hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

アルバムはその時その瞬間を真空パックしたものだ

例えばニール・ヤング。彼はその時々によって大きく作風、というかサウンドを変えたアルバムを発表し、毎回物議をよぶ時期があった。突然エレクトリック、次はロカビリー、カントリー。かと思えばブラスを多用したR&B風なサウンドというようなアルバムを毎年のように発表していた。そして「節操がない」「残念だ」「彼は方向性を見失っている」「昔の彼に戻ってくれ」といった言葉がファンや評論家からあがっていた。最近はノイジー&本来のオーソドックス路線になっているようだが。

 

例えば。パンタ。彼は頭脳警察からのイメージが強く、ソロになってからもハードな路線を歩んできたが、突然スウィート路線のアルバムを2枚続けてリリースして物議をよんだ。ファンの間で不買運動が起こったくらいだ。

 

そのパンタが昔々インタビューで、その時のことを「人間は矛盾を抱えた存在なんだ」という言葉で答えていた。

 

それを読んで僕はタイトルにあるようなことを思った。そうか。全力で生きてきてその時感じたことをレコード盤に刻み込む。そのために必要だと思ったサウンドなりその他もろもろは躊躇なく取り込むアーティストもいるのだと。パンタは「矛盾」と表現したけれど、むしろそれは「必然」だったのかもしれない。

 

もちろん、ローリング・ストーンズのように巧みに黒人音楽を取り入れつつ、バンドのサウンドの根幹は一貫しているバンドもある。それを保守的と言う人もいるだろう。

 

僕自身の人生はというと、「一貫性を重んじる」派である。言ってることとやってることは違うかもしれないけれど、授業に対する気持ちだけはブレたらいけない!と思っている。と宣言しておこう。

 

でも、あの時期のニール・ヤングを聴くといい曲もたくさんあることも分かった。