「若者はコスパが悪い 老人はコスパがいい」

今朝のお勉強会は、東浩紀と若者が対談するという動画だった。若者は、「コスパがいいものを求めてしまう」「年上からの『とにかくやれ』という言葉には、色々と考えてはみるものの『うーん・・・』と思ってしまう」「でも今のままじゃあ、コスパを悪循環させているだけかも」と思っているようだ。

 

 

そして、東浩紀との対談が始まった。50分間の動画だったが、飽きずに見ることができた。印象に残った言葉を並べていこう。

 

 

「2倍速で映画を観るじゃない?あれって観た感想を友だちと言い合うからでしょ?その友だちと言い合うっていう行為そのものがタイパ悪いよね」

 

 

「映画を観るっていうことは、チケットを買って、電車に乗って、もしかしたら知り合いに会って、映画を観て、それからもしかしたら友だちと食事するってことだよね。映画を観るということは、それだけの行為が紐づいているってことだよ」

 

 

「でも今は、ネトフリとか、コンテンツを提供しているだけじゃない?社会全体がコンテンツだけ提供すればいいってなってる。そりゃあ、やせ細っていくよ」

 

 

「若者って、コスパ悪いよ。だってどこに向かっていけばいいか分からないじゃない。老人ってのは、もうどこに向かっていけばいいか分かってるから、そりゃコスパいいに決まってるよ。でもそうするとどんどん閉じちゃうから、また何かやるんだよね」

 

 

「若者は基本的に(働いている人に比べて)ヒマなんだから、どんどん何かをすればいい。旅行もいいし、バーベキューなんかもいいよ。いかに自分が何もできないか分かる」

 

 

「笑いっていうものは、無駄なものから生まれるんだよ」

 

 

「表現っていうのは、初期の段階でいろいろなパターンが全て出尽くしちゃうもんだ。その後産業化されても、再生産にしかならないから、初期の傑作を超えるものは生まれてこない」

 

 

「今の社会は、消費者に考えさせないようにできてるんだ。なんも考えずにポチっとさせるのが、いい商品。消費者が考えこんじゃうと、商品は売れないでしょ?」

 

 

「だからこそ、今ライヴや、推し活が盛り上がっている。みんな、そこでの体験を求めているんだ。だからこんなYouTube動画なんか見てる場合じゃない」

 

 

「そんなにコスパを重視するんなら、生きていなけりゃいいってことになる」

 

 

 

 

 

少し時間を空けて書き始めたので、これくらいしか書けないが、面白かった。コスパ重視なんだけど、それも何だかなあと思っている若者に、ズバズバ意見を言う東は痛快だった。また注視したい人物が現れてしまった。

 

 

 

 

 

さてと、いよいよ伸ばし伸ばしにしていた話について書いてみようか。生成音楽AI 対 パンクの話だ。これも例によってYouTube動画から得た話題である。

 

 

僕がよく見ているみのミュージックと芸人の永野の対談動画がそれである。主旨は、フー・ファイターズを応援しようぜというものだったが、色々なところに話は飛び、最後は音楽生成AIの話になった。

 

 

みのは、「結局僕は、音楽オタクになってそれこそ1950年代から遡ってロック・ミュージックを聴いてきたわけです。そんで90年代のグランジあたりから、もう新しいのって出てこないんじゃないかなって思い始めたんですよね」と言う。それに対し永野は、「イギリスでは70年代にセックス・ピストルズが『今までのナシね!』って言って全部チャラにしたわけじゃないですか?だから曲も演奏もシンプルにやっちゃってた。それに対してアメリカでは、ニルヴァーナがそれをやっちゃったんですよ。『全部チャラにしよ!』って」みたいな話をしていた。

 

 

永野は続ける。「だからパンクって1回しか使えない手法なんですよ」。

 

 

そしたらみのが、「いや、僕は実はもう1回チャンスがあると思ってて」と言い「音楽生成AIに対してパンクが立ち向かうのはありだと思うんですけど」と続けた。永野は「なるほどね!それはありかもしれない」と賛意を示した。

 

 

これが「音楽生成AI 対 パンク」の大体の話である。僕としては、これまで記事に書いてきた身体性ってやつなのかなぁと思ったが、具体的にどんな音が音楽生成AIに対するパンクになるんだろうとも思ったのだ。

 

 

 

 

話題は少し変わるが、初めてビルボードのチャートに音楽生成AIで作った曲が1位になったと聞いた。それは、最初に書いたようにコンテンツだけを提示した結果なわけである。僕としては、「ほう」と言うしかないが、僕のYouTubeにはたくさんの「あの名曲を○○風にしてみましたぁ~」というコンテンツが一杯届く。それについてはもう聴かないことに決めたので(面白くないから)、こっちから求めるということはしないが、音楽の世界もAIが席巻する時代が来てるんだと思った次第である。

 

 

 

人間側も、薄々気づいているだろうが、(音楽の世界でも)この調子でAIが幅を利かせるようだし、それに対する違和も感じているはずだ。

 

 

 

 

そう言えば、ビートルズの「アンソロジー4」ってもうすぐ発表されるんだっけ?

 

 

 

 

それでは。

 

 

 

おっと忘れていた。これは是非とも書き留めておきたい。僕たち夫婦は、NHKの「ひらやすみ」という15分もののドラマを昨日から見始めた。途中、主人公の親友が現れたが、どうもこの親友について小骨が引っかかっているような気がしながらも見続けていた。

 

 

そして、主人公と親友の高校時代の写真が写された時に、ピカンと閃くものがあった。閃くと同時に(ほとんど反射的に)、ドラマをストップさせ「ホスト?」と呟いた。そしたら妻が、大笑いして「ああ~‼そうそう、ホストやぁ~」と大いに反応してくれた。その後も二人して笑っていた。

 

 

どういうことかと言うと、親友というのが最近妻が観た「地面師たち」(僕は既に観ていた)に出てくるホスト役として出演していたのだ。それも結構なクズ野郎で最後は悲惨な末路を辿る役であった。だから僕は、「(この人『地面師たち』に出ていたホスト(役の人)?(かなり毛色が違うけど)」と言い、妻が反応したというわけである。

 

 

ひとしきり笑い合った後、「たった3文字で通じ合うって凄いね、私たち」「やっぱり共有するって大事やんね~」と妻に言われた。その通りだと思った。

 

 

今日はまずこれを書きたかったんだった。忘れてた。

 

 

 

それでは。