冬眠日記その51 ~サディスティック・ミカ・バンドの巻~

今日はサディスティック・ミカ・バンドについてちょこっと書きたい気分である。なぜこのバンドを?と思われる方がいるやもしれない。僕も不思議だ。まあ、いつものようにアップルミュージックが「旦那・・・」と誘ってきたんで、それにのっただけなんだけどね。僕にとってこのバンドは「タイムマシンにおねがい」だけのバンドだった。高校時代に1回挑戦したことはある。しかし、当時の僕には敷居が高かった。数十年の時を経て今、聴いているというわけだ。

 

アップルミュージックの「初めてのサディスティック・ミカ・バンド」というプレイリストを聴いていたのだが、これは「黒船」を聴いた方がいいかな?と思い、昨日から聴きっぱなしである。ああ、最初に簡単な紹介をしなければいけないか。

 

サディスティック・ミカ・バンドは日本のロックバンド。1972年デビュー。1974年発表の2ndアルバム『黒船』は、当時英米でも発売されていた。活動中の1975年にはイギリスツアーを行っている。1975年の解散後もこれまでに3度、ゲストヴォーカルを迎えて再結成されている」(byウィキ)

 

「黒船」時のメンバーは、加藤和彦(ギター・ヴォーカル)、高中正義(ギター)、小原礼(ベース)、高橋幸宏(ドラムス)、今井裕(キーボード・サックス)、加藤ミカ(ヴォーカル)である。バンド名はジョン・レノンの「プラスティック・オノ・バンド」をもじったものでだ。

 

リーダーの加藤和彦は、1960年代はザ・フォーク・クルセダーズ(1965―1968)でバリバリフォークだった。いや、バリバリではないか。フォークル解散後、ソロアルバムを発表した後にこのバンドを結成する。おいおい書いていくことになるだろうが、フォーク・ミュージックに精通していた加藤は、当時イギリスを席巻していたグラムロックにも精通していたようだ。デヴィッド・ボウイも完コピできたみたいだ。そんな加藤がロックバンドを作った。どうも最初から世界を相手に勝負したいと思っていたらしい。そして満を持して発表したのが「黒船」というわけだ。

 

最初このアルバムに挑戦した時はジャケットに惹かれた。空を飛んでいる加藤やメンバー達。何だかポップなものを感じたことは覚えている。しかしさっきも書いたが1曲目からこのアルバムは敷居が高かった。僕は「タイムマシンにおねがい」みたいな曲ばかり収録されていると思い込んでいたから尚更イライラした。結局聴き込むことはなく、そのまま「黒船」は僕の記憶から浮上することはなかった。

 

でも。でもでもでも。この年になってやっとこのアルバムの素晴らしさが分かったよ。分かってよかった。歳をとるって悪いことばかりではないんだ。さあ、じゃあ早速曲紹介に挑戦してみるか。

 

まずは3曲目に収録されている「タイムマシンにおねがい」までの流れだ。1曲目「墨絵の国へ」、2曲目「何かが海をやってくる」、3曲目「タイムマシンにおねがい」と配置されているが、これはもうあれだな、プログレだな。3曲で1曲みたいな構成になっている(と僕は思った)。1曲目2曲目を聴いてから「タイムマシンにおねがい」を聴くことでこのアルバム最大のカタルシスを感じることになる。だから我慢して1曲目から聴くことをお勧めします。

 

「墨絵の国へ」はとにかくまどろっこしい(最初は、だよ。今では馴染んだ)。そしてやっと歌が始まったかと思えば高橋幸宏の朗読のコラージュ(?)も織り交ぜてくるからややこしい。「しんきろうめざし 船は進む 幻の国へたどりつくため」「墨絵の世界の 眠りを揺さぶるため」と加藤は穏やかな歌い方なんだけれど、言ってる中味は「いくぞー!」ってな歌詞だ。これをゆっくり味わっていると突然不穏なベースが聴こえてくる。

 

2曲目「何かが海をやってくる」の始まりだ。もうこの繋ぎが最高にかっこいい。そしてキーボードが踊り、ギターが絡みつく。確かに「何かが海をやってくる」だ。しばらくして高中正義のギターの登場だ。僕が彼の名前を書くなんて思いもしなかった。このギターもかっこいい。もうここまでで気分はいやがおうにも高まってくる。この曲がフェイドアウトで終わった途端ギャーンってギターが高らかに鳴って待ちに待った「タイムマシンにおねがい」の始まりだ。ミカのヴォーカルはその後のシーナ&ロケッツのシーナに受け継がれたのかな。とても素人とは思えないはじけっぷりだ。そしてキュートだ。きっと胆の据わった人なんだろう。何回聴いてもいい曲だ。

 

ふぅ。疲れた。まだ3曲しか紹介していないのにもうそろそろ撤収の時間だ。この後もいい曲が続くし紹介してみたいんだけど、また今度、ということで。

 

 

 

今日の朝は車を出すために雪かきをしなければいけなかったが、それだけだった。うーん、不思議だ。しかしまだ油断はできない。引き続き警戒を、ということらしい。