一昨日僕は、勇んで本屋さんに行った。そして2冊の本と2冊のマンガを買った。本の方は伊坂幸太郎「AX」「ホワイトラビット」、マンガの方は諸星大二郎「西遊妖猿伝 西域編」1巻2巻だ。
伊坂幸太郎については、文庫本が本屋の入り口に平積みされていて、帯を見ると「2020年年間ランキング1位」なんて書いてあったから(普段はそんな文言には見向きもしないのだが)、つい手に取ってみた。伊坂幸太郎か。久しく読んでないな、と思いながら。一通り店を巡回して目ぼしい本がなかったので、これを買うことにした。
僕が初めて伊坂作品に触れたのは「アヒルと鴨のコインロッカー」である。東京への出張前に何か気の利いた本はないかと思い、選んだ作品だ。それを読んで「いいじゃん」ってなり、「重力ピエロ」「砂漠」を買い、「ゴールデンスランバー」「モダンタイムス」「あるキング」くらいまではリアルタイムで読んでいた。映画化もよくされていたよな。「ゴールデンスランバー」はもう1回観たいな。
そこからピタッと読まなくなったわけだが、理由は2つある。1つ目は、彼が多作すぎてこちらがついていけなくなったこと(←まるでニール・ヤングだ)。2つ目はもっとがっつりと重厚な作品が読みたくなったこと。宮部みゆきや浅田次郎なんかを読み始めた頃だ。「ゴールデンスランバー」は楽しく読めたが、どちらかというと伊坂作品には中編が多いように思われた。だから「もういいか」と思っちゃったわけである。
でもあれから何年も経っている。ちょっと読んでみるか、と思って買っちゃった。
僕にとっての伊坂作品は「風変わりな設定で」「時々気の利いたセリフが出てきて」「伏線だらけでもきちんと回収する」というものだ。ただし、ラインをひくほどの言葉はない。他にも彼の作品の魅力は色々な人が語っていると思うが、僕には彼がどうも「いい人」のように感じてしまう。そこが物足りない。危険なところというか逸脱したところがあまり感じられないから、大勢の人たちに受け入れられているんだとは思うけど。
でも彼は斉藤和義のファンだからなあ。ちょっと点数は甘くなる。まずはちゃんと「AX」を読了してみよう。
今日は懸案事項だった皮膚科に行ってきた。何だか病院ばかり行っている。来週はまた精神科に行かなければいけない。思えば休みに入って3週間経つのか。もうすっかりこの生活に慣れてしまった。今までの病休と違い、復帰するのは何故か気が重い。この頃は朝6時半から外ウォーキングをして、洗濯、草むしり、というルーティンをこなしたら、コロナ関連のニュースも気になってついワイドショーを見てしまう日々だ。そして病院だ、何だで何かと忙しい日々を送っている。(オリンピック開催に反対の身としては、オリンピックのニュースは見ない。といってもいやでも目にするけど)
というわけでバリ旅行記を書いたら抜け殻になってしまった僕でした。でも、2人からコメントを頂けたのでとても嬉しい。書いてよかった。今日はここまで!