hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

活字を読みたい

「活字を読みたい」って書いてはみたものの、そんな日本語あったっけ?と思い検索してみるとちゃんと「活字を読む」という項目があった。

 

 

「活字を読むことは、単に視覚的に脳にそれを入力するだけでなく、能動的に足りない情報を想像力で補い、曖昧な部分を解決しながら『自分の言葉』に置き換えるプロセスなのです。入力の情報が少ないほど脳は想像力を働かせるわけですが、逆に脳の出力はどうでしょうか。出力の場合は、入力とは反対に情報量が多いほど物事を想像して補うことになります」

 

 

ふうん。入力の話は何となく分かるが、出力の話はあまり分からない。まあ「活字を読む」という日本語が存在しただけで僕は満足である。

 

 

先日ふらふらと村上春樹の「ポートレイト・イン・ジャズ」「雑文集」を買ったと書いた。僕は前者をチラチラと、後者を最初から腰を据えて読み始めた。面白い。読むって面白いことなんだな、と久しぶりに思った。(「ポートレイト・イン・ジャズ」を読むことでジャズを聴くことになるかな?と思ったが今のところそんな気配はない)

 

 

しかし、「雑文集」はいささか現実的すぎる文章だと思った。それでもいいんだけど、もっとちゃんとしっかりとした物語、つまりもっともらしいけれども、嘘っぽいお話しを読んでみたいと思った。

 

 

昨日の朝、ウォーキングをしてから家から一歩も出ていない。もうお昼も過ぎた。このままだと今日も家に籠ることになる。まあ、それでもいいんだけどさ。でも僕は「外に出てみよう」と思った。行き先はブックオフである。今の僕の気分に合った本が安価で(←ここは大事)見つかるかもしれない。

 

 

ブックオフは盛況だった。日曜日だもんな。しようがない。僕はまず外国文学のコーナーに行った。ピンと来ない。日本文学のコーナーに行った。村上春樹の著作が並んでいた。村上龍の著作も並んでいた。どちらも数十年前に読んだ作品が並んでいた。

 

 

もう少し見回すとよしもとばななの本を見つけた。山田詠美の本もある。ここら辺を買うか。さて、値段を見ようかな。

 

 

そしたらどの本も300円ほどだった。びっくりだ。今は本というものに価値はないのだろうか。定価1600円の本が300円ってどういうわけなんだろう。みんな電子書籍で読んでいるのかな。僕は本を読むとなったら、やはり手に取って紙に印刷された文字を追いながらページをめくりたい派だ。音楽で言うとレコード派になるのかな。レコードは今ブームらしいけれど、本にブームは来るのだろうか。今のところかなり分が悪そうだけど、こればかりはどうなるか分からないな。

 

 

結局何を買ったのかというと、村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」第1部と第2部だ。第3部まであったよな、確か。まずは2冊読んでからだな。これはよく分からない話だったような気がする。今の僕にうってつけだ。村上春樹に上手く騙されたい気分だ。

 

 

一応他のところもパトロールしておくか、と思いCDコーナーをのぞいてみたら、P-MODELのファーストアルバムを見つけた。思わず手をのばした僕だったが、「家にあったっけ?あったよな」と思い直し、元の場所に戻した。

 

 

次は漫画コーナーだ。萩尾望都とか山岸涼子とか手塚治虫とかしか読まないんだけど、みんなちっちゃな本になってるからなあ、読みにくいよなあと思いながら何となく見ていると山岸涼子の「日出処の天子」が大判(っていうの?大きなサイズ)で置いてあった。1巻、2巻、4巻だ。それぞれ800円だった。この作品を大判で見られるのは眼福だ、と思い手に取った。

 

 

計5冊を持ってレジに行き、帰宅して、今記事を書いている。記事を書くという行為は最初に書いた脳の出力の方なのだろうか。よく分からないが、ちゃちゃっと記事を書きあげて読書に勤しみたい。そのためにはアルコール厳禁だ。

 

 

ここ2日、夕食を作りながら焼酎を飲んでいる。いかんよなあ、と思いながら。

 

 

活字を読む、ということが習慣になれば、アルコール問題も解決するかもしれない。僕は今まで聴覚的なもの(音楽)に重心を置いて生活してきた。これはもしかするとアルコール問題を助長していたのかもしれない。耳だけ働かせていればいいからね。脳みそを使わねば、という思いもあって毎日記事を書いているが、読書をするという行為でも脳みそを使うことができればこんないいことはない。

 

 

最初に検索した言葉をもう一度書いておこう。

 

 

「(活字を読むことは)能動的に足りない情報を想像力で補い、曖昧な部分を解決しながら『自分の言葉』に置き換えるプロセスなのです。入力の情報が少ないほど脳は想像力を働かせるわけです」

 

 

読書、してみればいいんじゃない?と思った僕であった。

 

 

 

 

それでは。