ポール・サイモンって知ってる?サイモン&ガーファンクルのポール・サイモンだよ。「サウンド・オブ・サイレンス」「ミセス・ロビンソン」「明日に架ける橋」などのヒット曲は、全米チャートで第1位に達したあのサイモン&ガーファンクルだよ。
ソロになり、着実に作品を発表していてヒット曲も生み出している。僕もヒットした曲は大好きだ。でもアルバム全体でってなるとどうもよく分からなかった。昨日のジョニ・ミッチェルと同じ感じである。でもまあ、昨日と同じように分からなくても聴き続けていきたい作品である。
そしてこんな鈍感な僕でも分かるって思える作品に出会うことができた。それが今日紹介する「グレイスランド」(1986)である。
このアルバムって確か南アフリカ共和国が絡んでいたことで、結構非難されてたような気がするんだけど。でも後でグラミー賞とってなかったっけ?うろ覚えで申し訳ないんだけど。
久しぶりにウィキに頼るか。
長くなるけどサクッと引用しちゃおうかな。
「バンドグループ『レディスミス・ブラック・マンバーゾ』など南アフリカ共和国のミュージシャンと協力して制作された」
「このことは当時アパルトヘイト政策を行っていた南アフリカ共和国に対する西側諸国の文化的ボイコットを妨害するものとして、サイモンに批判が集中することになった」
やはりそうか。合っててよかった。それにしてもポール・サイモンはサイモン&ガーファンクル時代からのリズムに対する追及をやめない人だったんだな。南アフリカ共和国のミュージシャンと組むというのも純粋に彼の音楽的な追及のためだというのは、それまでの彼の活動を見れば分かる。
でも当時は反アパルトヘイト一色だったからな(世界情勢オンチの僕でも伝わっていた)。彼にとってはリスキーなことだっていうことは十分分かっていただろうけれどやっちゃったんだな。
「アルバムは高く評価され、イギリスやフランスなど世界各国でチャート1位を獲得。アメリカでは3位が最高だったが、これまでに500万枚の売上を記録している。グラミー賞最優秀アルバム賞を受賞」
これも合っててよかった。なんやかんや言って当時の僕は(主にロッキングオンが情報源だったけれど)色々な方面に目配りしていたんだな。まあ、聴くのは今回が初めてだけど。
確かに1曲目からアフリカンな要素を取り入れ、「こんな感じでいきまっせ」と分かるようになっている。でもキャッチーなんだよね。特に2曲目の「グレイスランド」はアフリカンテイスト&分かりやすいメロディで聴く者の心を鷲掴みにする。
A面はこんな感じでご機嫌な曲が続くけれど、B面になってもその勢いは止まらない。1曲目の「コール・ミー・アル」のリフは、小沢健二が丸パクリしたことで有名(多分)だ(「ぼくらが旅に出る理由」)。
このアルバムは、曲がキャッチーで分かりやすいと書いてけれど、演奏もご機嫌だ。特にベースとパーカッションだな。それを聴いているだけでも幸せな気持ちになるよ。
今日はこのへんで。(ちょっと尻切れトンボ)
↑↑↑
ホントはアフリカンテイスト満載のこんな曲がお気に入りだったりする。