hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

David Bowie’s Album Ranking

というわけでボウイのアルバムランキング後編である。前編では「お前はバカか?」という声が書いている時から聞こえてきたが、今回はどうだろう。それでは発表します。

 

 

第10位:スケアリー・モンスターズ(1980)

サウンドストリート」で紹介されて初めて聴いた。その1曲目がアルバム1曲目の「イッツ・ノー・ゲーム・パート1」だったのが惜しまれる。怪しい日本語で喋る女性がフィーチャ―されたこの曲を聴いて僕は「今回は今イチかも」と思ってしまい、随分後になって全曲を聴いたんだった。ジャケットも今イチだった。そしたらタイトル曲とか「ファッション」とか「アッシュズ・トゥ・アッシュズ」とかいい曲がたくさんあったんで「何でもっと早く聴かなかったんだ」と悔しい思いをしたのだった。

 

第9位:レッツ・ダンス(1983)

これも初めて聴いたのは「サウンドストリート」だった。「モダン・ラブ」から紹介したように思う。あろうことかその時僕は「ふうん」と思ってしまった。さすがに「レッツ・ダンス」が紹介された時は「ワオ!」と思った(「チャイナ・ガール」は紹介されなかったような気がする)ので、すぐに買った。「モダン・ラブ」→「チャイナ・ガール」→「レッツ・ダンス」の流れは鉄壁だったのだが、あとはあんまりピンと来なかった(「キャット・ピープル」は好きだった)。さっきの3曲があまりにも素晴らしいので9位である。

 

第8位:ダイヤモンドの犬(1974)

高校時代に買ったが、その頃暗黒路線まっしぐらだった僕には「ズキューン」ときたアルバムだった。まずは1曲目の「Future Legend」からやられた。「これはロックンロールじゃない、ジェノサイドだ!」という叫びからタイトル曲へとなだれ込むところは何回聴いただろうか。そこから「スウィート・シング」→「キャンデデイト」→「スウィート・シング(リプライズ)」と続く。繰り返すが暗黒期だったからこそ、この流れに嵌った。人気曲の「レベル・レべル」はまあまあだった。ボウイのギターもカッコいいと思った。青春時代の1枚、ということで第8位である。世間ではもっともっと低い評価だと思われる。

 

第7位:ロジャー(間借人)(1979)

これも「スケアリー・モンスターズ」「レッツ・ダンス」と同じように「サウンドストリート」で聴いた。というかボウイ初体験がこの「サウンドストリート」での「ロジャー」だった。その時数曲かけたと思うが僕は「ヤサシン」という曲にひどく心を惹かれた覚えがある。そこでレコード屋さんに行って、ボウイの作品を買おうと思ったらちゃんとあった。しかし「ヒーローズ」もあった。ジャケットで買うなら圧倒的に「ヒーローズ」だ。そしてその評判も知っている。悩みに悩んだ結果僕は「ロジャー」を買い、「ヒーローズ」入手まで数年かかった。レコード時代にはこのアルバムが一番聴いていたボウイ作品だ。1曲目から素晴らしいと思う。その後も僕にとっては好きな曲が続き、結局最後まで聞いてしまう作品になった。これも青春時代の1枚と言えるだろう。しかしこれも世間では評価が低いと思われる。

 

第6位:ヤング・アメリカンズ(1975)

これは大人になってから、いやもっと言うと昨年になってやっとその素晴らしさが分かった作品である。「フェイム」はまあまあ聴いていたがそれ以外は放置していた。ビートルズのカヴァー「アクロス・ザ・ユニバース」は暑苦しいと思っていた。しかーし、である。まずタイトル曲の素晴らしさに気づいた。その後ソウルミュージックも聴くようになった僕は他の曲も大好きになる。演奏も歌も最高じゃないか、みたいな記事を書いた記憶がある。これはもっと評価されてもいいアルバムじゃないか、という意味も込めて第6位である。

 

第5位:アラジン・セイン(1973)

「ジギー・スターダスト」の次に買った作品。あとで書くが「ジギー」よりもっとロックした曲が聴きたくて、すぐにこのアルバムを買ったような気がする。1曲目の「ウォッチ・ザット・マン」は曲は最高だが、ボウイのヴォーカルが異常に小さいことに大いに不満を覚えたものだ。そこでB面に活路を求め、ストーンズの「レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー」「ジーン・ジニー」を見つけた。その後、A面1~4曲が素晴らしいことを知る。「クラックド・アクター」「タイム」はいいんだけど、僕はこういう大げさな曲をボウイに求めてないんだよなー。それにしても8位からの4枚のアルバムは見事に日本のアップルミュージックから抹殺されている。ちょっとおかしいんじゃないか?

 

第4位:ジギー・スターダスト(1972)

「ロジャー」を買った僕が次に買ったのがこのアルバムだった。どんなロックカタログ本を見ても堂々と名盤と謳われている。満を持して僕も買った。しかし最初に聴いた時には「あれっ?」と思ったものだ。まず「ファイヴ・イヤーズ」にピンと来なかった。一番ピンと来たのが「スターマン」だった。いやいやまだまだあるだろ名曲が、と言われそうだし、事実そうなのだが、それが分かったのは随分後になってからだった。もっと音がギャンギャン鳴っててほしかったのだろうと思う。疑問の声が上がると思うが4位にしとこう。最後の曲「ロックンロールの自殺者」は、曲でランキングを決めたら1位確実である。

 

第3位:ジギー・スターダスト・ザ・モーション・ピクチャー(1983)

「ジギー」で多少欲求不満を覚えていた僕の欲求を完全に満たしているのがこのアルバムだ。なんせライヴアルバムだ。これは「レッツ・ダンス」発売のすぐ後に発表されたと記憶している。このアルバムを聴くようになってから「レッツ・ダンス」は吹き飛んでしまった。当時はギターが古臭いとか言われていた。まあそうかもしれないが、ミック・ロンソンはギャンギャンギターを鳴らしているし、その音に負けないくらいボウイの声も冴えている。この作品と同時に映画も上映されたのも大きかった。この映画はかなりショックだったな。大学1年の時だった。実はギターギャンギャンのジギーの曲より「Wide Eyed Boy from Freecloud」~「All the Young Dudes」~「Oh!You Pretty Things」のメドレーとジャック・ブレルのカヴァー「My Death」がお気に入りだったりする。

 

第2位:ハンキー・ドリー(1971)

これは前に書いた「Queen Bitch」に加えて「Quicksand」「The Bewlay Brothers」プラス「Changes」「Oh!You Pretty Things」「Life on Mars?」の計6曲が全てである。特に「Quicksand」「The Bewlay Brothers」の2曲は聴けば聴くほどしみじみといい。名曲含有率は今のところ1位である。大学生になって聴いたアルバム。

 

第1位:ステイション・トゥ・ステイション(1976)

昨年だったら1位と2位は入れ替わっているかもしれない。どころかこのアルバムは8位くらいかもしれない。しかし、僕の耳は変わった。それ故堂々第1位となったわけだ。「Station to Station」「Golden Years」「Word on a Wing」「TVC15」「Stay」「Wild is the Wind」全6曲である。そして全部いい。名曲含有率100%である。もしかしたら巷でもこのアルバムの評価は日増しに高くなっているかもしれない。このアルバムから1曲選べと言われたら、その日の気分によってころころ変わるだろう。今日の気分は「Stay」であるので、最後にこの曲と「ロックンロールの自殺者」をお送りしてデヴィッド・ボウイのアルバムランキングという大それた記事を終えようと思う。あー楽しかった。


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今晩はJUNさんと飲み会である。気合を入れるぜ!