別に今悲しんでいるわけじゃあないんだけどね。なんかこういうタイトルをつけたくなったんだよ。うーん、年度末になったことや、すっかり春めいたことが関係しているかもしれない。あ、妻とのいざこざは、先週の土曜日に解決して今はすっかり元通りである。
こういう時ほど今の状態に相応しいか あるいは気持ちを少し上げてくれる音楽を見つける可能性がある。今日見つけたのはザ・ブライアン・セッツァー・オーケストラ。そう、あのストレイ・キャッツのブライアン・セッツァーが率いるグループである。これを聴いていると、ゴキゲンすぎて悲しんでいるひまはなくなるよ。
せっかくロックカタログ本があるのだからストレイ・キャッツの説明からするかな。
超絶ギタリスト(僕はそう思っている)のブライアン・セッツァーを看板にしたこのグループは1980年「涙のラナウェイ・ボーイ」をヒットさせ、ロカビリー・リヴァイヴァルムーブメントを起こす。順調にアルバムを発表していた(3作まで)彼らだが、メンバー間の軋轢で解散状態に。そしてブライアンは近所のホーン・プレイヤー達にジャム・セッションを誘われたことがきっかけで、ザ・ブライアン・セッツァー・オーケストラを結成する。1992年のことだった。
当時はグランジ全盛でビッグバンドでの成功は難しい状況だった。しかし彼らは地道にライヴ活動を行い、アルバムを発表する。1枚目は不発。2作目はまあまあ。そして3作目。ブライアンが「自分が求めていたサウンドが表現できた作品」と称したこの作品はストレイ・キャッツ以来15年ぶりに全米チャートのトップ10入りを果たした。タイトルは「ダーティー・ブギ」。その後もブライアンは自身のソロ活動と並行しながら着実に素晴らしい作品を発表し続けている。ちょっと知ったかぶりかな。
他に何か書くことがあるだろうか、というくらい素敵な音楽だ。あ、今日聴いているのは彼らのベスト盤「20―BEST OF THE BRIAN SETZER ORCHESTRA」っていうアルバムなんだけどね。これからブライアン・セッツァーのソロアルバムも聴けると思うとワクワクするよ。
ストレイ・キャッツの「ロック・ディス・タウン」をセルフカヴァーしているが、原曲のシンプルな演奏とは打って変わってホーンによる過剰なまでの音数にクラクラする。ぜひ聴き比べてほしい。
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と、まあ最近はもっぱら軽く曲紹介をした後に「YouTubeで聴いて頂戴」で済ませているが、これはいかんと思うことしきりである。例えば僕が購読している達兄ぃのブログを読むと、「ああ、この曲聴いてみたいなぁ」と思う。こういう読者の想像力を掻き立てるような文章を書きたいものである。
ブログで思い出したけれど、最近購読しているブログを全然読むことができていない。僕の記事を読んでスターをつけてくれている人もいるのに申し訳ない。しかし今はちょっとお休みさせてね、という気分であるのも本当のところである。
ブライアン・セッツァー・オーケストラの話に戻ろう。これを聴くと思い出すのはデヴィッド・ヨハンセンのバスター・ポインデクスターだ。あちらはキャラを変化させてああいうサウンドにしたのだろうと思うけれど、古くはグレン・ミラーとかカウント・ベイシーとか、アメリカ人はこういうサウンドが好きなんだなあと思える。
それにしてもブライアン・セッツァーのギターはかっこいい。僕としてはついベンジーこと浅井健一のサウンドの片鱗がないか探してしまうが、そんなことおかまいなしに、キメるところではきちんとキメるギターである。
日本中がWBCで盛り上がっていることだし、僕も今日はそれにのろうと思う。夕食も作ったことだし、のんびり観戦しよう。
じゃあね!