今年のアルバム その2プラスおまけ

3つ目:聴けば聴くほどその良さが分かったアルバム

 

スティーリー・ダン「キャント・バイ・ア・スリル」(1972)「プレッツェル・ロジック」(1974)

ジョニ・ミッチェル「レディズ・オブ・ザ・キャニオン」(1970)「夏草の誘い」(1975)

ポール・サイモン「ひとりごと」(1973)「グレイスランド」(1986)

モリッシー「ビバ・ヘイト」(1988)「ボナ・ドラッグ」(1990)

荒井由実「ミスリム」(1974)

ボブ・ディラン「武道館」(1978)

・マーク・アーモンド「ジョニーの物語」(1985)

 

 

わけが分からないけれども、とにかく聴き続けようとしたアルバム。それがジョニ・ミッチェルスティーリー・ダンの4作品である。

 

聴き続けてきた結果、少しずつ作品の良さが耳に馴染んできた。いや、違うな。少しずつじゃなくてある日、「ああ、これは気持ちの良いサウンドだな」と思うようになった。こういう体験は、10代20代の頃以来といっていいかもしれない。つまり30代以降は、パッと聴いて耳に馴染むサウンドを求めていたことになる。

 

 

何故かというとCDに移行したからである。気に入らなければ、曲を飛ばしちゃってたからね。A面B面がなかったことも、こういう作品の良さに気づくことがなかった原因の一つである。だから元をたどれば、CDというフォーマットの移行が大きかったと言わざるを得ない。

 

 

一昨日、達兄ぃが僕の記事に対して渾身のコメントをしてくれた。今書いたことに大いに関係しているので紹介させてもらおう。達兄ぃ、無断でごめんなさい!

 

 

~いわゆるアナログアルバム時代だと、A面トップにそのアルバムのテーマとなりえる曲、A面ラストはラブバラード、B面トップは、サブテーマになる曲、そしてB面ラスト(つまりアルバムラスト)に全てを内包した壮大な協奏曲的なビッグプロダクションなアレンジの曲。
そんなイメージがありますね。

と思いつつ、浮かんだのがスプリングスティーンの「明日なき暴走」
A面トップにサンダーロードで始まり、バックストリートで終わる。ここで一幕目終了。バックストリートの退廃した気分にさせる曲、大好きなんです。ここで、A面の余韻に浸りつつも、レコードをひっくり返してB面行くと「Born To Run」で一気に気分がupへ向かう。
アナログアルバム時代ならではのA面、B面のそれぞれのトップ、ラスト曲の配置かなあなんて思います。
CD時代だとA面ラストとB面トップが繋がってるから、レコードをひっくり返して一息つく、という作業がなくなって連続で聴いちゃうから、効果が薄れるんですよねー。

アナログからCDに変わったことで、A→B面の切り替わりがなくなって、そういったアルバムトータルの演出が意味をなさなくなってしまいましたね。
ましてや今のようにサブスクで一曲単位での購入とかになると、アルバム一枚での物語がミュージシャン側でもできなくなってしまった気がします。~

 

 

どう?僕なんかの文章より数百倍明晰でしょ?憧れちゃうね。でもいいんだ。僕の書いた文章を読んでくれて、更にこんなコメントを残してくれるんだもん。感謝しかないな。

 

 

 

さてと、次にいってみよう。

 

 

反対にこれなら分かるかな、という記事を書いたのがポール・サイモンの「グレイスランド」である。最近はとんとご無沙汰だが、「ひとりごと」やその他の作品は、未開拓と言ってもいい。ポールについては、いろいろな作品を聴くことになると思う。

 

 

次は、モリッシーか。ザ・スミスについては、今年上半期に聴いていいな(←よさに気づくのが40年ほど遅い)と思ったが、記事を書くまでには至らなかった。その勢いでモリッシーにも手をのばしたが、こちらも未だにガッツリ書いたことがない。昔「ユア・アーセナル」というアルバムについては書いたことがあるがチャチャっと書いた感は否めない。

 

 

スミスにしてもモリッシーにしても最初はいいのだが、段々同じように聴こえてくるのがちょっとなあ、と思っていたが、昨日改めてモリッシーを聴いてみて「あ、これはランクインだな」と素直に思った。ヴォーカルとメロデイの破壊力で言ったら今んとこ一番だ。

 

 

次はユーミン、ディラン、マーク・アーモンドか。昨日と同じ作戦でいくか。

 

 

ユーミンとマーク・アーモンドは今年聴いた人である。ユーミンを聴くなんて自分でも驚いたが、それだけ(いい意味で)雑食性が高まっているということなのだろう。「ミスリム」のB面1曲目のイントロが最高と書いた覚えがある。

 

 

マークは、ソフト・セルから入った。1980年代のピコピコサウンドなのだが、こういうのは好みである。ソフト・セル解散後も着実にソロ活動を続けているが、いずれ他の作品も聴くことになりそうである。

 

 

 

 

 

 

おまけ:あと2週間で夢中になりそうな人

 

 

それはエルトン・ジョンだ。「黄昏のレンガ路」(1973)を聴いているが、音は抜群に良い。その上、名曲オーラが感じられる曲達。とりあえず、毎日聴いている。

 

 

 

さあ、今年もあと2週間とちょいだ。だからと言って何か変わるわけでもないけどね。ちょっと言ってみたかっただけです。

 

 

 

それでは。