hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

アメリカだなぁ

今日はニッティ・グリッティ・ダート・バンドである。これをアメリカと言わずして何と言うのだろう。先週はブライアン・フェリーにどっぷりハマっていた。今週に至っては、ロス・ロボスジョニー・サンダース、ザ・ブライアン・セッツァー・オーケストラとほぼ毎日違うミュージシャンを取り上げているが、本当に聴いているのか?と言われるに決まっているよね。そんなことはどうでもいいのだ。ちゃんと聴いてるよ。

 

もう一度書こう。ニッティ・グリッティ・ダート・バンド。彼らの音楽はまごうことなきカントリーである。カントリー・ロックなどと称されているが、「ロック」の方は抜かして構わないと思う。

 

カントリーミュージックには僕も苦戦した。なんでこんなにほのぼのしてんだよ、なんて思っていた(「カントリー・ロード」は少年時代いい曲だと思ったがそれはそれ、これはこれである)。「カントリーか、結構いいな」と思うようになったきっかけはザ・ローリング・ストーンズだ。

 

初めて「レット・イット・ブリード」収録の「カントリー・ホンク」を聴いた時は、「この緊張感のなさは一体なんだ。もしかしたらふざけているのかな」と思ったものだ。レコード時代に買ったから飛ばすこともできない。飛ばすことができなかったのが後で効いたんだと思う。

 

その後、ストーンズに影響を与えたグラム・パーソンズにも手を伸ばしてみたが、全くピンと来なかった。時々カントリーミュージックも聴いては見たが結果は同じだった。

 

そして何十年も経ち、ストーンズの映画「シャイン・ア・ライト」を観た。そこで「Far Away Eyes」を聴いて「何だこのかっこよさは!」と思ったのがカントリーミュージックに痺れた最初だった。あわてて「レット・イット・ブリード」の「カントリー・ホンク」を聴くとこれがまたいいではないか。それから僕はカントリーミュージックを馬鹿にしなくなった。

 

決定打はブルース・スプリングスティーンだ。彼が2006年に発表した「ウィ・シャル・オーヴァーカム」である。このアルバムはフォーク歌手であったピート・シーガーのカヴァーソングだったが、ライヴでのブルースはカントリーミュージックを意識してやっていたと思う。バンジョーの響きを心から楽しむことができたのはこのライヴが最初だった。

 

このライヴに驚いた僕はまたしてもストーンズを聴くのであった。アルバム「スティッキー・フィンガーズ」収録の「デッド・フラワーズ」も好んで聴くようになった。

 

そしてロックバンドがカントリー風味の曲を演奏すると「いいなぁ」と思うようになったのであった。

 

ニッティ・グリッティ・ダート・バンドは徹頭徹尾カントリーである。これを全部聴いて楽しむことができたか?楽しむことができたんだよね。遂にカントリーミュージックも僕の耳に取り込むことができたのだった。いやあ、めでたしめでたしだよ。嬉しい。

 

ああ、でも最初に彼らはカントリー・ロックじゃなくてカントリーだと書いたが前言撤回だ。僕はカントリー歌手を聴くかというと多分あんまり聴かないと思う。聴いてもジョニーキャッシュ(カントリー歌手では収まりきらないか)ぐらいだろう。ニッティは聴くが他のカントリー歌手は聴かないということは、彼らはカントリ・ーロックと呼ばれてしかるべきなのだろう。日本のソウルフラワー・ユニオンもきっと聴いているはずだ。

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簡単に彼らの紹介をしておこう。(ロックカタログ本より丸写し)

 

「ロング・ビーチ出身。1965年に結成されたイレジティメイト・ジャグ・バンドが前身。ジョン・マッキューエンを中心にニッティ・グリッティ・ダート・バンドと改名して1967年にデビュー。ジャグ・バンド・ミュージックからブルーグラス、カントリー、フォーク、ブルースまで、アメリカン・ルーツ・ミュージックの楽しさを、独自の解釈とアプローチによって知らしめた功績は大きい。一時ダート・バンドと改名したが、今は元の名に戻っている」

 

ウィキペディアによるとバンドは2010年代も活動している。今もきっと活動しているに違いない。

 

僕はここまで初期の名盤の誉れ高い「アンクル・チャーリーと愛犬テディ」(1970)を聴きながら書いていると思い込んでいたが勘違いしていた。1972年発表の「Will the Circle Be Unbroken」というアルバムを聴きながら書いていた。あわてて「アンクル・チャーリーと愛犬テディ」を聴き直しているが、基本は変わらない。しかし最初に聴いた「Will the Circle Be Unbroken」の方がカントリー魂全開という印象を持った。「アンクル・チャーリーと愛犬テディ」はフォークあり、フォーク・ロックっぽいのもありでより幅広い曲が並んでいる。

 

とにかく「アメリカ人よ、こんなの好きだろ?」と思われる曲が満載のこのバンドのアルバムは今も全米で聴かれていることと思う

 

殆どが歌ものだが、インストナンバーも捨てがたいくらいいいんだよね。

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昨日僕は張り切ってWBCを観ていたが、途中で寝落ちしてしまった。眠剤を飲むタイミングを間違えてしまった。大谷がタイムリーを打った時の大歓声で目を覚ました。しょうがない今日は諦めよう寝室に行ってCPAPを付けて眠りについた僕であった。今日は頑張って観ることにしよう。

 

 

さて、ヴァン・モリソンの新作をチェックするか。

 

 

明日も新しい誰かを紹介するのだろうか?無理してないか?俺。