hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

ザ・フーだよ ザ・フー

フーフーフーフー何を騒いでいるのかと言ったら、やっと僕にも来たんだよ。ザ・フー・ブームが。嬉しいなあ。確か昨年の秋にはザ・フーは勉強中と書いた記憶があるんだけど、こういうのは突然来るものですな。ザ・フーのリーダーのピート・タウンゼントの曲を取り込んだのは数日前だった。それでついでと言っちゃあ何だがスマホに取り込んであったフーの曲もプレイリストに入れてみた。それを流しっぱなしにしているうちにこのバンドの素晴らしさに気づいたというわけだ。初めて聴いてから40年か。長かったなあ。

 

軽く説明しておこう。ザ・フーは僕の生まれた1964年にデビューしたイギリスのロックバンドだ。当時はザ・ビートルズザ・ローリング・ストーンズとともにイギリスの三大ロックバンドとして活躍した。オリジナルメンバーはヴォーカルのロジャー・ダルトリー、ギターのピート・タウンゼント、ベースのジョン・エントウィッスル、ドラムスのキース・ムーンの4人である。1978年にキース・ムーンが32歳の若さで(オーバードーズで)死んで、第1期ザ・フーは終わった、と思う。その後ケニー・ジョーンズをドラムスに迎え入れ、活動を再開する。しかしメンバー間の不和等が原因で1983年にピートは脱退の意向を示し、ラストライヴを行う。確かミック・ジャガーは当時まだ少女だった娘にザ・フーのラストライヴを見せた、と語っていた。本物のロックンロールを見せてやりたかったかららしい。

 

しかしザ・フーは終わらなかった。2002年にベースのジョンが死んでも終わらなかった。ここら辺からの記憶は怪しい。しかし何だか知らないがかつての傑作アルバム「四重人格」全曲ライヴや、これまた傑作アルバム「トミー」のフル・パフォーマンス・ツアー等の活動を行っていた。こういうのは何となく耳に入ってはいた。2006年にはスタジオ録音アルバム「エンドレス・ワイヤー」、2019年には「フー」を発表している。

 

それで、僕が夢中になって聴いているのは1978年までのフーだ。今まで何回もトライしてきた。かっこいいのは分かるが、どうも今一つビートルズストーンズのようにのめり込むような聴き方ができないでいた。原因の一つはヴォーカル、もう一つは曲の展開の仕方だった。

 

それがなぜ今になって?というと、どちらも一言で表すと、僕のキャパシティが広がった、ということになるのだろう。ロジャーのヴォーカルはあまりにも真っ正直すぎてかつての僕には物足りなく聴こえた。もっとギザギザしたものを求めていたからだが、今はいろいろなタイプのヴォーカルを聴くようになった。だから久しぶりに聴くロジャーのヴォーカルは、あり、だった。

 

もう一つの曲の展開なのだが、これは改めて聴いて思ったことだった。俺はここにひっかかっていたのか、と。フーの曲を聴くと最初はとてもかっこよく気持ちが良いのだが、途中から何だか展開がころころ変わってくる曲が多々ある(ように僕には思える)。そこに違和感を覚えて敬遠していたのだ。これも僕のキャパシティが広がったことからクリアできるものだった。それどころか逆に楽しむことができる。

 

初期ザ・フーのアルバムを書いておこう。

 

1965:マイ・ジェネレーション

1966:ア・クイック・ワン

1967:ザ・フー・セル・アウト

1969:ロック・オペラ«トミー»

1970:ライヴ・アット・リーズ

1971:フーズ・ネクス

1973:四重人格

1975:ザ・フー・バイ・ナンバーズ

1978:フー・アー・ユー

 

である。僕は「フーズ・ネクスト」の数曲と「ライヴ・アット・リーズ」の数曲とシングル数曲を好んで聴いていた。しかし後は聴いてはみるが・・・の繰り返しだった。どうして「四重人格」の「リアル・ミー」に気づかなかったのだろう。どうして「フーズ・ネクスト」の「バーゲン」「ビハインド・ブルー・アイズ」に気づかなかったのだろう。因みに僕が一番多く聴いてた曲は「フーズ・ネクスト」の1曲目「ババ・オライリィ」である。今も輝く不朽の名曲であると僕は思っている。イントロが鳴ると「ああ・・・」とため息をついてしまう曲の上位にランクされている。

 

ただ、今は曲単位で楽しんでいるがフーには「ロック・オペラ」という僕にとって敷居の高い作品がある。しかしこれも聴いてみようと思っている。これからザ・フーで楽しめると思うとワクワクする。