hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

レコードを漁りに街に出よう!

只今13時30分。帰宅して一服しているところだ。今朝は6時半に起き、コーヒーを淹れた頃に妻が起きてきた。妻は8時半頃学校に向かったが、その間仲良く会話を交わす(勿論仕事の話である。我が家に「世間話」というものは存在しない)ことができた。僕は知らないうちにうたた寝をしていて、気づいたら9時半ごろになっていた。「よしっ、音盤祭に行くぞ」と思い、用意をして家を出たのが10時。レコードを漁り終えたのが12時。帰宅したのが13時。完璧である。まだ一日は長い。

 



今週頑張りすぎたので行けるかなぁ~と昨夜まで思っていたが、今朝起きたら「行きたいぞ」という気持ちになっていた。金沢までの道のりは約1時間、音盤祭は11時からだ。10時に出発すれば大丈夫だと思い、車に乗る。思えばこの2か月何回レコードを求めて金沢に行ったのだろう。今日目指すところはレコジャンではなく、繁華街にある教育会館だ。

 

雨が降っていたが気持ち良くドライブをして、首尾よく市内地下駐車場に入ることができた。誘導の人があちこちにいてくれるので助かる。場所を忘れないようにチケットをもらって目的地に向かう。教育会館か。何十年ぶりだろう。大学以来だな。2階に入ると、思ったよりずっと狭い会議室のような所だった。既に何人か客がいる。僕も急いでレコードを探し始めた。

 

かなり大雑把な括り(アメリカンロックとか80年代ポップとか)になっているので、全部見ざるを得ない。隣の人の気配を窺うと、滅茶苦茶素早くレコードをチェックしている。負けちゃいけないと思いつつ、ついじっくりと考えてしまう。あっ、ブロンディの「オートアメリカン」だ。どうしよう、とかね。

 

これは、と思うものは棚の端っこの移しておいた。まだまだレコードはある。これは時間がかかりそうだ。

 

僕は、買うなら絶対にハズレではないものを買う、と決めていた。しかし「どうしよう」と迷ってしまうものが多すぎる。ふと周りを見ると、客は更に増えていた。「これはもう決心したら取っちゃわないと、他の客に取られる」と思ったので、慎重になりつつもレコードを取っていった。ディランの「欲望」?これは買いだな、とかビートルズの「ヘルプ!」が1540円?だったら買いだなとかね。それでもジャッジするのが遅い。

 

そうこうするうちに隣の客がルースターズの「グッド・ドリームス」をキープしているのに気づいた。これには焦った。「まずい、こんなことしてたらいいの(僕の好きな作品)を取り損ねてしまう」と思った。タガが外れた瞬間だった。そこからは速かった。「サンタナのデビューアルバムが880円?いただきだな」「コミュナーズ?おいどうする?買おうぜ」「リチャード・トンプソンだ!この作品は知らないけどリチャードなら大丈夫だろう」という風にどんどん僕の左手にレコードがたまっていった。

 

周りを見ると、もう店内はシャレにならないくらいの客だ。「思いっ切り『密』じゃないか。これはいかん。もう帰らないと」と思い、レジに行った。前の人のレコードを計算している様子を見ていると遅い。そりゃそうだ。何枚も買ってるもんな。そしてふと後ろを見ると長蛇の列が出来ているではないか。僕はラッキーだったのだ。あと数分遅れたら大変な待ち時間になっていたはずである。

 

教育会館を出た僕はレコードを13枚持っていた。ずしりと重い感触は何とも言えないものだった。さあ、家に帰るぞ。そして僕は「尾道ラーメン」にも寄らずに真っ直ぐ帰宅したのだった。

 

しかし家に帰って「しまった!あれを忘れていた!」というアルバムを何枚も思い出した。参ったな。やはりこういう催しに行ってレコードを買うには技術がいるのだ。技術というか一瞬の判断力かな。「後で買おう」と思っても再びそのレコードに出会えるか分からないからそこで買うかどうか決めなければならないのだ。

 

僕が「逃した!」と思ったのは、ブームタウン・ラッツの「モンド・ボンゴ」、レッド・ツェッペリンの4枚目、デヴィッド・ボウイの「レッツ・ダンス」とエルヴィス・プレスリーのロックンロールばかりを集めた作品だ。まだ思い出すかもしれない。

 

さて、今日買ったブツを紹介しよう。

 

ボブ・ディラン「欲望」・・・これはハズレではないだろう。「ハリケーン」をレコードで聴けるんなら問題ない。

ザ・ビートルズ「ヘルプ!」・・・こんなに安くオリジナル盤が買えるとはどういうことだ。しかもレコード盤「良好」らしい。ビートルズは少しずつ買っていこう。

ピーター・ガブリエル「サード」・・・このジャケットを見たら買わない手はない。もしかしたらこれが一番高かったのかな(1980円)。ドラムがどんな風に聴こえるか楽しみである。

P.I.L「パリ・ライヴ」・・・ここら辺から僕の判断基準が怪しくなってきた。これは確かに欲しい。ジャケットも秀逸だ。しかしレコードで聴かなければいけないか?まあジョンの「シャラップ!」が聞けるからいいか。

ちわきまゆみ「アタック・トリートメント」・・・ルースターズのレコードを見て焦った僕は気がついたらこのアルバムを手にしていた。いや、「シネマキネビュラ」があるからいいんだけどね。

コミュナーズのファーストアルバム・・・もうグダグダである。迷走状態である。いや、いいんだけどね(こればっかり)。ジミー・ソマーヴィルのヴォーカルをレコードで聴けるんだから嬉しいよ。

ロス・ロボス「月明かりの中を」・・・ロス・ロボスなんてお前、最近じゃねーか、と思われる方もいらっしゃいますよね。僕も同感です。このアルバム?聴いたことないよ。だから言ったでしょ、迷走状態なんだよ。大丈夫、彼らは僕の期待を裏切らないはずである。

ザ・スティルス・ヤング・バンド「ロング・ユー・メイ・ラン」・・・スティーヴン・スティルスニール・ヤングが組んだアルバム。聴いたこと?ないよ。名盤に決まってるじゃん。

エアロスミス「闇夜のヘヴィ・ロック」・・・これは買わなければいけないでしょう。絶対楽しめるアルバムです。「ロックス」も置いてあったけど僕はこっちだな。安心の1枚である。

リチャード・トンプソン「アクロス・ア・クラウデッド・ルーム」・・・リチャード・トンプソンに駄作なし。きっとそうに違いないよ。ちょっと聴くのが怖いけどね。

スザンヌ・ヴェガ「ソリチュード・スタンディング」・・・邦題はなんていったっけ?「孤独」だったような気がする。これは完全にジャケ買いである。僕は働き出してからこのアルバムを買い、長らく部屋にジャケットを飾っていた。思い出深いレコードである。

YMO「パブリック・プレッシャー」・・・これは今だからこそ手に取ったアルバム。ライヴとはいえ、YMOがレコードでどう聴こえるか興味がある。

サンタナのデビューアルバム・・・これは間違いない。絶対レコードで楽しめるはずだ。

 

 

以上13枚を簡単に紹介してみました。ああ、やっぱり安定の超名盤が少ないな。しょうがない、また今度挑戦してみよう。でも楽しかったなぁ。行ってよかったよ。レコード13枚、締めて17290円也であった。緊縮財政は尚も続きそうだ。思いっ切り聴くぞー。と言いながらサンタナYMOは書きながらもう聴いた。

 

それにしても1枚約1500円は安かった。まともに買えば平気で5000円いっちゃうもんね。

 

 

 

しまった・・・「ヘルプ!」は「オリジナル・サウンドトラック」だった。変な音楽がついている。やっちまったなあ。でもビートルズはレコードで聴くに限ると再認識した。