疲れた男たちが奏でるロックンロール

最近「疲れた声」というテーマでプリテンダーズについて書いたが、男性の方も書いておこう。ザ・ストロークスである。なぜ僕が彼らに目をつけたのかの記憶は残念ながらない。レコードを購入したのは2か月くらい前かな。一聴して気に入った僕は、是非とも記事にしたいと思い今日に至っていた。

 

 

僕が気に入ったアルバムは、彼らの6枚目のアルバム「ザ・ニュー・アブノーマル」である。2020年に発表されたからつい4年前のことである。いつも1970年代あたりのアルバムを取り上げてきた僕としてはかなりの快挙である。2020年のアルバムを楽しんで聴くことができるのはとても嬉しい。



 

ザ・ストロークスについては、2年前の夏にちょろっと最近の音楽をお勉強した時にファーストアルバムを聴いたっきりだ。あの時は「うーん…そうか…」と思うだけだったが、今回は違う。なんてったって疲れ方が半端ないもん。疲れロックに飢えている僕が「パクリ」と食べてしまうのはしょうがない。

 

 

じっくりと書くのは初めてだから、思いっきりウィキに頼ろう。

 

 

~「ザ・ストロークス」は、アメリカ合衆国ニューヨーク出身のロックバンド。メンバーはジュリアン・カサブランカ(ヴォーカル)、ニック・ヴァレンシ(ギター)、アルバートハモンドJr.(ギター)、ニコライ・フレイチュア(ベース)、ファブリツィオ・モレッティ(ドラムス)の5人。~

 

 

~1999年、NYのアッパーウェストサイドにある上流階級や富裕層の子弟が通う学校で、幼馴染で一緒にバンドをやっていたジュリアンとニコライのコンビにうんたらかんたら(ごめん、省略)でザ・ストロークスが結成された。~

 

 

~なんやかんやあって2001年8月にデビューアルバム「イズ・ディス・イット」を発売し、全世界でヒットさせる。

 

 

2001年「イズ・ディス・イット」

2003年「ルーム・オン・ファイア」

2006年「ファースト・インプレッションズ・オブ・アース」

2011年「アングルズ」

2013年「カムダウン・マシーン」

2020年「ザ・ニュー・アブノーマル」

 

 

23年でアルバム6枚という寡作なバンドである。評価はこんな風に書いてあった。

 

 

~1960年代前後のガレージロックサウンドを彷彿とさせ、ザ・ホワイト・ストライプスとともにガレージ・ロックリバイバルの代表格として有名である。しかしその音楽性はストライプスとは大きく異なり、都会的で洗練された曲調が持ち味。~

 

 

なぁるほど~。ガレージロックっぽくて、尚且つ都会的で洗練されているのか。でも6枚目はそんな風には聴こえないな。

 

 

まず「疲れた男たちが奏でるロックンロール」なのだから、僕に言わせれば全員が疲れていることになる。一番はまずヴォーカルのジュリアンだ。この声が果てしなく疲れていて素敵だ。特にファルセット気味に歌うところは疲れ度数満点だ。その声を全力でサポートするべく、各楽器が疲れた音を出している。

 

 

疲れた音ってどんな?と訊かれたら、黙ってこれを聴いてくださいとしか言えない。A面1曲目だよ。


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どう?イントロから疲れてない?ヴォーカルの疲れっぷりはその後も続くよ。僕の一番のお気に入りは、B面2曲目だ。(短いけど)イントロの気怠さが堪らないね。


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でもウィキに書いてあったようなガレージロックっぽさは感じないな。ファーストから聴いたら分かるのかな。(←とか言って全然聴く気がない)

 

 

おっと忘れていた。このアルバムは巷で評価されているんだった。グラミー賞でロック部門・最優秀ロック・アルバムを受賞しているんだよ。いやー、こんな疲れたロックンロールが世界で評価されるなんて、世界中疲れてんだな。この記事を書いている間中、聴いているが、結構気が滅入ってくるぞ。早く書き上げねば。

 

 

日本でも評価されているようで、検索するといろいろなブログでこのアルバムを取り上げていた。歌詞に言及している記事が多く、僕はなるほど~と感心するばかりであった。

 

 

ヴォーカルのジュリアンはソロアルバムも作っている。彼の声を堪能したかったらこっちの方もお勧めである。

 

 

 

おっと、もういっこ大事なことを書くのを忘れていた。このアルバムのことを疲れた疲れたと書き散らしているが、どの曲も名曲であるということは確かだ。佳曲じゃなくて名曲のレベルに達している。だから疲れた音を欲している人は騙されたと思って一度聴いてみるといいかもよ。

 

 

 

それでは。