と椎茸とひじき炒めを作ろうと思った。今、ひじきを水で戻し中である。
その間にブログを書こうという魂胆である。ブルース・スプリングスティーンである。彼のニューアルバムが届いたというのでベストヒットUSAで紹介されていた。
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こ、これは・・・、と思ったことがタイトルにある「スプリングスティーン流のディナーショー」というわけだ。僕が想像するディナーショーといえば（勿論行ったことがない）、美味しいものを食べながら、好きなアーティストの歌をゆったり楽しんで聴く、アーティストの方もいつものライヴとは違って、ちょっとリラックスムードというか、ひたすらお客さんが気持ち良くなることを第一に考えた内容にする、というものだ。松田聖子や郷ひろみやフランク・シナトラなんかがやっているやつである。
ブルース・スプリングスティーンの「Do I Love You」のPVを見て思ったのが、これはスプリングスティーンが嬉々としてやっているディナーショーであるということだ。お客さんはみんな喜んでいる。ステージにいるコーラス隊やダンサーも楽しそうだ。何よりブルースはギターを持たず（←これは大きい）、手拍子をし、ひたすら笑顔で客を煽っている。こんなボスの姿を見るのは初めてだ。客は誰もいかつい顔はしていない。そしてもしここにテーブルがあってその上においしい料理と飲み物ががあったら、と思ってしまう。
このニューアルバムは2020年発表「Letter To You」以来2年ぶり通算21作目となる。タイトルは「オンリー・ザ・ストロング・サヴァイヴ」。スプリングスティーンは語る。「ただ歌うだけのアルバムを作りたかった」と。素材はモータウン、ギャンブル＆ハフ、スタックスなどの伝説的なカタログからの珠玉のソウル・ミュージックだ。スプリングスティーンは（このレコーディングをしてみて）「自分の声は最高だ」と思ったらしい（小林克也談）このアルバムも他のアーティスト事情と同じくコロナが来たからこんな内容のアルバムになったらしい（小林克也談）。
スプリングスティーンは割とキャリアの中で、このような企画モノアルバムを作っているような気がする。うーん、そうでもないか。僕がまず思い浮かべるのはピート・シーガーの曲をやった「ウィ・シャル・オーヴァー・カム」（2006）。ライヴ盤まで出している。次は企画モノではないが、「ザ・リバー」（1980）が大ヒットした後にアコギとハーモニカだけで作った「ネブラスカ」（1982）なんかも異色のアルバムだ。2枚同時にアルバムを発表したこと（1992）もあったな。そう思うとニール・ヤング同様にコンスタントにアルバムを発表していたんだなあ。
しかし、今回のやつは思いっ切り弾けている。ボスが愛した曲なんだから僕たちにとっても当然愛すべき歌だろう、と思い込もうとしているリスナーも若干いると思うが、とにかく聴く人の間口が広がったのは確かだ。
2023年2月からEストリートバンドとともにワールドツアーをする予定だが、今年の年末にでもどこかでこのアルバムをメインにしたディナーショーを2，3回やればいいのに。Eストリートバンドとやるのも祝祭感が漂うと思われるが、ちょっと哲学が入るっぽいからな。客をとことん楽しませるならディナーショーだよ、ブルース。
今日はこの後、やはり寝床に行った。午前5時から6時までうとうとできた。そして朝食を食べてテーブルで手を組んでいたら知らないうちにその態勢で眠っていた。気がついたのは7時40分。まだギリギリ間に合う。しかし僕は思い切って諦め、「10分ほど遅れます」と学校に連絡をしたのだった。
こんな生活はよくない。それは分かっている。寝る時はちゃんと寝なければ。それにブログも何だかんだ言って書き続けている。今のところ授業に差しさわりはないとは思っているが、これからどうなるか分からない。まあいつも流れに任せて生きている僕だから、明日からも「レット・イット・ビー」（なすがまま）かな。朝、料理を作るかもしれないし、ブログも書き続けるかもしれない。
今日は久しぶりに焼き鳥を買ってきた。我慢に我慢を重ねての焼き鳥だ。ゆっくり味わって食べよう。おやすみなさい。
ここまで書いて、さてアップしようと思ったら、気づいたら焼き鳥の串を持ちながら寝落ちしていた・・・。パソコンの画面には訳の分からない文字で埋まっている。僕の睡眠状況はそうとう悪化しているようだ。
