今日は、1980年っぽい音楽について考えてみたい。音楽誌にこういう書き方が見られたり以前JUNさんに「これは80年代っぽいね」と言われたりしたこともあるし、いっちょう考えてみようかと思った。実はよく分かってないんだよね。
80年代といえば、僕が大学入学をしたのが1983年である。つまり10代の綿に水がしみ込むかのように音楽を聴いていた時期が1980年代ということになる。そんでなぜか「80年代っぽい」と今言うとしたら若干の侮蔑が込められているような気もしている(間違っていたらごめんんさい)。
さてと、バンドでいうとどんなバンドになるのかな。エイジアとかジャーニーとか?所謂産業ロックを呼ばれてたバンドかな。ギターが分厚くて暑苦しいヴォーカルっていうことかなあ。いや、これは渋谷陽一が勝手につけた呼び名だからな。うーん、バンドでは一概には言えないかもしれない。ストーンズなんかは長い歴史の中で80年代を通過してるんだから。80年代を代表するバンドは?と問われたら「うーん・・・」と考え込まざるを得ない。
となると、サウンド面か。というわけで僕が一番に思い浮かべたのはドラムの音だ。ギターもベースも電気処理して作られた音だ。でもドラムはそうじゃなかったんじゃないかな。生音をマイクで拾って・・・って録音してたんじゃない?どう?僕の記憶ではデヴィッド・ボウイのアルバム「ロウ」で、なんか変なエフェクターをかけたみたいなドラムの音があったと思うんだけど。それが80年代に入って盛大に変わったんじゃないかな。
となると、ピーター・ガブリエルの「Ⅲ」で、スティーヴ・リリー・ホワイトでヒュー・パジャムでゲート・リバーヴだ。なんて知ったかぶりをしているとツッコまれそうなので調べてみるか。
ほらちゃんとあるじゃないか。僕とおんなじように考えている人がいるんだ。よかったよかった。
前にも書いたけれど、ピーター・ガブリエルの「Ⅲ」収録の「イントルーダー」を作っている時に事故でああいう音が作られたらしい。問題はそのあとだ。
その後も次々とゲート・リバーヴをかけたヒット曲が生まれた。フィルコリンズの「In theAir Tonight」とかジョン・メレンキャンプの「Jack & Diane」とかブルース・スプリングスティーンの「Born in the USA」とか他にもいろいろ書いてあった。その後どうなったかも書いてあるので引用させて頂こう。
「グランジやインディペンデント・ミュージックが定着し、ミュージシャンたちが80年代のきらびやかな光沢を脱ぎ捨てたとき、ゲート・リバーヴは事実上姿を消した」
「数十年の時を経て、ゲート・リバーヴはカムバックを果たし、ここ数年、特にポップ・ミュージックにおいて・・・・(僕の知らない人が多かった)・・・・などのアーティストによって使用され、着実に注目を高めている」
いやあ、今ゲート・リバーヴが復活してることまで分かっちゃった。そうか、80年代へのノスタルジーが高まっているのか。もういっこ調べたのをちょろっと書いてみよう。
Q:80年代の曲の音質が特徴的なのはなぜ?曲の構成以前に音自体が古臭いと思ってしまう。むしろ70年代の方がよほど音質が良いように感じられるのはなぜ?
A1:80年代というのはいろいろ分かりやすくダサい時代だったから。音楽はアレンジがダサいですよね。打ち込みで簡単に作れるようになったことも大きいと思う。
A2:60年代からロックを聴いているが、「ロック冬の時代」と思えるのが80年代。70年代後半のディスコブーム、この時期からロックは冬眠に入ったと思います。
A3:音質について、ですよね。電子音の多用が原因なのでは?従来のベースやドラムに替わってブリブリした電子音です。70年代の楽器の音、80年代の電子音という違いだと思います。
なるほど。勉強になるな。アレンジやら音質やらいろいろなことを考えてみると、どうやら80年代はダサいみたいだ。この時期にロック少年だった僕は、そのダサさの真っただ中にいたのかな。こういうことをロック喫茶みたいなところで話し合ってみたいな。
あの頃を思い浮かべてみると、カルチャー・クラブの「カーマ・カメレオン」を初めて聴いた時には痛く感動したことを思いだす。ああいうのを人は1980年代っぽい音楽と言うのだろうか。
今日の考え事はこれで終わり。次は煙草の話だ。
26日〇
27日〇
28日〇
29日〇
30日〇
1日×1本
2日×1本
3日×1本
4日×1本
5日×1本
6日今のところ〇
以上が僕の喫煙成績である。今週の木曜日に2回目の受診がある。今日を含めて4日間は自重せねばと思っている。
でもいっこ感じたことがある。煙草を吸ってもなんも感動しないんだよね。もう1本吸いたいとも思わない。おいしいとも思わない。不思議なものだ。
それでは。