hanami1294のブログ

現在休職中の小学校教員のつぶやきです(只今復職中)。

踊ろうぜ

僕が最初に「ソウル」という言葉にひっかかったのは日本のバンド、ニューエスト・モデルの「ソウルサヴァイヴァ―の逆襲」(1989)だった。「ソウルサヴァイヴァーって何だ?でもかっこいい響きだな」って思った。彼らはソウルフラワーレーベルという名の自主レーベルを運営していてそこからレコードを出していた。ソウルフラワーという響きも僕にとっては何だか前向きなものに聞こえた。後に彼らはソウル・フラワー・ユニオンと名乗ることになる。

 

次はローリング・ストーンズの「メインストリートのならず者」(1972)である。このレコードの最後の曲はそのものズバリ、「Soul Survivor」という名だった。「なるほど、中川敬ニューエスト・モデルのリーダー)はここから頂いたんだな」と思った。念のために今「Soul Survivor」の意味を調べたところ、「唯一の生存者」という意味らしい。そうか、そういう風にはイメージしてこなかったなあ。

 

もうひとつ、実は高校時代に既に聞いた言葉がある。邦題は「若き魂の反逆児を求めて」(1980)。ディキシーズ・ミッドナイト・ランナーズのデビューアルバムである。英題は「Searching for the Young Soul Rebels」である。。初めて聞いた時には邦題だったか原題だったかは忘れたが、「なるほど、ソウルって探すもんなんだ」と思った。あともういっこ。もしかしたら、後期ルースターズ花田裕之がメインヴォーカル)に「ソウル・サーチン」という曲があったかもしれない。

 

それで、だ。最近も見つけた。ポール:ウェラーである。アルバム「トゥルー・ミーニングス」(2018)の1曲目は「The Soul Searchers」という。やはり魂は探すもんなのか?しかも複数形だし。これも調べてみるか。調べたら、バンドの名前だった。ふうん、かっこいい名前だな。「ソウル・サ-チング」も調べるとあった。ゲームらしい。「人間が成長して、故郷を離れ、自らの力で一人前になる過程を描いたゲームです」とある。何となく分かる。いかんいかん、横道に逸れたが、僕が触れたいのはポール・ウェラーの方である。

 

この「トゥルー・ミーニングス」の8曲目のタイトルが「Bowie」という。そうなのである。そのものズバリ、デヴィッド・ボウイのことらしい。ザ・ジャム時代はインタビューでボウイのことをこき下ろしていたが、この作品では彼の名前を曲のタイトルにするまでになっている。何でもガールフレンドの影響らしい。「改宗したんだ」とポールはインタビューで言っている。というわけで、今日はデヴィッド・ボウイの命日だ。そんでもってタイトルは「レッツ・ダンス」なのだ。ふぅ。我ながら回りくどい奴だ。

 

2016年の1月8日の誕生日に「ブラックスター」を発表。そしてその2日後に彼は18カ月の癌との闘いを経て亡くなった。同じくこの年の1月31日に僕の父親も亡くなった。あれから7年経つのか。とりあえず今日はボウイを偲んでプレイリストを作ろう。散々ソウルのことに触れたから今日はボウイのソウル期に注目してみよう。ボウイのソウル期といえば「ヤング・アメリカンズ」(1975)だ。じゃあタイトル曲と「ファスシネイション」「フェイム」だな。次作の「ステイション・トゥ・ステイション」(1976)も素敵なボウイ流ソウルだ。ここからは「ゴールデン・イヤーズ」と「ステイ」にしよう。次は思い切って「レッツ・ダンス」(1983)の「モダン・ラヴ」「チャイナ・ガール」「レッツ・ダンス」という無敵のナンバーを並べてみよう

 

・ヤング・アメリカンズ

・ファスシネイション

・フェイム

・ゴールデン・イヤーズ

・ステイ

・モダン・ラヴ

・チャイナ・ガール

・レッツ・ダンス

 

うーん、まあこれはこれでいいんだけど、やっぱり最初にボウイがソウル・ミュージックに近づこうとしていた時期は「デヴィッド・ライヴ」(1974)なのかなぁ。「ノック・オン・ウッド」も入ってることだし。この作品、あんまり聴いてないんだよな。でもいいや、全曲取り込んじゃえ。というわけで上のプレイリストを聴いたら「デヴィッド・ライヴ」だな、今日は。

 

 

ああ、そうだ俺、今頃発見しちゃったよ、「ヤング・アメリカンズ」にビートルズの「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」の一節があるって。驚いちゃった。それにしょぼいプレイリストだな、って思ったけど、結構潔い曲の並び方で気持ちよかった。

 

 

今から「デヴィッド・ライヴ」を聴きながら夕食の用意だ。これをもってしばらくはボウイネタは封印しておこう。


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やはりボウイはアコギが似合う。12弦なのがいい。でも声が荒れてるようだ。

 


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