hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

「俺のギターを聴け!」バンドだと思ったら・・・

昨日はザ・キンクスザ・フーザ・ローリング・ストーンズ、ジャックス、ジュリアン・レノンジョージ・ハリスンボブ・ディランジョン・レノン頭脳警察ちわきまゆみデヴィッド・ヨハンセン、ドアーズ、ニール・ヤング早川義夫、フリー、ポール・マッカートニーモット・ザ・フープル、レイ・デイビスロバート・プラントエルビス・プレスリージョニー・ウィンターT.レックスザ・ビートルズの曲を一つのプレイリストの中に入れ(8時間になった)、起きている間も寝ている時も、目覚めて朦朧としている時も、朝ご飯を食べている時も聴いていた。(バッドフィンガーを忘れていた。これは大失敗だ)

 

こういう風に聴いたことがなかったので面白かった。ジャックスの後にポール・マッカートニーが流れる、とかジョン・レノンの後にジム・モリソンの声が聞こえるとかね。普通はあり得ない。こんな聴き方をして改めて思ったのは、上に書いた人達の音に自分はとことん馴染んでいる、ということだ。何の力みもなく聴くことができる。ホントに自分の血肉になっているんだと思った。久しぶりに帰った実家の自分の部屋みたいだ。僕の部屋はちゃんと昔のままだった。そんな感じ。

 

それにしてもドアーズはやっぱり怖いということが分かった。ジム・モリソンは異界の魔王だ。そして日本のジャックス。彼らの音は世界の音に負けていないことが「マリアンヌ」を聴いてはっきりした。「マリアンヌ」が発表されたのは1968年5月20日。これは1960年代末において驚異的なことだと断言できる。今聴いても全然色褪せていない。けど、こんな暗いバンドは当時全く評価されなかったことも理解できる。

 

 

 

というわけで、授業もいよいよあとひとコマを残すのみとなった。今日の午後は自分の教室の整頓をゆっくりゆっくりしながらチキン・シャックのアルバムを聴いていた。一聴して思ったことがタイトルにある「俺のギターを聴け!」だ。パキパキに乾燥したギターの音が異様にデカイ。3曲目あたりで僕は思い出した。これではまるでチャック・ベリーだな。

 

チャックほど意地悪くはないかもしれけど、結果的に「俺のギターを聴け!」状態である。勿論それが悪いから糾弾しているわけじゃあない。これだけはっきりとバンドの姿勢を打ち出してきたのならそれに乗っかってもいいよ、ということだ。

 

と思っていたが、2回3回と聴いているうちに印象が変わってきた。何だかピアノがかっこいいぞ。それに女性ヴォーカルもいい。曲調もブルースを基調としているがブルース一辺倒ではない。そこから一歩踏み出した曲もある。これはもう少し聴かねば。聴きながら調べてみるとするか。

 

時間もないことだし、音楽ライターの小池清彦の文章を参考にさせてもらおう。

 

チキン・シャックは60年代後半のイギリスの3大ブルースバンドの一つ。ギタリストのスタン・ウェブを中心に68年デビュー。クリスティン・パーフェクト(後にフリートウッド・マックに加入するクリスティン・マクヴィ)とスタンとのコンビネーションを軸としたサウンドで人気を集める。しかし2枚のアルバム発表後、クリスティンが脱退。その後バンドの活動は尻すぼみになる。1975年にはスタンがサヴォイ・ブラウンに加入しちゃったりするが、1980年頃に再結成して地道に活動をしていたそうだ。

 

そうか、クリスティン・マクヴィか。ピアノもヴォーカルもかっこいいぞ。それに誤解を恐れず書くと、ツェッペリンの「幻惑されて」のような曲もあるぞ。僕が聴いているのは「Forty Blue Fingers , Freshly Packed and Ready to Serve」というタイトルなんだけど、デビューアルバムかな。←1968年発表のデビューアルバムだった。

 

 

僕は気持ちが落ちている時はサヴォイ・ブラウンに慰めてもらい、気持ちを上げたい時はチキン・シャックをじっくり聴こうと思った。チキン・シャック、これはめっけもんだ。